ぬか‐ばえ【糠蠅】
1 ヌカカの別名。 2 ウンカの別名。
ぬか‐ばたらき【糠働き】
せっかく働いても働きがいのないこと。骨折り損。むだばたらき。
ぬかびら‐こ【糠平湖】
北海道中部にある人造湖。周囲32キロメートル。石狩山地の音更(おとふけ)川を堰(せ)き止めてできた、原生林に囲まれ...
ぬかふく‐こめふく【糠福米福】
継子(ままこ)話の一。後妻が先妻の子の糠福に意地悪をし、わが娘の米福をかわいがるが、最後に糠福は長者の家に嫁ぎ、幸...
ぬか‐ぶくろ【糠袋】
糠を入れた布袋。肌を洗うのに用いる。また、木の艶出しなどにも用いる。
ぬか‐ぶるい【糠篩】
精米と糠を分けるのに用いる目の細かいふるい。ぬかどおし。
ぬか‐ぼ【糠穂】
イネ科の多年草。路傍に生え、高さ30〜40センチ。葉は線形。5、6月ごろ、茎の先に細い枝を輪生し、小穂を多数つける。
ぬか‐ぼし【糠星】
1 夜空にちらばって見える、無数の星。 2 兜(かぶと)の鉢についている小さい星形の金具。
ぬかぼし‐そう【糠星草】
イグサ科の多年草。山のふもとに群生し、高さ20〜30センチ。葉は広線形。夏、黄色みを帯びた花をつける。
ぬか‐みそ【糠味噌】
糠に塩・水を加え、まぜ合わせて発酵させたもの。糠味噌漬けのもとになり、毎日かきまぜて空気を入れ、水分が多くなると新...
糠味噌(ぬかみそ)が腐(くさ)る
悪声であったり調子が外れていたりする歌いぶりをあざけっていう言葉。
ぬかみそ‐くさ・い【糠味噌臭い】
[形][文]ぬかみそくさ・し[ク] 1 糠味噌のにおいがする。「—・い手」 2 女性が所帯じみている。「—・い古女房」
ぬかみそ‐じる【糠味噌汁】
1 古い糠味噌を味噌代わりにして作った、粗末な汁。 2 《「女郎買いの糠味噌汁」から》家ではけちで、ひどい粗食をす...
ぬかみそ‐づけ【糠味噌漬(け)】
糠味噌にナス・キュウリなどの野菜を漬けた漬物。ぬかづけ。
ぬかみそ‐にょうぼう【糠味噌女房】
家事に追われ所帯じみてしまった妻。また、自分の妻をへりくだっていう語。
ぬか‐も
[連語]《連語「ぬか」+終助詞「も」。上代語》願望の意を表す。…くれないかなあ。…てほしいなあ。「ぬばたまの夜渡る...
ぬ‐かも
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連体形+詠嘆の終助詞「かも」。上代語》詠嘆の意を表す。…ないなあ。…ないことだよ。...
ぬか‐よろこび【糠喜び】
[名](スル)あてがはずれて、あとでがっくりするような一時的な喜び。小糠祝い。「一時の—に終わる」「早合点で—する」
抜(ぬ)からぬ顔(かお)
油断のない顔つき。また、そしらぬ顔。「こりゃ何ぢゃと、おもやると言へば、—して」〈浮・諸艶大鑑・一〉
ぬかり【抜かり】
油断。手落ち。手ぬかり。「万事に—がない」「—なく目を光らす」
ぬかり【泥濘】
雨水などで地面がどろどろになること。「あぜを越す苗代水のほど見えて路の—のかわくまもなし」〈為尹千首〉
ぬか・る【抜かる】
[動ラ五(四)] 1 油断して、失敗する。「敵は手強いぞ、—・るなよ」 2 ぐずぐずして時機を失する。また、だらし...
ぬか・る【泥濘る】
[動ラ五(四)]雨や雪解けなどで、地面の土がどろどろになる。ぬかるむ。「霜解けで道が—・っている」
ぬかる‐み【泥濘】
雨や雪解けなどで地面がぬかっている所。「—に足を取られる」「—にはまる」
ぬかるみのかいどう【ぬかるみの街道】
百田宗治の詩集。民衆詩。大正7年(1918)刊行。
ぬかる・む【泥濘む】
[動マ五(四)]「泥濘(ぬか)る」に同じ。「—・んで歩きにくい道」
額(ぬか)を突(つ)・く
ひたいを地や床につけるほど丁寧にお辞儀や拝礼をする。叩頭(こうとう)する。ぬかずく。「身を捨てて—・き、祈り申すほ...
糠(ぬか)を舐(ねぶ)りて米(こめ)に及(およ)ぶ
《「史記」呉王濞伝から》糠をなめ尽くせば、やがては米にまで手をつける。被害が徐々に拡大することのたとえ。
ヌガウンデレ
⇒ンガウンデレ
ぬ‐がに
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の終止形+接続助詞「がに」。上代語》…してしまいそうに。…してしまうばかりに。「我がや...
ヌガラ
インドネシア南部、バリ島西部の町。16世紀頃に栄えたジュンブラナ王朝の都が置かれた。竹製の巨大なガムラン楽器ジェゴ...
ヌガー
砂糖と水飴(みずあめ)を煮詰め、泡立てた卵白またはゼラチンを加えて作った、柔らかいキャンデー。ナッツなどを加えるこ...
ぬき【抜き】
1 取り除くこと。省略すること。「堅苦しいあいさつは—にする」「朝飯—で出社する」 2 ドジョウなどの骨を取ること...
ぬき【貫】
柱と柱、束(つか)と束の間を横に貫いてつなぐ材。位置により頭貫(かしらぬき)・内法貫(うちのりぬき)・地貫(じぬき...
ぬき【緯】
《「貫」と同語源》 1 織物の横糸。ぬきいと。 2 横に通っているもの。よこすじ。
ぬき‐あし【抜(き)足】
音を立てないように、足をそっと抜き上げるようにして歩くこと。
抜(ぬ)き足(あし)差(さ)し足(あし)
人に気づかれないように音を立てずに歩くさま。「—忍び足」
ぬき‐あわ・せる【抜(き)合(わ)せる】
[動サ下一][文]ぬきあは・す[サ下二]互いに刀を抜いて向かい合う。「敵味方が刀を—・せる」
ぬき‐い・ず【抜き出づ】
[動ダ下二] 1 ㋐現れ出る。「御寺のかたはら近き林に—・でたる筍(たかうな)」〈源・横笛〉 ㋑ひいでる。ぬきんで...
ぬき‐いだ・す【抜き出だす】
[動サ四]「抜き出(だ)す」に同じ。「扇—・し、銚子の長柄をたうたうと打って」〈虎明狂・二千石〉
ぬき‐いと【抜(き)糸】
縫い物をほどくとき抜き取った糸。
ぬき‐いと【緯糸】
織物の横糸。ぬき。
ぬき‐い・る【貫き入る】
[動ラ下二]鞭(むち)についたひもの輪を手首にはめ入れる。「手に—・れたる鞭を抜出して」〈保元・上〉
ぬき‐うち【抜(き)打ち】
1 刀を抜くと同時に斬(き)りつけること。 2 予告をしないで、だしぬけに事を行うこと。「—にテストをする」「—検査」
ぬきうち‐かいさん【抜(き)打ち解散】
政府の都合で、何の予告もなく衆議院を解散すること。
ぬきうち‐スト【抜(き)打ちスト】
予告なしに行われるストライキ。労働関係調整法上、公益事業では違法とされる。
ぬき‐うつし【抜(き)写し】
[名](スル)必要部分を抜き出して写すこと。ぬきがき。「要点を—する」
ぬき‐えもん【抜き衣紋】
和服の後ろ襟を引き下げ、襟足を出した着方。現在は女性の着方。抜き襟。仰(の)け衣紋。仰け領(くび)。
ぬき‐えり【抜(き)襟】
⇒抜き衣紋(えもん)
ぬき‐おさ【緯筬】
機織りで、横糸を通すのに使う筬。