ひも【紐】
1 物をしばったり束ねたりするのに用いる細長いもの。ふつう、糸より太く、綱より細いものにいう。布・麻・化学繊維・紙...
ひ‐も【氷面】
氷の張った表面。多く「紐(ひも)」に掛けていう。「あしひきの山井の水は氷れるをいかなる—の解くるなるらむ」〈枕・九〇〉
ひ‐も【悲母】
「ひぼ(悲母)」に同じ。「我—の胎内を出て」〈熱田本平家・一〇〉
ひ‐もう【皮毛】
獣などの、皮と毛。また、毛皮。
ひ‐もう【被毛】
一面をおおっている毛。特に、動物の体の表面をおおう毛。「やわらかい—の犬」
ひも‐うち【紐打ち】
糸をより合わせてひもを作ること。
ひも‐かがみ【紐鏡】
[名] 1 裏に紐のついた鏡。 2 「てにをは紐鏡」の略称。 [枕]鏡の裏の紐は解くなの意で、「な解き」の音に近い...
ひも‐かわ【紐革】
1 革で作った紐。 2 「紐革饂飩(うどん)」の略。
ひもかわ‐うどん【紐革饂飩】
革ひものように平たく打ったうどん。きしめん。
ひもがた‐どうぶつ【紐形動物】
動物界の一門。ほとんどが海産で、石の下や海藻に付着。体は細長くて平たい真田紐(さなだひも)状で、長さは5〜30セン...
ひも‐がたな【紐刀】
鞘(さや)に紐をつけて下げるようにした小刀。「—もちて其の口を拆(さ)きき」〈記・上〉
ひ‐もく【比目】
目を並べること。ひぼく。
ひ‐もく【皮目】
樹木の幹・枝・根などにあり、表面のコルク層を破って割れ目状に見える構造。気孔(きこう)の代わりに空気を流通させる。皮孔。
ひ‐もく【費目】
使途によって分けた費用の名目。「支出—」
ひもく‐ぎょ【比目魚】
1 一つ目の魚で、2匹並んではじめて泳ぐことができるという、中国の伝説上の魚。仲のよい夫婦のたとえ。 2 ヒラメや...
ひもく‐の‐まくら【比目の枕】
男女が枕を並べて寝ること。同衾(どうきん)。共寝。〈運歩色葉〉
ひ‐もじ【ひ文字】
[名・形動ナリ]《「ひだるい」の「ひ」に「文字」を添えた語》空腹であること。また、そのさま。「—なる時」〈仮・犬枕〉
ひもじ・い
[形][文]ひも・じ[シク]《名詞「ひ文字」の形容詞化》空腹で食べ物が欲しい。ひどく腹がへっている。「終戦当時—・...
ひもじいつきひ【ひもじい月日】
円地文子の短編小説。昭和28年(1953)発表。同年、第6回女流文学者賞受賞。
ひ‐も‐すがら【終日】
[副]朝から晩まで。一日じゅう。ひねもす。「—ぼんやりと、手足を伸ばして」〈谷崎・人魚の嘆き〉
ひも‐せん【紐線】
電気のコードのこと。
ひ‐もち【日持(ち)/日保ち】
[名](スル)日数を経ても変質しないこと。「—のいい菓子」「—しない切り花」
ひ‐もち【火持(ち)/火保ち】
炭火などの火が長い時間消えないでいること。「—のいい炭」
ひも‐つき【紐付き】
1 紐がついていること。また、そのような衣服や器具など。「—の帽子」 2 金銭その他の援助を受ける際に、ある引き替...
ひもつき‐えんじょ【紐付き援助】
政府開発援助(ODA)で、開発プロジェクトに必要な資材や役務等の調達を援助供与国に限定する援助形式。タイド援助。
ひもつき‐ゆうし【紐付き融資】
貸付金の使途を限定し、また返済資金などに条件をつけて行われる融資。
ひも‐づけ・る【紐付ける】
[動カ下一]二つ以上の事柄の間につながりをもたせる。特に、コンピューターで、二つ以上のデータを相互に関連づけたり連...
ひ‐もと【火元】
1 火を使う所。火のもと。 2 火事を出した家。出火した場所。 3 事件・騒ぎなどを引き起こすもととなった人。「う...
ひも‐とおし【紐通し】
1 紐を通すこと。 2 紐を通す穴。 3 ゴム紐などを通すときに用いるピン状の用具。
ひも‐とき【紐解き】
⇒帯解(おびと)き
ひも‐と・く【繙く/紐解く】
[動カ五(四)] 1 《書物の帙(ちつ)のひもを解く意》書物を開く。本を読む。「漢籍を—・く」 2 《1から》書物...
ひもと‐み【火元見】
江戸時代、将軍または藩主の命を受けて火事現場に出向き、火元の状況を見届けて報告する役。
ひ‐もの【干物/乾物】
魚介類を干した食品。
ひ‐もの【檜物】
檜(ひのき)の薄板を円形に曲げて作った器。のちには一般にわげものについていう。曲げ物。
ひも‐の‐お【紐の緒】
衣服につけた紐。多く下紐をいう。「白たへの我(わ)が—の絶えぬ間に恋結びせむ逢はむ日までに」〈万・二八五四〉
ひものお‐の【紐の緒の】
[枕]一方の輪に他を入れて紐を結ぶ意から、「入る」「いつがる」にかかる。「何故か思はずあらむ—心に入りて恋しきもの...
ひもの‐ざいく【檜物細工】
檜・杉などの薄板を曲げて細工物を作ること。また、その細工物。
ひもの‐し【檜物師】
檜物細工の職人。檜物工(ひものだくみ)。
ひも‐むし【紐虫】
紐形(ひもがた)動物の総称。
ひ‐もも【緋桃】
花が濃紅色の桃。ひとう。《季 春》「—咲き畑まっすぐに畝つくる/白葉女」
ひも‐りろん【紐理論】
⇒弦理論
ひもろぎ【神籬/胙/膰】
《古くは「ひもろき」》 1 (神籬)神事で、神霊を招き降ろすために、清浄な場所に榊(さかき)などの常緑樹を立て、周...
ひ‐もん【樋門】
用水の取り入れや排水、舟運などのため、堤防を横切る暗渠(あんきょ)にして設ける通水路。水門をつけ、水位を調節する。
ひ‐もん【秘文】
秘密の呪文(じゅもん)。
ひ‐もん【悲門】
仏語。仏・菩薩(ぼさつ)の備える徳のうち、衆生を救おうと志す慈悲の側面。利他の側面。⇔智門。
ひもんじ【緋文字】
《原題The Scarlet Letter》ホーソンの長編小説。1850年刊。17世紀のボストンのピューリタン社会...