やま‐の‐は【山の端】
山の稜線。「月が—にかかる」
やま‐の‐はな【山の鼻/山の端】
山の尾根の突き出た所。やまばな。
やま‐の‐ひ【山の日】
国民の祝日の一。8月11日。山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日。平成28年(2016)から実施。
やま‐の‐べ【山の辺】
《古くは「やまのへ」》山のあたり。やまべ。「—にい行く猟雄(さつを)は多かれど山にも野にもさ雄鹿(をしか)鳴くも」...
やまのべ‐の‐みち【山辺の道】
奈良盆地の東縁を、奈良市から南へ桜井市初瀬(はせ)に至る古道。沿道には石上(いそのかみ)神宮・崇神天皇陵などがある。
やま‐のぼり【山登り】
[名](スル)山に登ること。登山。
やまのまおうのきゅうでんにて【山の魔王の宮殿にて】
《原題、(ノルウェー)I dovregubbens hall》グリーグの管弦楽曲。「ペールギュント」第1組曲の第4...
やまのま‐ゆ【山の間ゆ】
[枕]山の間から出る意から「出雲(いづも)」にかかる。「—出雲の児らは」〈万・四二九〉
やまのむこうはあおいうみだった【山のむこうは青い海だった】
今江祥智の処女小説。主人公の少年の一夏の冒険を描く。昭和35年(1960)刊。
やま‐はい【山廃】
《「山卸し廃止」の略》清酒醸造の際に山卸しの作業を行わず、麹(こうじ)の働きにより糖化させること。
やま‐はぎ【山萩】
マメ科の落葉低木。山野に自生し、枝はあまり垂れない。葉は3枚の楕円形の小葉からなる複葉。秋、紅紫色の蝶形の花が咲く...
やま‐はぜ【山黄櫨】
ウルシ科の落葉小高木。関東以西の山地に自生。葉は楕円形の小葉からなる羽状複葉。秋に紅葉する。雌雄異株。初夏、黄緑色...
やま‐はた【山畑】
山にある畑。山地の畑。
やま‐はだ【山肌/山膚】
山の表面。山の地はだ。
やま‐はっか【山薄荷】
シソ科の多年草。山地に生え、高さ60〜90センチ。卵形の葉が対生する。秋、紫色の唇形の小花をつける。香りはない。
やま‐はね【山跳ね】
鉱山などの坑道掘削中に、岩盤の一部の岩片が突然音響とともに突出する現象。
やまはは【山妣】
坂東真砂子の長編小説。平成8年(1996)刊行。同年、第116回直木賞受賞。
やま‐ははこ【山母子】
キク科の多年草。本州中部以北の山地に自生し、高さ約60センチ。茎は綿毛で覆われ、葉は披針形で裏に綿毛が密生する。夏...
やま‐はんのき【山榛の木】
カバノキ科の落葉高木。山野に自生。葉は円形で五〜八つに浅く裂ける。春、葉より先に、紫茶色の尾状の雄花穂と楕円形の雌...
やま‐ば【山場】
最も盛り上がった重要な場面。クライマックス。やま。「芝居の—にさしかかる」
やま‐ばかま【山袴】
仕事着としてはく袴。腰板のないカルサン・裁(た)っ着け袴・もんぺなどをいう。
やまばたけ【山畠】
森荘已池(もりそういち)の小説。昭和18年(1943)発表。同年、「蛾と笹舟」とあわせ第18回直木賞受賞。
やま‐ばち【山蜂】
スズメバチの別名。《季 春》
やま‐ばと【山鳩】
山林にすむハト。キジバトやアオバトのこと。
やまばと‐いろ【山鳩色】
黄色みがかった緑色。アオバトのはねの色。
やま‐ばん【山番】
山林を火災や盗難から守る番人。やまもり。
やま‐ばんし【山半紙】
武蔵国から産した粗製の半紙。「—を出して鼻をかむ」〈洒・辰巳之園〉
やま‐パーレン【山パーレン】
⇒山括弧
やま‐ひだ【山襞】
山の尾根と谷が入りくんで、ひだのように見える所。
やま‐ひめ【山姫】
1 山を守る女神。「わたつみの神に手向くる—の幣(ぬさ)をぞ人は紅葉と言ひける」〈後撰・秋下〉 2 アケビの別名。...
やま‐び【山辺】
「やまべ(山辺)」に同じ。「霞居る富士の—に我が来なばいづち向きてか妹が嘆かむ」〈万・三三五七〉
やまびこ
東北新幹線で運行されている特別急行列車の愛称。昭和57年(1982)運行開始。多くが宇都宮・那須塩原などを経由して...
やま‐びこ【山彦】
1 山の谷などで起こる声や音の反響。もと、山の神が声音をまねるのだと信じられていた。こだま。 2 山の神。山霊。
やまびこがっこう【山びこ学校】
生活記録文集。無着成恭(むちゃくせいきょう)編。昭和26年(1951)刊。山形県山元村の中学生の詩・作文・日記など...
やま‐びと【山人】
1 山に住む人。山で働く人。きこりや炭焼きなど。 2 仙人。神仙。「—にもの聞こえむといふ人あり」〈堤・花桜をる少将〉
やま‐びらき【山開き】
1 霊山などで、その年初めて登山・入山を許すこと。また、その日。開山(かいざん)。《季 夏》「この町の電車をかしや...
やま‐びる【山蛭】
ヤマビル科のヒル。全長2、3センチ。体は平たい円柱状で茶褐色。背面に3本の縦縞がある。本州・四国・九州の山間の湿地...
やま‐びわ【山枇杷】
アワブキ科の常緑小高木。暖地の山林に生え、葉はビワに似て長楕円形で先がとがる。夏、白い小花を円錐状につける。実は丸...
やま‐ふじ【山藤】
マメ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。本州中部以西の山野に自生。蔓はフジとは逆の左巻き。葉は卵形の小葉からなる羽状複...
やまふじ‐しょうじ【山藤章二】
[1937〜2024]イラストレーター・漫画家。東京の生まれ。独特な手法で芸能人や政治家などの似顔絵を描き、人気を...
やま‐ふだ【山札】
1 カードゲームで、場に積んでおく札。デッキ。→手札1 2 江戸時代、入会地に入り木草を採取することを許可した札。
やま‐ふところ【山懐】
山々に囲まれた奥深い土地。「—にいだかれた村」
やま‐ぶか・い【山深い】
[形]山の奥深くにある。「—・い里の温泉宿」
やま‐ぶき【山吹】
1 バラ科の落葉低木。山間の湿地に多く、群生する。葉は互生し、卵形で先がとがり、縁に二重のぎざぎざがある。晩春、黄...
やま‐ぶき【山蕗】
1 山間に生えるフキ。 2 ツワブキの別名。
やまぶき‐いろ【山吹色】
1 ヤマブキの花のような色。黄色。こがねいろ。 2 黄金。大判・小判のこと。「—の重宝に事欠き給ふ御身ではなし」〈...
やまぶき‐おり【山吹織(り)】
縦糸に絹糸、横糸にガス糸または木綿糸を用いて織った織物。紋繻子(もんじゅす)の一種。女性用の帯地にする。
やまぶき‐がさね【山吹襲】
⇒山吹4
やまぶき‐しょうま【山吹升麻】
バラ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。葉は9枚の小葉からなる複葉で、ヤマブキに似る。雌雄異株。夏、黄白色の...
やまぶき‐そう【山吹草】
ケシ科の多年草。山野の樹下に生え、高さ約30センチ。茎などに黄色い汁を含む。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。4、5...