むす‐め【娘】
《「生(む)す女(め)」の意》 1 親にとって自分の子である女性。「—を嫁にやる」⇔息子。 2 未婚の若い女性。お...
むすめ‐かく【娘核】
⇒じょうかく(娘核)
むすめ‐かたぎ【娘気質】
いかにも若い娘らしい気質。
むすめ‐がち【娘勝ち】
[形動ナリ]女の子の多いさま。「類ひろく、—にて所せかりければ」〈源・須磨〉
むすめ‐ぎ【娘気】
「娘心」に同じ。「嫌われたとしたらば、然ぞ—には悔しかろう」〈紅葉・多情多恨〉
むすめ‐ぎだゆう【娘義太夫】
女性の義太夫語り。天保年間(1830〜1844)から流行し、明治後半期に全盛。竹本綾之助・豊竹呂昇らが有名。→女義太夫
むすめ‐ぐみ【娘組】
村落ごとに組織される未婚女子の集団。娘宿に集まって夜なべ仕事などをする。→若者組
むすめ‐ご【娘子】
「娘(むすめ)」に同じ。「こなたには、おな上﨟と言うて、—がござらうが」〈狂言記・貰聟〉
むすめ‐ご【娘御】
他人の娘の敬称。
むすめ‐ごころ【娘心】
若い女性らしい純情な心。乙女心。娘気。「感じやすい—」
むすめ‐さいぼう【娘細胞】
⇒じょうさいぼう(娘細胞)
娘(むすめ)三人(さんにん)持(も)てば身代(しんだい)潰(つぶ)す
娘の嫁入りには多額の費用がかかることのたとえ。
むすめ‐ざかり【娘盛り】
若い女性として最も美しい年ごろ。
むすめじだい【娘時代】
《原題、(フランス)Mémoires d'une jeune fille rangée》ボーボワールの自叙伝。19...
むすめ‐じだい【娘時代】
その女性が若かった時期。未婚であった頃。「母の—の写真」 [補説]書名別項。→娘時代
むすめたいへいきみさおのはやびき【娘太平記操早引】
江戸後期の人情本。4編12巻。初編、2編は曲山人作で、2編途中から松亭金水が加わり、天保8年(1837)刊行。3、...
むすめとわたし【娘と私】
獅子文六の自伝的小説。昭和28年(1953)から昭和31年(1956)にかけて「主婦之友」誌に連載。昭和36年(1...
むすめどうじょうじ【娘道成寺】
歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」の通称。
むすめ‐ばら【娘腹】
母とその娘の両方を妻にしたとき、娘のほうから生まれた子。「親腹の五宮をばいみじう愛しおぼし、—の六宮をば殊の外にぞ...
娘(むすめ)一人(ひとり)に婿(むこ)八人(はちにん)
一つの物事に希望者が非常に多いことのたとえ。
むすめひょうばんぜんあくかがみ【処女評判善悪鏡】
歌舞伎狂言。世話物。5幕。河竹黙阿弥作。慶応元年(1865)江戸市村座初演。「雲霧五人男」を女に書き替えたもの。白...
むすめ‐ぶん【娘分】
仮に娘として扱うこと。また、その人。特に遊里で、娘として預かり勤めに出す芸妓。
むすめみゆき【娘深雪】
女流日本画家、上村松園の作品。浄瑠璃や歌舞伎で知られる「生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)」のヒロイン、深雪...
むすめ‐むこ【娘婿】
娘の夫。女婿(じょせい)。
むすめ‐やく【娘役】
演劇・映画などで、娘に扮(ふん)する役。宝塚歌劇団では、男を演じる男役に対して、女を演じる俳優をいう。
むすめ‐やど【娘宿】
娘組の者が集まって、手仕事をしたり泊まったりする宿。めらし宿。→若者宿