やき【焼き】
1 焼くこと。また、焼いた程度。火の通りぐあい。「魚の—が足りない」「—の悪い茶碗」 2 刀などに焼き入れをするこ...
や‐き【八寸】
馬の、背たけが4尺8寸あるもの。大きくたくましい馬をいう。馬のたけは4尺を標準とし、それ以上は寸だけで数えた。「—...
や‐き【夜気】
1 夜の冷たい空気。「外に出て—にふれる」 2 夜のけはい。「—が迫る」
やき‐あ・げる【焼(き)上げる】
[動ガ下一][文]やきあ・ぐ[ガ下二] 1 焼いて仕上げる。「茶碗をみごとに—・げる」「パイをおいしく—・げる」 ...
やき‐あみ【焼(き)網】
魚・餅(もち)などをのせて、じか火焼きにするための金網。
やき‐いい【焼き飯】
表面を焼いたにぎりめし。やきむすび。「重菓子入れに—」〈浮・五人女・二〉
やき‐いし【焼(き)石】
軽石・蛇紋石などを焼いて布や綿に包み、懐中に入れて身体を温めるもの。保温、病気の治療などに用いる。温石(おんじゃく)。
やき‐いも【焼(き)芋】
焼いたサツマイモ。壺(つぼ)焼き・石焼きなどにする。《季 冬》「—を食ふ行商の襟見せて/湘子」
やき‐いれ【焼(き)入れ】
鋼の硬度を高めるために高温に加熱してから、水や油などに入れて急激に冷却する操作。
やきいれ‐ろ【焼(き)入れ炉】
金属材料の焼き入れを行うための炉。石炭・重油・ガス・電気などを熱源とする。
やき‐いろ【焼(き)色】
焼いたときに表面につく色。「ステーキに—をつける」「—の美しい陶器」
やき‐いん【焼(き)印】
火で熱して物に押し当てて焼き跡をつけるための金属性の印。また、それで押したしるし。焼き判。やきじるし。烙印(らくいん)。
やき‐うち【焼(き)討ち/焼(き)打ち】
[名](スル)火矢を打ち込んだり、火を放ったりしながら攻めること。火攻め。「—をかける」「砦(とりで)を—する」
やき‐うどん【焼き饂飩】
ゆでたうどんに肉・野菜などを加えて油でいためたもの。
やき‐え【焼(き)絵】
熱した鏝(こて)などの金属や薬品を用いて、絵や文様を紙・木材・象牙・皮革などに焼きつけること。また、その焼きつけた...
やき‐おとし【焼(き)落(と)し】
刀剣で、区(まち)のきわまで刃を焼き入れしていないもの。
やき‐おにぎり【焼き御握り】
握り飯の表面に醤油や味噌を塗り、あぶり焼いたもの。焼きおむすび。
やき‐がし【焼(き)菓子】
焼いて作った菓子。和菓子では茶通・栗饅頭(くりまんじゅう)・どら焼きなど、洋菓子ではクッキー・マドレーヌ・ケーキなど。
やき‐がた【焼(き)型】
パンや菓子などを天火で焼くための型。
やき‐がね【焼(き)金/焼き鉄】
1 牛馬の尻や罪人の額に、熱した金属を押しつけ、印をつけること。また、その印。 2 「やききん」に同じ。 3 ⇒焼...
焼(や)きが回(まわ)・る
1 焼き入れの際の火が行き渡りすぎて、かえって刃物の切れ味が悪くなる。 2 頭の働きや腕前が落ちる。年をとるなどし...
やき‐がり【焼き狩り】
山野に火をつけ、鳥獣を追い立てて狩りをすること。「この野に火をとぼし、—のごとく漁(あさ)り行けば」〈謡・雲林院〉
やき‐きり【焼(き)切り】
焼いて切断すること。特に、溶接などで金属を溶かしたり酸化させたりして切断すること。
やききり‐ごうとう【焼(き)切り強盗】
錠前・ガラスなどを焼き切って侵入する強盗。
やき‐き・る【焼(き)切る】
[動ラ五(四)] 1 焼いて切断する。「鉄板を—・る」「バーナーで—・る」 2 すっかり焼く。焼きつくす。「戦火が...
やき‐きん【焼(き)金】
吹き分けて混ざり物を除き去った純粋の金。純金。やきがね。〈和英語林集成〉
やき‐ぎり【焼き桐】
器物・下駄などに趣を出すため、桐材の表面を火で焦がし、模様のように木目を出したもの。
やき‐くさ【焼き草】
1 物を焼くのに用いる枯れ草。また、火勢を助けるための草。「—を積んで櫓(やぐら)を落とさんとしける時」〈太平記・...
やき‐ぐし【焼(き)串】
魚や肉などを焼くために刺す、竹や鉄などの串。
やき‐ぐり【焼き栗】
焼いた栗。はぜるのを防ぐため、皮に切れ目を入れてから焼く。《季 秋》
やき‐こ【焼(き)粉】
1 焼いて粉にしたもの。 2 耐火粘土を高熱で焼いて粉末としたもの。耐火煉瓦(れんが)・坩堝(るつぼ)などを作るの...
やき‐こみ【焼(き)込み】
写真で、陰画の露出過度な部分に対し、長めの露光時間を与えることで適正露出にすること。パソコンのフォトレタッチソフト...
やき‐ころ・す【焼(き)殺す】
[動サ五(四)]焼いて殺す。焼死させる。「害虫を—・す」
やき‐ごて【焼き鏝】
1 火で熱して使う鏝。布や紙のしわを伸ばしたり、折り目をつけたりするのに用いる。 2 焼き絵に用いる小さな鏝。
やき‐ごめ【焼(き)米/糄】
新米を籾(もみ)のまま煎(い)ってつき、殻を取り去ったもの。そのままで、また、湯に浸したりして食べる。いりごめ。や...
やき‐ざかな【焼(き)魚/焼き肴】
魚に塩を振るなどして焼いたもの。
やき‐しお【焼(き)塩】
精製されていない塩を煎って苦汁(にがり)分を不溶化した塩。純白となり、苦みが消え、吸湿性も少なくなる。
やき‐しめ【焼(き)締め】
《「やきじめ」とも》 1 陶器の素地(きじ)を焼いて固めること。そのあとで釉(うわぐすり)をかけ、低火度で焼き上げ...
やき‐じく【焼(き)軸】
筆の軸をところどころいぶして黒くしたもの。
やき‐すぎ【焼(き)杉】
杉材の表面を焦がし、磨いて木目を凸状に表したもの。器物・下駄などに用いる。
やき‐す・ぎる【焼(き)過ぎる】
[動ガ上一][文]やきす・ぐ[ガ上二]過度に焼く。また、必要以上の数量を焼く。「—・ぎて焦げる」「—・ぎて食べ切れない」
やき‐す・てる【焼(き)捨てる】
[動タ下一][文]やきす・つ[タ下二]焼いて捨てる。焼却する。「古い手紙を—・てる」
や‐きず【矢傷/矢疵】
矢が当たってできた傷。
やき‐せっこう【焼(き)石膏】
石膏を加熱し、脱水して得られる白色の粉末。水を加えると発熱・膨張して固まり、石膏に戻る。石膏細工や建築・歯科材料な...
やき‐そば【焼き蕎麦】
蒸した中華そばに肉・野菜などを加えて油でいためたもの。また、揚げた中華そばに肉・野菜入りのあんをかけたもの。
やきそば‐パン【焼き蕎麦パン】
おかずパンの一。ソース焼きそばをはさんだパン。
やき‐たち【焼き太刀】
《「やきだち」とも》焼き鍛えた太刀。「—の稜(かど)打ち放ち大夫(ますらを)の祝(ほ)く豊御酒(とよみき)に我酔ひ...
やきたち‐の【焼き太刀の】
[枕] 1 太刀を身辺に添える意から、「辺(へ)付かふ」にかかる。「—辺付かふことは幸(さき)くや吾が君」〈万・六...
やきたち‐を【焼き太刀を】
[枕]焼き鍛えた太刀は鋭い意から、「利(と)し」と同音をもつ地名「砺波(となみ)」にかかる。一説に、太刀を研ぐ意か...
やき‐た・つ【焼き立つ】
[動タ下二] 1 盛んに焼く。焼いて煙を立てる。「志賀(しか)の海人(あま)の火気(ほけ)—・てて焼く塩の辛(から...