ゆみ【弓】
1 武器の一。木や竹をしなわせて弦(つる)を張り、その弾力を利用して、つがえた矢を飛ばすもの。 2 1で矢を射るこ...
ゆみ‐あしがる【弓足軽】
歩射(かちゆみ)を射る足軽。
ゆみ‐おと【弓音】
弓を射る音。弓を引く音。
弓(ゆみ)折(お)れ矢(や)尽(つ)・きる
戦いにさんざんに負けること、また、力尽きてどうにもならないことのたとえ。刀折れ矢尽きる。「—・きて敵の軍門に降る」
ゆみ‐がえり【弓返り】
《「ゆみかえり」とも》 1 弓を射たとき、弓がそり返ること。 2 矢を射放した余勢で弦(つる)が肘(ひじ)の外側に...
ゆみ‐かくし【弓隠し】
戦陣で、射手の姿を隠すために設けるむしろ張り。
ゆみ‐かけ【弓懸/弽】
⇒ゆがけ
ゆみ‐がえし【弓返し】
矢を射放したとき、同時に弓の握りを回して、弦(つる)を肘(ひじ)の外側にはね返らせること。ゆがえし。
ゆみ‐がしら【弓頭】
弓足軽を統率する役。弓大将。弓奉行。
ゆみ‐がた【弓形】
1 弦を張った弓のような形。ゆみなり。きゅうけい。 2 ⇒きゅうけい(弓形)2
ゆみ‐が‐はま【弓ヶ浜】
鳥取県北西部、美保湾と中海(なかうみ)との間に突き出た半島。また、その美保湾側の砂浜海岸。東にある日野川の流砂が、...
ゆみ‐ぐみ【弓組】
弓矢を持って戦う部隊。
ゆみ‐し【弓師】
弓を作る職人。弓つくり。
ゆみ‐しゅう【弓衆】
戦国時代以後の武家の職名。弓組の一隊。また、その長。弓の者。
ゆみ‐じろう【弓次郎】
1 射礼(じゃらい)や弓場始(ゆばはじ)めのとき、射手の頭(かしら)である弓太郎に次ぐ者。 2 賭的(かけまと)の...
ゆ‐みず【湯水】
1 湯と水。湯または水。 2 たくさんあるものを粗末にするたとえ。
湯水(ゆみず)のように使(つか)・う
金銭などを、あるに任せて乱費することのたとえ。「予算を—・う」
ゆ‐みそ【柚味噌】
1 くりぬいたユズに味噌とユズの汁をまぜたものを入れ、焼いたもの。ゆがま。ゆずみそ。《季 秋》 2 「ゆずみそ1」...
ゆみ‐ため【弓矯め】
⇒ゆだめ
ゆみ‐たろう【弓太郎】
1 射礼(じゃらい)や弓場始(ゆばはじ)めのときに、射手の頭(かしら)となった者の称。→弓次郎(ゆみじろう) 2 ...
ゆみ‐だい【弓台】
弓を立てておく台。
ゆみ‐だいしょう【弓大将】
「弓頭(ゆみがしら)」に同じ。
ゆ‐みち【湯道】
鋳造で、湯口(ゆぐち)から注がれた溶融金属が、鋳型の空所へと流れ込む水平の通路。
ゆみ‐つか【弓柄/弓束/弣】
⇒ゆづか
ゆみ‐づえ【弓杖】
「ゆんづえ」に同じ。
ゆみ‐づる【弓弦】
弓に張る糸。麻をより合わせて薬煉(くすね)を塗ったものを白弦、さらに漆を塗ったものを塗り弦という。ゆづる。
ゆみづる‐うち【弓弦打ち】
⇒弦打(つるう)ち
ゆみづる‐ぶくろ【弓弦袋】
⇒弦巻(つるまき)
ゆみとたてごと【弓と竪琴】
《原題、(スペイン)El arco y la lila》メキシコの詩人パスの詩論集。1956年刊。
弓(ゆみ)と弦(つる)
曲がったものと、まっすぐなもの。また、回り道と近道とのたとえ。
ゆみ‐とり【弓取り】
1 弓を持つこと。また、その人。 2 相撲で、弓取り式のこと。また、それを行う力士。 3 弓術にすぐれた者。「生ま...
ゆみとり‐しき【弓取り式】
相撲で、優勝力士が賞として弓を受ける際の儀式。大相撲で、場所中の毎日、結びの一番の勝者に代わって、作法に心得のある...
ゆみとる‐かた【弓取る方】
弓を持つ方。左。左方。ゆんで。「めづらしき君を見とこそ左手の—の眉根(まよね)掻(か)きつれ」〈万・二五七五〉
ゆみ‐ならし【弓鳴らし】
悪霊・けがれなどを払うまじないとして、手で弓弦(ゆみづる)を引き鳴らすこと。鳴弦(めいげん)。弦(つる)打ち。
ゆみ‐なり【弓形】
弦を張った弓のような形。ゆみがた。きゅうけい。「—に反る」
ゆみ‐の‐けち【弓の結】
射手を左右に分け、交互に弓を射させて勝負を争うこと。「右大殿の—に」〈源・花宴〉
ゆみ‐のこ【弓鋸】
弓形の枠に細い鋸歯(きょし)を張ったのこぎり。主に金属材料を切るのに用いる。
ゆみのこ‐ばん【弓鋸盤】
弓鋸を取り付け、モーターで往復運動させて、金属を切断する工作機械。
ゆみ‐の‐てんか【弓の天下】
京都三十三間堂の通し矢で、矢数を最も多く射た者の称。
ゆみ‐はじめ【弓始め】
「弓場始(ゆばはじ)め2」に同じ。
ゆみ‐はず【弓弭/弓筈/弓彇】
弓の両端の、弦の輪をかける部分。弓を射るとき、上になる方を末弭(うらはず)、下になる方を本弭(もとはず)という。銑...
ゆみはず‐の‐みつぎ【弓弭の調】
上代、男子が奉った貢物(みつぎもの)。弓矢で取った鳥獣が主であったところからいう。ゆはずのみつぎ。→手末(たなすえ...
弓(ゆみ)は袋(ふくろ)に太刀(たち)は鞘(さや)
弓は弓袋に、刀はさやに収まっている。世の中が平和であることのたとえ。
弓(ゆみ)は三(み)つ物(もの)
弓は騎射の三式、すなわち流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおうもの)が重要である。
ゆみ‐はり【弓張り】
1 弓に弦を張ってそらせること。また、その人。 2 「弓張り月」の略。《季 秋》 3 「弓張り提灯(ぢょうちん)」の略。
ゆみはり‐ぢょうちん【弓張り提灯】
提灯の一。竹を弓のように曲げ、提灯をその上下にひっかけて張り開くようにしたもの。
ゆみはり‐づき【弓張り月】
弓を張ったような形をした月。上弦、または下弦の月。弦月。《季 秋》 [補説]書名別項。→弓張月
ゆみはりづき【弓張月】
「椿説(ちんせつ)弓張月」の略称。
ゆみ‐ば【弓場】
「ゆば(弓場)」に同じ。
ゆみ‐ふで【弓筆】
1 弓と筆。文武。「—の道」 2 あとにとどめておくべき武者の記録。「後記にも佳名をとどむべき—の跡なるべけれ」〈...