うち‐ふだ【打(ち)札】
1 花札などで、手の内から出す札。 2 立て札。高札(たかふだ)。「彼の寺に参り給ひたりけるに、書き置き給へる—あ...
うちふ‐づめ【打(ち)歩詰(め)】
将棋で、禁じ手の一。持ち駒の歩を王将の頭に打って詰ませること。→突き歩詰め
うち‐ふ・る【打(ち)振る】
[動ラ五(四)]振り動かす。しきりに振る。「小旗を—・る」
うち‐ふ・る【打ち古る】
[動ラ上二]古くさいものとして無関心な態度をとる。顧みないでいる。「いかで、さつれなく—・りてありしならむ」〈枕・八六〉
うち‐ふる・える【打(ち)震える】
[動ア下一][文]うちふる・ふ[ハ下二]小刻みに揺れ動く。「喜びに—・える」「興奮と感動に身体が—・える」「孤独な...
うち‐ぶ【打歩】
外国為替相場で、先物(さきもの)相場が直物(じきもの)相場よりも高い場合の差額。プレミアム。だぶ。 [補説]かつて...
うちぶ‐こうさい【打歩公債】
応募金額が額面金額より高い公債。
うち‐ぶしん【内普請】
家屋の内部の改造・修理。屋内の改装。「この銀(かね)済まぬ中は—なされた材木は、こちの物」〈浮・胸算用・二〉
うち‐ぶた【内蓋】
二重のふたがついている器物の、内側のほうのふた。なかぶた。
うち‐ぶところ【内懐】
1 ㋐和服の襟を合わせて着たとき、肌に近い内側の懐中。⇔外懐(そとぶところ)。 ㋑洋服で、内ポケット。 2 他人に...
うち‐ぶみ【内文】
「ないぶん(内文)」に同じ。
うち‐ぶろ【内風呂】
1 建物の内に設けてある風呂。 2 個人の家にある風呂。内湯。⇔外風呂。
うち‐べり【内耗】
穀物を搗(つ)いたときに、元の量よりいくぶんか減ること。また、その減った分量。⇔外耗(そとべり)。
うち‐べんけい【内弁慶】
[名・形動]家の中ではいばりちらすが、外では意気地のないこと。また、そのさまや、そういう人。陰弁慶。「—な子供」
内弁慶(うちべんけい)の外地蔵(そとじぞう)
家の中ではいばりちらすが、外では気が小さくおとなしいこと。また、そのさまや、そういう人。
うち‐ほろぼ・す【討(ち)滅ぼす】
[動サ五(四)]攻め滅ぼす。討って滅ぼす。「敵をのこらず—・す」
うち‐ぼう【内房】
千葉県、房総半島南西部の東京湾・浦賀水道沿岸の地域。安房(あわ)の内側の意。観光地・海水浴場が多い。→外房(そとぼう)
うちぼう‐せん【内房線】
外房線蘇我(そが)から木更津(きさらづ)を経て安房鴨川(あわかもがわ)に至るJR線。木更津で久留里(くるり)線を分...
うち‐ぼり【内堀/内壕/内濠】
城の周りに二重に巡らした堀のうち、内側の堀。⇔外堀。
うちぼり‐どおり【内堀通り】
東京都千代田区の皇居を取り囲む道路の呼び名。沿線に最高裁判所・国立劇場などがある。
うち‐ポケット【内ポケット】
上着やコートなどの衣類の内側についているポケット。内かくし。
うち‐まいり【内参り】
1 宮中へ参上すること。参内(さんだい)。「右大将のぬし、五節(ごせち)いだし給ひて、—の夜」〈延宝版宇津保・嵯峨...
うち‐まか・す【打(ち)任す】
[動サ五(四)]すっかり任せる。任せきる。「何もかも—・して倚(よ)りすがりたい憧れ」〈有島・星座〉 [動サ下二]...
うち‐まか・す【打(ち)負かす】
[動サ五(四)] 1 打って負かす。特に野球などで、打撃力で相手を破る。「昨年の優勝校を—・す」 2 すっかり負か...
うち‐まき【内巻(き)】
髪の毛先を内側に巻き込むこと。また、その髪形。
うち‐まき【打ち撒き】
1 魔よけのために米をまき散らすこと。また、その米。散米(さんまい)。花米(はなしね)。「—し散らしなどして、みだ...
うち‐まぎ・る【打ち紛る】
[動ラ下二] 1 他のものにまじって目立たなくなる。「この人の御様の、なのめに—・れたるほどならば」〈源・総角〉 ...
うち‐まく【内幕】
1 内側に張る幕。特に、陣所で外幕(とまく)の内側に張った幕。半幕。小幕(こまく)。 2 外からは見えない内輪の事...
うち‐まく・る【打ち捲る】
[動ラ五(四)](「撃ち捲る」とも書く)続けざまに盛んにうつ。「ヒットを—・る」「機関銃を—・る」
うち‐まご【内孫】
自分の跡取りになる夫婦から生まれた子供。ないそん。⇔外孫(そとまご)。
うち‐また【内股】
1 足のももの内側。うちもも。 2 つま先を内側に向けて歩く歩き方。⇔外股。 3 柔道で、一方の足を相手の内股に掛...
うち‐またが・る【打ち跨がる】
[動ラ五(四)]またがって乗る。「さっそうと馬に—・る」
うちまた‐ごうやく【内股膏薬】
《内股にはった膏薬が右側についたり左側についたりするところから》しっかりした意見や主張がなく、都合しだいで立場を変...
うち‐まち【内襠】
袴(はかま)、ももひきの内側のまち。
うち‐まつ【打ち松】
篝火(かがりび)に入れて燃やす、折った松。松明(たいまつ)。「檀(まゆみ)の木の下に、—おどろおどろしからぬ程に置...
うち‐まど【内窓】
二重窓で内側の窓。→外窓
うち‐まめ【打(ち)豆】
大豆を水に浸してふやかし、木槌(きづち)で打ちつぶしたもの。汁に入れたり煮たりして食べる。
うち‐まも・る【打(ち)守る】
[動ラ五(四)] 1 見つめる。じっと見守る。「流石(さすが)に口には出し得ず、ただ彼の顔を—・った」〈独歩・悪魔...
うち‐まわり【内回り】
1 内側を回ること。特に、電車・バスなどの環状線で、内側を回る路線。⇔外回り。 2 内側の周辺。特に、建物の内部。
うち‐み【打(ち)見】
ちらっと見たところ。ちょっと見。「—には十五六と思わる」〈独歩・源叔父〉
うち‐み【打(ち)身】
1 身体を強く打って、皮下組織に起こる傷。打撲傷。 2 刺身。「鱸(すずき)なりとも—でとおしゃるか」〈虎明狂・鱸庖丁〉
うち‐みしゃ・ぐ
[動ガ四]打ちつぶす。こなごなに砕く。「腰骨膝骨(ひざほね)—・がれ、あたりに近づく雑兵なし」〈浄・女護島〉
うち‐みす【内御簾】
1 寝殿造りの母屋にかける御簾。 2 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の一階桟敷の舞台寄り8間で、簾(すだれ)...
うち‐みず【打(ち)水】
[名](スル)道や庭に水をまくこと。水撒(ま)き。また、その水。特に、夏の夕方などに涼をとるためにまく。《季 夏》...
うちみだり‐の‐はこ【打ち乱りの箱】
底の浅い、方形の箱。古くはふたがあって、女性が髢(かもじ)や手ぬぐいなどを入れるのに用いたが、のちには化粧道具や所...
うち・みる【打(ち)見る】
[動マ上一][文][マ上一]ふと目に留める。ちょっと見る。「—・みる所は保(たもつ)と同年位(くらい)であった」〈...
うち・みる【打ち廻る】
[動マ上一]めぐる。めぐり歩く。「—・みる島の埼埼(さきざき)かき廻(み)る磯の埼落ちず」〈記・上・歌謡〉
うち‐むき【内向き】
1 内側に向けること、または、向いていること。 2 国際社会に出て行く意欲がなく、国内での生活に安住すること。それ...
うち‐むそう【内無双】
相撲のきまり手の一。四つに組み、差し手をかかえた上手を伸ばし、手の甲で相手のももを内側から払い上げ、反対側からひね...
うちむら【内村】
姓氏の一。 [補説]「内村」姓の人物内村鑑三(うちむらかんぞう)内村祐之(うちむらゆうし)