うしゅ‐ふう【有主風】
世阿弥の能楽論で、能の芸を自分のものとして体得しきった境地。また、その現れた形。⇔無主風。
ウシュマル
メキシコ東部、ユカタン州にあるマヤ文明を代表する遺跡。ユカタン半島北西部、州都メリダの南約80キロメートルに位置す...
うし‐ゆ【丑湯】
夏の土用の丑の日に、薬草などを入れた湯に入ること。また、その湯。病気をしないまじないとされる。《季 夏》
う‐しょ【羽書】
「羽檄(うげき)」に同じ。「—を頸に懸けたる早馬三騎、門前まで乗り打ちにして」〈太平記・一一〉
う‐しょう【有生】
1 生命のあるもの。生き物。「凡そ—の属その生命を惜まざる者なし」〈西周・明六雑誌三八〉 2 仏語。生じること。ま...
う‐しょう【有性】
仏語。 1 あること。存在すること。 2 悟りを開く素質のあるもの。仏性を持っているもの。⇔無性。
う‐しょう【羽觴】
もと、雀(すずめ)の形に作って頭部や翼などをつけた杯のこと。転じて、杯。酒杯。
う‐じょう【鵜匠】
《「うしょう」とも》鵜飼いを職業とする人。うだくみ。《季 夏》
う‐しょうこく【右相国】
右大臣の唐名。右相府(うしょうふ)。
う‐しょうしょう【右少将】
⇒右近衛(うこんえの)少将
う‐しょうじょう【右丞相】
《「うじょうしょう」とも》右大臣の唐名。右相。
う‐しょうふ【右相府】
右大臣の唐名。右相国(うしょうこく)。右丞相(うしょうじょう)。右府。
う‐しょうべん【右少弁】
律令制で、太政官右弁官局の第三等官。正五位下相当。→右弁官
羽觴(うしょう)を飛(と)ば・す
《李白「春夜宴桃李園序」から》盛んに酒杯のやり取りをする。
う‐しょく【雨食】
雨水による浸食作用。
う‐しょく【齲蝕】
歯の組織が細菌によって破壊され、穴ができていくこと。虫歯になること。
う‐しょとく【有所得】
仏語。 1 理解すること。知覚すること。⇔無所得。 2 こだわりの心をもつこと。⇔無所得。
うしろ【後ろ】
1 人や物の正面とは反対の側。また、その方向。 ㋐後方。背後。「—を向く」「—へ順に送る」「駅の—の公園」⇔前。 ...
うしろ‐あがり【後ろ上(が)り】
1 後方が上がっていること。 2 鬢(びん)の後方が上がって見えるように月代(さかやき)を小さくそり、髻(もとどり...
うしろ‐あき【後ろ明き】
ブラウス・ワンピースなどの洋服の、着脱のためのあきが背面にあること。背(せ)明き。
うしろ‐あし【後ろ足】
1 「後足(あとあし)」に同じ。 2 きびすを返して、逃げようとすること。「国々の兵どもに向かって—をも踏み」〈盛...
うしろ‐あわせ【後ろ合(わ)せ】
1 互いに後ろ側が向き合っていること。背中合わせ。「—に立つ」 2 あべこべ。反対。逆の方向。「両人の異見—なり」...
うしろ‐おし【後ろ押し】
「後(あと)押し」に同じ。
うしろ‐おび【後ろ帯】
1 帯を背後で結ぶこと。近世の未婚の女性の風俗。後ろ結び。→抱え帯 →前帯 2 若い娘。また、帯を背後で結んだ素人...
うしろ‐かげ【後ろ影】
その場を去って行く人の後ろ姿。
うしろ‐がえり【後ろ返り】
[名](スル)後方へとんぼ返りすること。
うしろ‐がみ【後ろ髪】
1 後頭部の髪の毛。 2 (「後ろ髪を引かれる」の形で)心残りがしてなかなか思い切れないこと。「—を引かれる思いで...
後(うし)ろ髪(がみ)を引(ひ)か◦れる
⇒後ろ髪2
うしろ‐きず【後ろ傷/後ろ疵】
逃げる時にからだの背面に受けた傷。武士はこれを恥とした。⇔向こう傷。
うしろ‐ぎたな・い【後ろ汚い/後ろ穢い】
[形][文]うしろぎたな・し[ク]いさぎよくない。卑劣だ。「子供を餌(ゑば)に恩にかけて味方にせんと—・い信玄に」...
うしろ‐くび【後ろ首/後ろ頸】
首の後ろ側。
うしろ‐ぐら・い【後ろ暗い】
[形][文]うしろぐら・し[ク] 1 他人からとがめられるようなやましいことをしている。また、やましさを感じている...
うしろ‐げさ【後ろ袈裟】
背後から袈裟がけに切ること。
うしろ‐ごし【後ろ腰】
1 袴(はかま)の後ろ側のひもの部分。⇔前腰。 2 柔道の技の一。相手が背をみせたときに、後ろからすくい上げるよう...
うしろ‐ごと【後ろ言】
1 過ぎたことの愚痴を言うこと。繰り言。「殿は—をばし給ふらん」〈平治・下〉 2 陰で人の悪口を言うこと。また、そ...
うしろ‐さがり【後ろ下(が)り】
1 後方が下がっていること。 2 鬢(びん)の後方が下がって見えるように月代(さかやき)をそったもの。元禄ごろの風...
うしろ‐ざし【後ろ挿(し)】
かんざしを髻(もとどり)の後ろ、耳の後ろあたりに挿すこと。また、そのかんざし。
うしろ‐ざま【後ろ様】
1 後ろの方。「危急の場合ではあり、—ではあるし、的は外れて」〈嶺雲・明治叛臣伝〉 2 後ろ向き。「獅子、狛犬(こ...
うしろじた‐ぼいん【後ろ舌母音】
⇒こうぜつぼいん(後舌母音)
うしろ‐すがた【後ろ姿】
後ろから見た人の姿。
うしろ‐だおし【後ろ倒し】
《「前倒し」に対して作られた語。「あとだおし」とも》予定の時期を先に延ばすこと。先送り。「開始時期を—にする」
うしろ‐だて【後ろ盾/後ろ楯】
1 《2が原義》陰にあって力を貸し、助けること。また、その人。後ろ見。「有力な—をもつ」 2 背後を守る盾。後ろを...
うしろ‐つき【後ろ付き】
後ろから見た姿形。後ろ姿。「スッと起った所を見ると、スラリとした—だ」〈二葉亭・平凡〉
うしろ‐づめ【後ろ詰め】
1 先陣に続く後続の軍勢。予備として後方に配置する陣立て。ごづめ。「千葉屋の寄せ手かしこを捨てて、ここの—を仕(し...
うしろ‐で【後ろ手】
1 両手を背に回すこと。「—に縛る」 2 《「で」は方向・状態などを示す》 ㋐後ろの方向。「敵の—にまわる」 ㋑後...
うしろ‐とび【後ろ飛び】
後方へ飛ぶこと。
後(うし)ろの目(め)壁(かべ)に耳(みみ)
自分が気づかない間に他人は見たり聞いたりしていて、隠し事や悪事は世間に知れやすいことのたとえ。
うしろ‐のり【後ろ乗り】
⇒後乗り3
うしろ‐はちまき【後ろ鉢巻(き)】
頭の後ろで結んだ鉢巻き。⇔向こう鉢巻き。
うしろ‐はば【後ろ幅】
和服で、背縫いから脇(わき)縫いまでの幅。また、その寸法。