それ‐だま【逸れ玉】
目標からそれた玉。目標からはずれて別の方向へ飛んだ弾丸。流れ玉。
それっ‐きり【其れっ切り/其れっ限り】
「それきり」を強めていう語。「—手紙もよこさない」
それ‐てい【其れ体】
その程度のこと。それくらい。「なるほど—の思ひならば」〈浮・懐硯・一〉
それ‐で
[接] 1 前述の事柄を受けて、それを理由としてあとの事柄を導く場合に用いる。それだから。それゆえ。そういうわけで...
それで‐いて
[接]前に述べた事柄とは、似つかわしくない事柄を次に述べる意を表す。それでいながら。それなのに。「腕は半人前、—料...
それで‐こそ
[連語]「それで」を強めていう語。そうであればこそ。「—プロだ」
それ‐では
[接] 1 前に示された事柄を受けて、それに対する判断・意見などを導く。そういうことなら。それなら。では。それじゃ...
それ‐でも
[接]そうであっても。「失敗の可能性は大きい。—やめるわけにはいかない」
それでも地球(ちきゅう)は動(うご)いている
地動説を主張したガリレオ=ガリレイが、宗教裁判でその説を撤回させられたときに、つぶやいたという言葉。
其(そ)れというのも
前に述べた事柄を受けて、その原因・理由についての説明を次に述べることを示す。そのわけは。なぜならば。「あの家は何か...
それと‐なく【其れと無く】
[副]遠回しに。それとなしに。「—断る」「妙なうわさが—耳に入る」
それとなし‐に【其れと無しに】
[副]それとなく。それとはなしに。「—注意する」
それ‐とも
[接]あるいは。または。もしくは。「コーヒーか、—紅茶か」
それ‐どころ【其れ処】
(あとに打消しや反語の表現を伴って)とてもその程度ではないの意を表す。「—の騒ぎではない」「君に文句などない。—か...
それ‐なのに
[接]そうであるのに。それだのに。「努力はしている。—報われない」
それ‐なら
[接]そういうことなら。それでは。「面会できないのですね。—帰ります」
それ‐なり【其れなり】
1 その状態のままで変わらないこと。そのまま。それきり。副詞的にも用いる。「交渉は—で進展がない」「交信は—とだえ...
それなり‐けり【其れなりけり】
《「なり」を助動詞「なり」ととって「けり」を添えたもの》そのままになってしまうこと。それきり。それなり。「舌喰ひ切...
それなれば‐こそ
[接]そうであるからこそ。だからこそ。「君には将来がある。—忠告するのだ」
それ‐に
[接] 1 そのうえ。それに加えて。「晴れたし、—風もない」 2 そうであるのに。それなのに。「殿上の台盤には人も...
それに‐しては
[接]前に述べた事柄から当然予想されるような結果になっていないことを次に述べる意を表す。「今日は日曜日なんだが、—...
それに‐しても
[接]それはそれとして認めるとしても。それはそうだとしても。「—困ったことになったね」
其(そ)れにつけても
あとの事柄を、前述の事柄と特に関連づけて導くときに用いる。そのことと関連しても。「—一度連絡したほうがよい」
其(そ)れにとりて
その場合でも。そのうちでも。「—、三つの石を捨てて十の石につくことは易(やす)し」〈徒然・一八八〉
其(そ)れに引(ひ)き替(か)えて
これから述べることが前に述べたことと対照的であることを示す。それに比べて、まったく異なり。それにひきかえ。「長男は...
其(そ)れにも拘(かか)わらず
前述の事柄を受けて、そこから期待・予想される内容とは相反する結果になることを表す。それなのに。「雨が激しくなった。...
ソレノイド
導線をらせん状に巻いた円筒状のコイル。
ソレノイド‐バルブ
⇒電磁弁
ソレノイド‐べん【ソレノイド弁】
⇒電磁弁
それ‐のみ【其れのみ】
[副]《西鶴の小説に独特の用法》それだけでなく。それのみならず。それのみか。「—、宵より秋の夜の明くるまでとやかく...
それ‐は【其れは】
[連語]その物事に対する感動などが、形容のしようもないほどであったときに用いる語。なんとも言えず。「旅行中は—楽し...
其(そ)れはさておき
話題を他に転じるときに用いる。ところで。それはそれとして。閑話休題。「—個別の問題の検討に移ろう」
其(そ)れはそうと
話題を転じる意を表す。それはそれとして。「—、前回の旅行はどうでしたか」
其(そ)れは其(そ)れとして
話題を転じるときに用いる。それはさておき。「—今日の主題に入ります」
それは‐それは【其れは其れは】
[連語]「それは」を強めていう語。「—美しい人でした」
其(そ)れはともあれ
それはさておき。それはとにかく。「—出発を急ぎましょう」
其(そ)れはない
相手の言動を強く非難・否認するときに用いる言葉。それはいけないよ。それはだめだよ。「今日になって行けないなんて、—...
それ‐ばかり【其れ許り】
1 そこに示されている分量・程度。多く、その少ないことを強調していうときに用いる。そんな程度。「—の金では足りない...
そればかり‐か【其れ許りか】
[副]すでに相当の程度であるのに、その上さらに。「君の利益にはならないし、—全体の損失になる」
それ‐ほど【其れ程】
(副詞的にも用いる) 1 そこに示されている程度。特に、その程度がはなはだしい場合に用いる。そのくらいまで。「—の...
それ‐まで【其れ迄】
1 時間・状態・動作などが限界に達したことを表す。それで終わり。「この条件でいやなら契約は—だ」「おしゃべりは—」...
それ見(み)たことか
忠告を聞かずに失敗した相手などに対していう言葉。それ見ろ。「—、だから気をつけろと言ったのに」
それ見(み)ろ
「それ見たことか」に同じ。「—、負けたじゃないか」
それ‐も【其れも】
[連語] 1 前に述べた事柄についての補足の説明を加える。「彼は学位を取ったんだよ。—二十歳でだよ」 2 前の事柄...
其(そ)れもそうだ
そういうのももっともだ。「あんな会社はだめだというが、—やめてしまおう」
其(そ)れも其(そ)のはず
そうなるのも当然なこと。それももっともなこと。「二人はうり二つだが、—双子だった」
それ‐や【其れ屋】
水商売の店。特に、遊女屋。それやど。「さすが—の女房とて」〈浄・重井筒〉
それ‐や【逸れ矢】
目標からはずれて他の方向へ飛んでいく矢。流れ矢。
それや‐これや【其れや此れや】
[連語]そのことやこのことや。いろいろ。「年の瀬は—で忙しい」
それ‐ゆえ【其れ故】
[接]前の事柄を理由としてあとの事柄を導く。だから。「—申請を却下する」