たま‐の‐うてな【玉の台】
美しくりっぱな建物。玉楼(ぎょくろう)。ぎょくだい。「いづこかさして、とおもほしなせば、—も同じことなり」〈源・夕顔〉
たまのうみ‐まさひろ【玉の海正洋】
[1944〜1971]力士。第51代横綱。愛知県出身。本名、谷口正夫。昭和46年(1971)盲腸の手術後、27歳の...
たま‐の‐うら【玉の浦】
和歌山県南東部、那智勝浦町の海辺。[歌枕]「我(あ)が恋ふる妹は逢はさず—に衣片敷きひとりかも寝む」〈万・一六九二〉
たま‐の‐お【玉の緒】
1 玉を貫き通した細ひも。また、その宝玉の首飾り。「初春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき)手に取るからに揺...
たまのおくりわけ【玉の緒繰分】
江戸後期の語学書。5巻。東条義門著。天保12年(1841)刊。本居宣長の「詞(ことば)の玉緒(たまのお)」を補訂し...
たま‐の‐おぐし【玉の小櫛】
玉で飾った櫛。また、美しい櫛。「さしながら昔を今につたふれば—ぞ神さびにける」〈源・若菜上〉 [補説]書名別項。→...
たまのおぐし【玉の小櫛】
「源氏物語玉の小櫛」の略称。
たま‐の‐おごと【玉の小琴】
玉で飾った琴。また、美しい琴。「ひざに伏す—の事なくはいたくここだく我恋ひめやも」〈万・一三二八〉
たまのお‐の【玉の緒の】
[枕] 1 玉を通す緒の意で、その長短から「長し」「短し」、乱れたり切れたりすることから「思ひ乱る」「絶ゆ」「継ぐ...
たま‐の‐おび【玉の帯】
石帯(せきたい)。ごくのおび。
たまのおや‐じんじゃ【玉祖神社】
山口県防府市にある神社。祭神は玉祖命ほか一座。周防(すおう)国一の宮。玉祖大明神。俗称、たまっさま。
たま‐の‐かんざし【玉の簪】
キジカクシ科の多年草。葉は長楕円形で、縁は軽く波打つ。夏から秋に、白色で香りのある花を総状につける。花は夕方開き、...
たま‐の‐こし【玉の輿】
1 貴人の乗るりっぱな輿。 2 女性が婚姻によって手にする富貴な身分。
玉(たま)の輿(こし)に乗(の)・る
女性が、高い身分の人や多くの財産を所有する人の妻になる。
たま‐の‐さかずき【玉の杯/玉の盃】
玉で作った杯。また、美しい杯。ぎょくはい。「思ふどちかり場の小野にまと居してさしこそかはせ—」〈丹後守為忠百首〉
玉(たま)の盃(さかずき)底無(そこな)きが如(ごと)し
《「韓非子」外儲説右上から》外見はきわめてよいが、肝心なところが欠けていて使いものにならないもののたとえ。
たまの‐し【玉野市】
⇒玉野
たまのしりつ‐たまのかいようはくぶつかん【玉野市立玉野海洋博物館】
渋川マリン水族館の正式名称。
たま‐の‐すがた【玉の姿】
玉のように美しい姿。「月日夜(つくひよ)は過ぐは行けども母父(あもしし)が—は忘れせなふも」〈万・四三七八〉
たま‐の‐はだ【玉の肌】
玉のように美しい肌。主に女性のなめらかな肌をほめていう語。たまはだ。
たま‐の‐みささぎ【多摩陵】
⇒たまりょう(多摩陵)
たま‐のり【玉乗り/球乗り】
曲芸の一。大きな玉の上に乗り、足で転がしながら種々の芸を演じるもの。また、その人。
たま‐のれん【珠暖簾】
球や管の形をした玉を貫いた糸を何本も下げ、のれんにしたもの。
たま‐はがね【玉鋼】
砂鉄を原料に、たたら製鉄法によって造られた良質の鋼材。日本刀を作った。
たま‐はし【玉橋】
橋の美称。「上つ瀬に—渡し下つ瀬に舟浮けすゑ」〈万・一七六四〉
たまわ・す【賜はす】
[動サ下二]《動詞「たま(賜)う」の未然形+尊敬の助動詞「す」から》「たまう」より強い敬意を表す。お与えになる。御...
たまはてんてんうちゅうかん【球は転々宇宙間】
赤瀬川隼の中編小説。昭和57年(1982)刊。昭和58年(1983)、第4回吉川英治文学新人賞受賞。
たま‐ばはき【玉箒】
《「たまははき」とも》 1 玉の飾りをつけたほうき。正月の初子(はつね)の日に蚕室を掃くのに用いた。「初春の初子(...
たま‐はやす【玉はやす】
[枕]「むこ」にかかる。語義・かかり方未詳。「—武庫(むこ)の渡りに天(あま)伝ふ日の暮れ行けば家をしそ思ふ」〈万...
たま‐ばえ【癭蠅】
双翅(そうし)目タマバエ科のハエの総称。体は蚊を小さくしたような大きさ。細長い脚と幅広い翅(はね)をもつ。幼虫が植...
たま‐ばち【癭蜂】
膜翅(まくし)目タマバチ科のハチの総称。小形で、多くは黒色か褐色。幼虫は植物に寄生し、虫癭(ちゅうえい)(虫こぶ)...
たま‐ひろい【球拾い】
野球などで、練習時グラウンドの周辺に散った球を拾い集めること。また、もっぱらその役に当たる選手。
たま‐び【多摩美】
「多摩美術大学」の略称。
たま‐びじゅつだいがく【多摩美術大学】
東京都世田谷区に本部がある私立大学。昭和10年(1935)設立の多摩帝国美術学校に始まり、多摩造形芸術専門学校を経...
たも・う【賜ふ/給ふ】
[動ハ四]⇒たまう [動ハ下二]⇒たまう
たま‐ふり【魂振り】
1 活力を失った魂を再生すること。広義には、鎮魂(たましずめ)を含めていう。 2 鎮魂(たましずめ)の祭のこと。
たま‐ぶき【玉蕗】
キク科の多年草。山林に生え、高さ0.5〜1.5メートル。葉は大きく広卵形で、裏面は綿毛が密生し白みを帯びる。葉の付...
たま‐ぶさ【玉総】
端を玉のように丸くしたふさ。
たま‐ぶち【玉縁】
1 美しい縁。また、きれいに縁どりしたもの。 2 布の裁ち目に別布をつけて細く縁どったもの。縫いしろの始末やボタン...
たまぶち‐がさ【玉縁笠】
江戸時代、万治年間(1658〜1661)のころから流行した婦人用の一文字笠。縁が美しく編んであったところからの名という。
たま‐ぶりぶり【玉振り振り】
⇒ぶりぶり1
たま‐へん【玉偏】
漢字の偏の一。「珍」「理」などの「王」の部分の称。ぎょくへん。
たま‐べん【玉弁/玉瓣】
簡単な逆止(ぎゃくど)め弁やポンプ弁に使われる球形の弁。
たま‐ぼこ【玉鉾/玉桙/玉矛】
《「たまほこ」とも》 1 玉で飾ったほこ。また、ほこの美称。 2 《枕詞「たまぼこの」のかかり方から》道。「この程...
たまほめ‐ぼし【魂讃星】
二十八宿の一、鬼宿(きしゅく)の和名。魂緒(たまお)の星。→鬼(き)
たま‐ぼうき【玉箒】
1 「たまばはき」に同じ。「憂を掃う—と云う訳(わけ)かね」〈蘆花・黒潮〉 2 タムラソウの別名。
たまぼこ‐の【玉鉾の】
[枕]「道」「里」にかかる。語義・かかり方未詳。「—道行き暮らし」〈万・七九〉 「—里人皆に我(あ)れ恋ひめやも」...
たま‐ぼち【多磨墓地】
多磨霊園の旧称。
たま‐ま・く【玉巻く/玉纏く】
[動カ四] 1 玉を巻きつけて飾る。「梓弓末に—・きかくすすそ寝なななりにし奥をかぬかぬ」〈万・三四八七〉 2 ク...
たま‐まつ【玉松】
松の美称。「み吉野の—が枝(え)は愛(は)しきかも君がみ言を持ちて通はく」〈万・一一三〉