てんなん‐しょう【天南星】
サトイモ科テンナンショウ属の植物の総称。マムシグサ・ウラシマソウ・ミミガタテンナンショウ・ムサシアブミなど。花は仏...
てん‐なんばん【天南蛮】
かけそばにてんぷらを入れ、裂いたネギを散らしたもの。
てん‐に
[副]まったく。てんで。てんと。「—あきれていたりし所に」〈虎明狂・文蔵〉
天(てん)に在(あ)らば比翼(ひよく)の鳥(とり)地(ち)に在(あ)らば連理(れんり)の枝(えだ)
《白居易「長恨歌」から》夫婦の情愛のきわめて深いことのたとえ。比翼連理。→比翼の鳥 →連理の枝
テンニエス
[1855〜1936]ドイツの社会学者。社会をゲマインシャフト(共同社会)とゲゼルシャフト(利益社会)の2類型に概...
天(てん)に口(くち)無(な)し人(ひと)を以(もっ)て言(い)わしむ
天には口がないから何も言わないが、その意思は人の口を通じて告げられる。
天(てん)に順(したが)う者(もの)は存(そん)し天(てん)に逆(さか)らう者(もの)は亡(ほろ)ぶ
《「孟子」離婁上から》天の理法に従う者は存続して栄え、天の理法に反する者は滅びる。
天(てん)に跼(せくぐま)り地(ち)に蹐(ぬきあし)す
《「詩経」小雅・正月から》天は高いのに背をかがめて行き、地は厚いのに抜き足で歩く。恐れて身の置き所がないことのたと...
天(てん)に唾(つば)する
「天に向かって唾(つばき)を吐く」に同じ。天を仰いで唾する。
天(てん)に二日(にじつ)無(な)し
《「礼記」曽子問から》天に二つの太陽がないように、一国に二人の君主があってはならない。
天(てん)に向(む)かって唾(つばき)を吐(は)く
《上を向いてつばを吐くと、それがそのまま自分の顔に落ちてくるところから》人に害を与えようとして、かえって自分に災い...
天(てん)にも地(ち)にも掛(か)け替(が)え無(な)い
この世において替わるべきものがない。最も大切なものにいう。
天(てん)にも昇(のぼ)る心地(ここち)
非常にうれしい気持ちのたとえ。
てん‐にゅう【転入】
[名](スル) 1 他の土地からその土地へ移り住むこと。「隣県から—する」「—届」⇔転出。 2 他の学校から移って...
てん‐にょ【天女】
天上界の女性。吉祥天女・弁財天女など。また、この世に二人といないような美しい女性をたとえていう語。「—の舞」
てん‐にん【天人】
天上界に住む者。音楽を奏し、天華を降らせ、瓔珞(ようらく)をなびかせて虚空を飛行(ひぎょう)するとされる。
てんにん【天仁】
平安後期、鳥羽天皇の時の年号。1108年8月3日〜1110年7月13日。
てん‐にん【転任】
[名](スル)同じ組織の中で他の職務または任地にかわること。「新設校に—する」
てんにん‐か【天人花】
フトモモ科の常緑小低木。沖縄など暖地に自生し、高さ約2メートル。葉は長楕円形でやや厚い。夏、紅紫色の5弁花を開く。...
てんにん‐からくさ【天人唐草】
イヌノフグリの別名。
てんにん‐きょう【天人峡】
北海道中央部、大雪山群の主峰、旭岳の南西麓にある峡谷。柱状節理を示し両岸に高さ250メートル、長さ8キロメートルの...
てんにん‐ぎく【天人菊】
キク科の一年草。高さ約60センチ、全体に毛がある。葉は長楕円形。夏、周辺が黄褐色で中央が紫色を帯びる頭状花をつける...
てんにんごすい【天人五衰】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第4巻。昭和46年(1971)刊行。第1巻から第3巻までの主人公の転生者と思われ...
てんにん‐そう【天人草】
シソ科の多年草。日本特産。山地の木陰に生え、高さ約1メートル。茎は四角柱、葉は長楕円形で先がとがる。夏の終わりに、...
てんにん‐ちょう【天人鳥】
テンニンチョウ科の鳥。雄は尾羽が体の2倍近く長く、頭・背・尾が黒色でほかは白く、くちばしが赤い。カエデチョウの巣に...
てんにん‐の‐ごすい【天人の五衰】
⇒五衰(ごすい)
テンニース
⇒テンニエス
てんねき
[副]まれに。たまに。「血の道も—見える長局(ながつぼね)」〈柳多留・初〉
てん‐ねん【天年】
天から受けた寿命。天寿。「—を全うするに至らざりしは」〈子規・墨汁一滴〉
てん‐ねん【天然】
[名・形動] 1 人為が加わっていないこと。自然のままであること。また、そのさま。「—の良港」⇔人工。「栄養不足で...
てんねん‐あい【天然藍】
植物の藍からとった染料。→人造藍
てんねん‐アスファルト【天然アスファルト】
天然に産出するアスファルト。石油鉱床から湧きだしたもの、砂岩などの岩石に浸み込んだものなどがある。
てんねん‐ウラン【天然ウラン】
ウラン鉱として、天然に産するウラン。ウラン238が主で、核分裂を起こす235を0.7パーセント強含む。
てんねん‐かじつ【天然果実】
法律で、物の経済的用途に従って直接に収取される産出物。果物・牛乳・鉱物など。→法定果実
てんねん‐ガス【天然ガス】
天然に地下に存在するガス。ふつう、可燃性ガスをいい、メタン・エタンなどからなる。燃料・化学工業原料などに利用。
てんねんガス‐じどうしゃ【天然ガス自動車】
天然ガスを燃料とする自動車の総称。ガスの貯蔵法により、圧縮天然ガスを用いるCNG車、液化天然ガスを用いるLNG車、...
てんねんガス‐ハイドレート【天然ガスハイドレート】
《「ハイドレート」は水和物の意》低温高圧の下で、天然ガスの主成分メタンが水の分子の中に取り込まれてできるシャーベッ...
てんねん‐きねんぶつ【天然記念物】
学術上価値の高い動物・植物・地質鉱物、およびそれらの存在する地域で、その保護・保存を指定されているもの。文化財保護...
てんねん‐きょう【天然橋】
流水や海水の浸食などによってできた橋状の地形。帝釈峡(たいしゃくきょう)の雄橋(おんばし)・雌橋(めんばし)など。...
てんねん‐こうしん【天然更新】
自然に落ちた種子から発生した稚樹や、根株から芽を出した蘖(ひこばえ)を育てる造林法。天然造林。
てんねん‐こうぶんし【天然高分子】
天然に産出する高分子化合物。セルロースやたんぱく質など。
てんねん‐こうりょう【天然香料】
食品添加物の一つ。動物や植物から得られる天然の物質で、食品に香りをつけるために使用される。アンバーグリス(龍涎香(...
てんねん‐ゴム【天然ゴム】
天然に産するゴム。ゴムノキから得られる弾性ゴムをいう。→合成ゴム
てんねん‐し【天然歯】
入れ歯・差し歯などの人工歯に対して、もとからある自分の歯。乳歯や永久歯のこと。
てんねん‐しきそ【天然色素】
動植物が体内にもつ色素。カロテノイド・クロロフィル・ヘモグロビンなど。
てんねん‐しげん【天然資源】
天然に存在して、人間の生活や生産活動に利用しうる物資・エネルギーの総称。土地・水・埋蔵鉱物・森林・水産生物など。
てんねん‐しぜん【天然自然】
《同じ意味の語を重ねて強調したもの》 1 人為によらないで存在するものや現象。「—の美」 2 (副詞的に用いて)物...
てんねん‐しば【天然芝】
植物のシバ。また、それによる芝生。人工芝に対していう。
てんねん‐しょく【天然色】
万物が自然に備えている色。自然の色彩。
てんねんしょく‐えいが【天然色映画】
自然の色彩を画面に現した映画。白黒映画が主流であったころの語。