てんねんしょく‐しゃしん【天然色写真】
自然の色彩を再現した写真。カラー写真。
てんねん‐じゅし【天然樹脂】
植物体から得られる樹脂。松やに・琥珀(こはく)など。
てんねん‐すい【天然水】
蒸留などの加工をしていない、自然のままの水。天然にある水。
てんねん‐せき【天然石】
⇒自然石
てんねん‐せんい【天然繊維】
植物・動物・鉱物を原料とする繊維。綿・麻・絹・羊毛・石綿など。→合成繊維
てんねん‐せんりょう【天然染料】
植物・動物・鉱物などから得られる染料。藍(あい)・茜(あかね)など。→合成染料
てんねん‐ソーダ【天然ソーダ】
天然に産する炭酸塩鉱物の総称。炭酸ナトリウムの水和物と炭酸水素ナトリウムを主成分とするナトロン、セスキ炭酸ナトリウ...
てんねん‐ぞうりん【天然造林】
⇒天然更新(てんねんこうしん)
てんねん‐ダム【天然ダム】
土砂崩れ・地震などの自然災害や、動植物などの営みによって河川が堰(せ)き止められた状態。→河道閉塞 →堰き止め湖
てんねん‐とう【天然痘】
「痘瘡(とうそう)」に同じ。
てんねん‐ばいち【天然培地】
動植物の煮出し汁や腐植質の抽出液などの天然物からつくられる培地。組成が偏る場合がある。→合成培地
てんねん‐パーマ【天然パーマ】
《「パーマ」は「パーマネントウエーブ」の略》俗に、生まれつき髪の毛が縮れていること。天パー。
てんねん‐ひりょう【天然肥料】
自然の物を利用する肥料。草木灰・厩肥(きゅうひ)・堆肥(たいひ)など。自給肥料。
てんねんぶつ‐かがく【天然物化学】
生物が産生する物質を対象とする化学の一分野。天然の有機化合物の単離や合成、生命現象との関わりについての研究を指す。...
てんねんぶつ‐ゆうきかがく【天然物有機化学】
⇒天然物化学
てんねん‐ほうしゃせいかくしゅ【天然放射性核種】
自然界に存在する放射性核種。ウラン系列、アクチニウム系列、トリウム系列などの崩壊系列に属するものがある。→人工放射性核種
てんねん‐ほうしゃせいげんそ【天然放射性元素】
自然界に存在する放射性元素。ウラン系列・トリウム系列・アクチニウム系列のものやカリウム・ルビジウムなど。
てんねん‐ほうしゃせいどういたい【天然放射性同位体】
放射性同位体のうち、天然に存在するもの。原子炉や加速器などで人工的に作られるものを人工放射性同位体という。
てんねん‐ほうしゃのう【天然放射能】
自然界に存在する天然放射性元素がα(アルファ)線・β(ベータ)線・γ(ガンマ)線などの放射線を出す性質。自然放射能。
てんねん‐ほしついんし【天然保湿因子】
⇒エヌ‐エム‐エフ(NMF)
てんねん‐ほしつせいぶん【天然保湿成分】
⇒エヌ‐エム‐エフ(NMF)
てんねん‐ぼく【天然木】
栽培によらず野山に自生した樹木。また、まだ加工していない木材。自然木。
てんねん‐ぼけ【天然惚け】
意図的にではなく、漫才のぼけ役のような言動をすること。また、そのような人。天然。
てんねん‐もの【天然物】
自然に海・河川や山野で生育した、食材となる動植物。養殖物・栽培物に対していう。「—のマグロ」「—のタケノコ」
てんねん‐ゆうきかごうぶつ【天然有機化合物】
自然界に存在する有機化合物。動植物の生体で産するもののほか、生物の遺物に由来する石炭や石油も含まれる。
てんねん‐りん【天然林】
植林によらず、自然に生育した森林。⇔人工林。
天(てん)の与(あた)うるを取(と)らざれば反(かえ)って其(そ)の咎(とが)めを受(う)く
《「史記」淮陰侯伝から》天が与えてくれるものを受け取らないと、かえって天罰を受ける。好機を無にすれば、かえって災い...
天(てん)の与(あた)え
天が与えてくれたもの。天の賜(たまもの)。
天(てん)の網(あみ)
1 「てんもう(天網)」に同じ。 2 「かすみ網」に同じ。「—を引きはへて、彼の鶴を手捕りにして」〈伽・鶴のさうし〉
てん‐のう【天王】
《「てんおう」の連声(れんじょう)》 1 仏語。欲界六天の最下天にいる四天王のこと。 2 牛頭(ごず)天王。 3 ...
てん‐のう【天皇】
《「てんおう」の連声(れんじょう)》 1 日本国憲法で定められた日本国および日本国民統合の象徴。その地位は国民の総...
てんのうお【天の魚】
石牟礼道子の小説。昭和49年(1974)刊行。「苦海浄土」「神々の村」とともに、水俣病の実態を描いた水俣三部作の一...
てんのうがわ‐こうえん【天王川公園】
愛知県津島市にある公園。大正9年(1920)の開園。桜や藤の名所として知られる。
てんのう‐き【天皇旗】
行幸のときなどに、天皇のしるしとして用いられた旗。紅色の錦に金色の菊章がある。
てんのうき【天皇記】
日本最古の史書の一。推古天皇28年(620)聖徳太子が蘇我馬子とともに編纂(へんさん)、天皇の世系・事跡を記したと...
てんのうきかん‐せつ【天皇機関説】
明治憲法の解釈において、主権は国家にあり、天皇は法人である国家の最高機関であるとする学説。美濃部達吉らが唱えたが、...
てんのう‐ざん【天王山】
京都府南部、乙訓郡大山崎町にある小丘。淀川の分岐点にあり、古来水陸交通の要地。天正10年(1582)山崎の戦いで、...
てんのう‐しょう【天皇賞】
毎年春秋2回行われる、競馬の重賞レース。春は4歳以上、秋は3歳以上のサラブレッド系競走馬によって争われる。
てんのう‐じ【天王寺】
四天王寺の略称。 大阪市の区名。四天王寺がある。JR天王寺駅は大阪市の南玄関をなす。 東京都台東区谷中にある天台宗...
てんのうじ‐かぶ【天王寺蕪】
カブの一品種。大阪市天王寺の名産で、早生種。根は大きく、当座漬けや千枚漬けにする。天王寺かぶら。
てんのうじ‐く【天王寺区】
⇒天王寺
てんのうじ‐こうえん【天王寺公園】
大阪市天王寺区の市立公園。美術館・動物園・植物園や茶臼山古墳がある。
てんのうじ‐どうぶつえん【天王寺動物園】
大阪市天王寺区の、天王寺公園内にある市営の動物園。大正4年(1915)、日本3番目の動物園として開園。動物の生息地...
てんのうじ‐や【天王寺屋】
室町後期から安土桃山時代にかけての堺の豪商津田氏の屋号。宗達・宗及は堺の三十六人会合衆(えごうしゅう)の一人で、茶...
てんのう‐せい【天王星】
《(ラテン)Uranus》太陽系の7番目の惑星。太陽からの平均距離28億7500万キロ。公転周期84.022年、自...
てんのう‐せい【天皇制】
天皇が君主として国家を統治する体制。明治以後から第二次大戦の終戦に至る明治憲法下での体制。広義には、象徴天皇制を含...
てんのうせいがた‐わくせい【天王星型惑星】
太陽系の8惑星のうち、天王星・海王星の2星。コアの外側に水やメタンの氷がマントルを形成する天体。惑星探査による組成...
てんのうたいい‐とくれいほう【天皇退位特例法】
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」の略称。
てんのう‐たんじょうび【天皇誕生日】
国民の祝日の一。現在の天皇の誕生を祝う日。 [補説]もと天長節といったものを昭和23年(1948)に改称。昭和63...
てんのう‐だち【天王立ち】
歌舞伎下座音楽の一。能管・太鼓・大鼓・小鼓による囃子(はやし)で、時代物の御殿の場の幕開きや公家・貴人の出に用いる。