とし‐の‐あした【年の朝】
元旦。元朝。歳旦(さいたん)。としのあさ。《季 新年》
年(とし)の余(あま)り
陰暦で、閏月(うるうづき)のあること。「この月の—に足らざらば鶯ははや鳴きぞしなまし」〈後撰・冬〉
とし‐の‐いち【年の市/歳の市】
新年の飾り物や正月用品を売る、年末に立つ市。《季 冬》
とし‐の‐うち【年の内】
1 その年のうち。年内。特に、暮れのおしつまったころ。《季 冬》「漸(やうやく)に寝処(ねどころ)出来ぬ—/土芳」...
とし‐の‐お【年の緒】
年の長く続くことを、緒に見立てていう語。年月。「鶏(とり)が鳴く東男(あづまをとこ)の妻別れ悲しくありけむ—長み」...
とし‐の‐かみ【年の神】
五穀を守る神。としがみ。
とし‐の‐くれ【年の暮れ】
年末。歳暮。《季 冬》「旧里(ふるさと)や臍(へそ)の緒に泣く—/芭蕉」
とし‐の‐こう【年の功】
年を取って、経験を積んでいること。また、その経験の力。「亀(かめ)の甲より—」
とし‐の‐ころ【年の頃】
だいたいの年齢。「—なら25、6」
とし‐の‐さ【年の差】
互いの年齢の差。また特に、互いの年齢に大きな差があること。「—夫婦」
とし‐の‐せ【年の瀬】
年の暮れ。年末。《季 冬》
としののこり【年の残り】
丸谷才一の短編小説。昭和43年(1968)発表。同年、第59回芥川賞受賞。
とし‐の‐は【年のは】
毎年。としごと。「—に春の来たらば」〈万・八三三〉
とし‐の‐は【年の端】
1 年の始め。年初。 2 年齢。よわい。としは。
とし‐の‐ほし【年の星/歳の星】
陰陽道(おんようどう)で、各人が属するという星。生まれ年の干支(えと)によって異なる。ねんせい。
とし‐の‐まめ【年の豆】
節分の夜にまく豆。としまめ。《季 冬》「あたたかく炒(い)られて嬉し—/虚子」
とし‐の‐み【歳の実/年の実】
人から物を贈られたとき、その器に入れて返す品物。おうつり。
とし‐の‐ゆき【年の雪】
年々ふえる白髪を雪にたとえていう語。「あたらしき春さへ近くなりゆけば降りのみまさる—かな」〈拾遺・冬〉
とし‐の‐よ【年の夜】
大晦日(おおみそか)の夜。除夜。《季 冬》「—やもの枯れやまぬ風の音/水巴」
とし‐の‐よわい【年の齢】
年齢。とし。「若き人のかたちにつけて、—に慎ましきことなきが」〈紫式部日記〉
とし‐の‐わたり【年の渡り】
1 1年の間。「玉葛(かづら)絶えぬものからさ寝(ぬ)らくは—にただ一夜のみ」〈万・二〇七八〉 2 年に一度、彦星...