にん‐じゅ【忍受】
[名](スル)耐え忍んで受け入れること。「大事を前に侮辱を—する」
にん‐じゅう【人中】
1 人間界。「最後の身に—に生まれて」〈今昔・一・二二〉 2 ⇒じんちゅう(人中)
にん‐じゅう【忍従】
[名](スル)がまんして従うこと。「辛い境遇に—する」
にんじゅ‐だて【人数立て】
人員の配分。軍勢の手配。にんずだて。「主殿寮(とのもれう)—」〈徒然・二二〉
にん‐じゅつ【忍術】
敵の情報を調査したり、後方を攪乱(かくらん)したりする術。変装・潜行・速歩などを利用し、巧みに敵方に入りこむ。甲賀...
にんじゅつキートン【忍術キートン】
⇒探偵学入門
にん‐じょう【人定】
人が寝静まる時刻。今の午後10時ごろ。亥(い)の刻。じんじょう。じんてい。〈色葉字類抄〉
にん‐じょう【人長】
宮中の御神楽(みかぐら)の舞人の長。行事の進行をつかさどり、舞もまう。巻纓(けんえい)の冠に老懸(おいかけ)をつけ...
にん‐じょう【人情】
1 人間の自然な心の動き。人間のありのままの情感。「やすきにつくは—の常」 2 人としての情け。他人への思いやり。...
にん‐じょう【刃傷】
刃物で人を傷つけること。
にんじょう‐か【人情家】
人情に厚い人。あたたかい心をもつ人。
にんじょうかみふうせん【人情紙風船】
山中貞雄監督による映画の題名。昭和12年(1937)公開。江戸時代の貧しい長屋を舞台に市井の人々の暮らしを描く。出...
にんじょう‐ざた【刃傷沙汰】
刃物で人を傷つけるような争いや、騒ぎ。「—に及ぶ」「—になる」
にんじょう‐ずもう【人情相撲】
対戦相手の苦しい事情を推察して、わざと負けてやること。一人八百長(やおちょう)。
にんじょう‐ばなし【人情話/人情噺/人情咄】
落語で、世情・人情を主な題材としたもの。「芝浜」「文七元結」など。
にんじょう‐ぼん【人情本】
江戸後期から明治初期まで行われた小説の一種。洒落本のあとを受けたもので、町人の恋愛・人情の葛藤などを描く。為永春水...
にんじょう‐み【人情味】
人間らしい心のあたたかみ。情味。「—あふれる話」
にん・じる【任じる】
[動ザ上一]「にん(任)ずる」(サ変)の上一段化。「特使に—・じる」
にんじん
《原題、(フランス)Poil de Carotte》ルナールの長編小説。1894年刊。のちに一幕ものの戯曲に改作。...
にん‐じん【人身】
人間のからだ。じんしん。「幸に—を得、要法をきく」〈沙石集・三〉
にん‐じん【人参】
1 セリ科の越年草。茎は高さ約1メートルになり、葉は細かく裂ける。根は太く、地中にまっすぐ伸び、黄橙色。カロテンを...
にんじん‐いろ【人参色】
人参1の根のような色。鮮やかな橙色。
にんじん‐ぐも【人参雲】
⇒テーパリングクラウド
にんじん‐ざ【人参座】
江戸時代、幕府から薬用人参の専売特権を与えられた座。
にんじんじょう‐ぐも【人参状雲】
気象衛星による画像で、にんじん状の細長い三角形をした雲。風上から風下に向かって広がる積乱雲の列と、上層の風で流され...
人参(にんじん)飲(の)んで首縊(くびくく)る
高価な朝鮮人参薬を飲んで病気を治したが、金銭に窮して首をくくる。前後のことをよく考えなかったり、身分不相応のことを...
にんじん‐ぼく【人参木】
シソ科の落葉低木。葉は細長い3または5枚の小葉からなる手のひら状の複葉で、チョウセンニンジンに似る。7、8月ごろ、...
にん‐ず【人数】
「にんずう(人数)」に同じ。「国境には数千の—」〈染崎延房・近世紀聞〉
にん‐ずう【人数】
1 ひとのかず。ひとかず。「—を数える」 2 多くの人。大勢。「—を集める」
にん・ずる【任ずる】
[動サ変][文]にん・ず[サ変] 1 官職を与える。その役に就かせる。「大使に—・ぜられる」 2 自分の責任・任務...
にんせい【仁清】
⇒野々村仁清(ののむらにんせい)
にんせい‐やき【仁清焼】
⇒御室焼(おむろやき)
にん‐せん【人選】
「じんせん(人選)」に同じ。「ある方面から—の依託を受けた」〈漱石・彼岸過迄〉
にん‐そう【人相】
1 人の顔つき。容貌(ようぼう)。「—が変わる」「—のよくない男」 2 人の顔だちを見て、その人の運命・吉凶などを...
にんそう‐がき【人相書(き)】
犯罪者や行方不明者を捜すために、その顔つきの特徴などをかいて配布するもの。
にんそう‐がく【人相学】
⇒観相学(かんそうがく)
にんそう‐づら【人相面】
不愛想な顔つき。仏頂面。「女房を持って—になり」〈柳多留・一七〉
にんそう‐み【人相見】
人相を見て運命・吉凶などを判断することを業とする人。観相家。人相家。
にん‐そく【人足】
荷物の運搬や普請などの力仕事に従事する労働者。
にんそく‐よせば【人足寄場】
江戸幕府が幕臣長谷川平蔵の献策により設置した浮浪人収容所。寛政2年(1790)老中松平定信が無宿人や引き取り人のい...
にん‐たい【人体】
⇒にんてい(人体)
にん‐たい【忍耐】
[名](スル)苦難などをこらえること。「—のいる仕事」「食糧の不足を—する」
にんたい‐づよ・い【忍耐強い】
[形][文]にんたいづよ・し[ク]苦難をじっとたえしのぶことができる性質である。忍耐力がある。
にんたい‐りょく【忍耐力】
つらいことや苦しみなどをたえしのぶ力。辛抱する力。「—をつける」
にん‐だいじん【任大臣】
大臣に任じること。大臣に任ぜられること。「—の大饗せん日」〈著聞集・五〉
にんだいじん‐の‐せちえ【任大臣の節会】
大臣を任命する儀式。紫宸殿(ししんでん)で行われた。「或人、—の内弁を勤められけるに」〈徒然・一〇一〉
にん‐だく【認諾】
[名](スル) 1 それを認めてよしとすること。「公子夫妻はわが多少の情あるを—せり」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 民...
にんだく‐ちょうしょ【認諾調書】
民事訴訟において、被告の認諾の内容を記載した調書。確定判決と同一の効力をもつ。
にん‐ち【任地】
任務のために居住する土地。任所。「新しい—へおもむく」
にん‐ち【認知】
[名](スル) 1 ある事柄をはっきりと認めること。「反省すべき点を—する」 2 婚姻関係にない男女の間に生まれた...