ね‐こ【猫】
《「ね」は鳴き声の擬声、「こ」は親愛の気持ちを表す接尾語》 1 食肉目ネコ科の哺乳類。体はしなやかで、足裏に肉球が...
ね‐こ【寝粉】
1 古くなって使えなくなった粉。ひねこ。 2 継粉(ままこ)のこと。
ねこ【猫】
洋画家、藤田嗣治の絵画。油彩。昭和15年(1940)制作。副題は「闘争」。猫の群れが争うさまを描いたもの。東京国立...
ねこ‐エイズ【猫エイズ】
ネコ後天性免疫不全症候群の通称。ネコがFIV(ネコ免疫不全ウイルス)に感染することにより起こる。発症すると免疫機能...
ねこ‐あし【猫足/猫脚】
1 猫のように音を立てないで歩くこと。また、その歩き方。「例の如く—にあるいて来て」〈漱石・坊っちゃん〉 2 膳(...
ねこあし‐こんぶ【猫足昆布】
コンブ科の褐藻。葉は長さ2、3メートルの帯状。葉の基部の両端に耳状の突起ができ、そこから新葉ができる。北海道の北東...
ねこ‐いし【猫石】
板塀などの土台の下端で柱の真下にすえる石。
ねこ‐いた【猫板】
長火鉢の端の引き出し部分にのせる板。そこに猫がうずくまるところからいう。
ねこ‐いらず【猫いらず】
黄燐(おうりん)や亜砒酸(あひさん)を主成分とした殺鼠剤(さっそざい)。商標名。
ねこ‐おろし【猫下ろし】
猫が物を食い残すこと。また、その食い残した物。「猫殿は小食(せうじき)におはしけるや。聞こゆる—し給ひたり」〈平家・八〉
ね‐こかし【寝転かし】
《「ねごかし」とも》寝ている人をそのまま放っておくこと。特に、遊里で客が寝ている間に、遊女がこっそりいなくなってし...
ね‐こか・す【寝転かす】
[動サ四]《「ねごかす」とも》寝ている人をそのまま放っておく。特に、遊里で客が寝ている間に、遊女がこっそりいなくな...
ねこ‐カフェ【猫カフェ】
⇒キャットカフェ
ねこ‐かぶり【猫被り】
本性を隠して、おとなしそうなふりをすること。また、知っていて知らないふりをすること。また、そういう人。ねこっかぶり。
ねこ‐かわいがり【猫可愛がり】
[名](スル)猫をかわいがるように、甘やかしてかわいがること。「孫を—する」
ねこ‐かん【猫缶】
キャットフードの缶詰。
ねこ‐がき【猫掻き】
1 陶磁器で、猫の爪で引っ掻(か)いたような短い櫛目(くしめ)状の刻線。中国の珠光青磁、朝鮮の金海茶碗にみられる。...
ね‐こぎ【根扱ぎ】
草木を根ごと引き抜くこと。転じて、すべて取ること。根こそぎ。「古い松の木を—にする」
ねこ‐ぐさ【猫草】
1 オキナグサの別名。 2 飼い猫に食べさせるための草。市販品ではエンバクの若芽が多い。 [補説]猫は、毛づくろい...
ねこ‐ぐるま【猫車】
土砂などを運搬する一輪の手押し車。ねこ。
ねこ‐ざめ【猫鮫】
ネコザメ目ネコザメ科の海水魚。全長約1メートル。頭部が丸みを帯び、猫の顔に似る。体色は褐色で7本の暗色横帯がある。...
ね‐こじ【根掘じ】
樹木などを根のついたまま掘り取ること。「見やるに、大(おほい)なる木の—にて流れくだるが」〈読・春雨・樊噲下〉
ねこ‐じた【猫舌】
《猫が熱い食べ物を嫌うところから》熱い食べ物を口にできないこと。また、その人。
ねこ‐じゃらし【猫じゃらし】
1 エノコログサの別名。《季 秋》 2 後ろで結んだ帯の両端を不均等に長く垂れ下げたもの。
ねこ‐すな【猫砂】
室内で飼っている猫の排泄物を受けるための砂。また、鉱物・木・紙などを砂状・粒状にしたもの。
ね‐こ・ず【根掘ず】
[動]《活用は四段か上二段か未詳》樹木を、根の付いたまま掘り起こして取る。「若木の梅を—・じつるかな」〈源師光集〉
ねこ‐ずきん【猫頭巾】
江戸時代に、火消しが火事場でかぶった頭巾。火の粉や熱風を防ぐためのもので、紺木綿の綿入れで刺子をしたもの。
ねこ‐ぜ【猫背】
首をやや前に出し、背を丸めた姿勢。また、そのようなからだつき。
ね‐こそぎ【根刮ぎ】
根まですっかり抜き取ること。転じて、余さずすべてすること。ねこそげ。副詞的にも用いる。「金目のものを—盗まれる」
ね‐こそげ【根刮げ】
「ねこそぎ」に同じ。「この大釜に一歩一杯ほしや、—にすます事ぢゃ」〈浮・胸算用・三〉
ねこ‐だ
わらや縄で編んだ大形のむしろ。また、背負い袋。ねこ。「—敷く車力は人にうらやまれ」〈柳多留・二二〉
ねこだ‐ながし【ねこだ流し】
古く行われた金・銀などの選鉱方法。細かく砕いた鉱石を、板に張った晒木綿(さらしもめん)やねこだなどの上に流し、その...
ねこ‐だまし【猫だまし】
相撲で、立ち合いなどに相手の眼前で両手を打ち、ひるませて自分優位の型に入る戦法。めくらまし。
ねこっ‐かぶり【猫っ被り】
「ねこかぶり」の音変化。
ねこっ‐け【猫っ毛】
猫の毛のように、柔らかく、ねやすい頭髪。
ねこなで‐ごえ【猫撫で声】
猫が人になでられたときに発するような、きげんを取るためのやさしくこびる声。「—で頼み込む」
猫(ねこ)に鰹節(かつおぶし)
猫のそばに、その好物の鰹節を置くこと。油断できないこと、危険であることのたとえ。
猫(ねこ)に小判(こばん)
貴重なものを与えても、本人にはその値うちがわからないことのたとえ。
猫(ねこ)に木天蓼(またたび)お女郎(じょろう)に小判(こばん)
大好物のたとえ。また、非常に効き目があることのたとえ。
猫(ねこ)の首(くび)に鈴(すず)を付(つ)ける
《猫に仲間を捕られる鼠(ねずみ)たちが集まって相談し、猫の首に鈴をつけることにしたが、実行する鼠はいなかったという...
ねこ‐の‐こい【猫の恋】
晩冬から初春にかけて、猫が交尾期にあること。《季 春》「うらやまし思ひきる時—/越人」
猫(ねこ)の子(こ)一匹(いっぴき)いない
人が全くいないたとえ。「—夜の官庁街」
猫(ねこ)の子(こ)を貰(もら)うよう
猫の子をもらうときのように、縁組みが手軽に行われるようす。
ねこ‐の‐した【猫の舌】
キク科の多年草。暖地にみられ、海岸の岩の上や砂地をはう。葉は楕円形で、短い剛毛があってざらつく。夏、黄色い頭状花を...
猫(ねこ)の手(て)も借(か)りたい
非常に忙しく手不足で、どんな手伝いでもほしいことのたとえ。
ねこ‐の‐ひたい【猫の額】
《猫の額が狭いところから》場所の狭いことのたとえ。ねこびたい。「—ほどの庭」
ねこ‐の‐め【猫の目】
《猫のひとみは明るさにより形が変わるところから》非常に変化しやすいことのたとえ。「政策が—のように変わる」
ねこのめ‐そう【猫の目草】
ユキノシタ科の多年草。山中の湿地に生え、高さ5〜20センチ。茎は地をはい、葉は広卵形。3、4月ごろ、苞(ほう)をも...
ねこ‐はぎ【猫萩】
マメ科の多年草。草地に生える。全体に毛が多く、茎は地をはい、葉は楕円形の3枚の小葉からなる複葉。夏から秋、葉の付け...
ねこはしっていた【猫は知っていた】
仁木悦子の長編推理小説。昭和32年(1957)、第3回江戸川乱歩賞を受賞して刊行された、著者のデビュー作。