の‐がい【野飼い】
牛馬などの放し飼い。放牧。
の‐が・う【野飼ふ】
[動ハ四]牛馬などを放し飼いにする。「みちのくの小淵の駒の—・ふにはあれこそまされなつくものかは」〈後撰・雑四〉
のがきのいたむら【野餓鬼のいた村】
加藤幸子の中編小説。昭和57年(1982)、新潮新人賞受賞。翌年刊行の中短編集「夢の壁」に収録。
の‐がく【野角】
丸みのついた7寸(約21センチ)角以上の角材。
の‐がけ【野掛(け)/野駆け】
1 春秋ののどかな日に、野山に遊ぶこと。野遊び。野掛け遊び。 2 野天で行う茶の湯。野点(のだて)。
のがけ‐ぶるまい【野掛け振る舞ひ】
野掛けで、用意した飲食物を皆に振る舞うこと。また、その飲食物。「—に木具こしらへ」〈浮・諸艶大鑑・五〉
のが・す【逃す/遁す】
[動サ五(四)] 1 にげさせる。にがす。「捕虜を—・す」 2 つかみそこなう。失する。逸する。「機会を—・す」 ...
の‐かた【野方】
《「のがた」とも》 1 野の仕事に関すること。 2 高台の、作物に適さない土地。
のがみ【野上】
岐阜県不破郡関ヶ原町の地名。もと中山道の宿駅。
のがみ【野上】
姓氏の一。 [補説]「野上」姓の人物野上豊一郎(のがみとよいちろう)野上弥生子(のがみやえこ)
の‐がみ【野髪】
手入れをしていない自然のままのたてがみ。「乗り入れもせぬ—の馬」〈浄・会稽山〉
のがみ‐とよいちろう【野上豊一郎】
[1883〜1950]英文学者・能楽研究家。大分の生まれ。号、臼川(きゅうせん)。弥生子の夫。夏目漱石の門下。能の...
のがみ‐やえこ【野上弥生子】
[1885〜1985]小説家。大分の生まれ。本名、ヤエ。豊一郎の妻。夏目漱石の門下。「海神丸」で文壇的地位を確立、...
の‐がも【野鴨】
野生のカモ。
のがも【野鴨】
《原題、(ノルウェー)Vildanden》イプセンの戯曲。5幕。1884年作。写真師ヤルマル一家の平和な生活が、妻...
のがら‐か・す【逃らかす】
[動サ四]のがれさせる。逃げさせる。「なほ思ひの罪—・し給へ」〈宇津保・蔵開上〉
の‐がりやす【野刈安】
イネ科の多年草。山野に生え、高さ約1メートル。葉は線形で、基部でねじれて裏返しになる。秋、茎の頂に穂を円錐状につける。
のが・る【逃る/遁る】
[動ラ下二]「のがれる」の文語形。
のがれ【逃れ/遁れ】
逃れること。回避すること。「言い—」「税金—」
のがれ‐ことば【逃れ言葉】
言いのがれの言葉。逃げ口上。遁辞(とんじ)。「この御—こそ思ひ出づればゆゆしく」〈源・東屋〉
のが・れる【逃れる/遁れる】
[動ラ下一][文]のが・る[ラ下二] 1 危険や不快を避けて遠くに身を置く。「俗世を—・れる」「難を—・れる」 2...
の‐がわ【野川】
野原を流れる小川。
のがわ‐りゅう【野川流】
地歌の流派の一。大坂の野川検校(けんぎょう)が、京都の柳川流から独立して元禄(1688〜1704)ごろに創始。
の‐がん【野雁/鴇】
ツル目ノガン科の鳥。全長約1メートル。首は灰色、背は黒斑のある黄褐色、腹は白い。繁殖期の雄は、のどの両側にひげのよ...