ひょう‐とう【剽盗】
人をおどして金品や衣類を奪い取ること。また、その人。「畜群が—どものために一匹残らずさらわれて」〈中島敦・李陵〉
ひょう‐とう【漂蕩】
[名](スル) 1 水にただようこと。 2 さまようこと。さすらうこと。漂泊。
ひょう‐とう【標灯】
目印につけた灯火。
ひょうとう【氷島】
萩原朔太郎の文語定型詩による詩集。昭和9年(1934)刊行。
ひょう‐とう【氷塔】
⇒セラック(sérac)
ひょうとうのぎょふ【氷島の漁夫】
《原題、(フランス)Pêcheur d'Islande》ロチの小説。1886年刊行。ブルターニュの漁村と北海を舞台...
ひょう‐とく【表徳】
1 徳行・善行を世に広く知らせること。彰徳。「—碑」 2 「表徳号」の略。「看板にする酒の—は定(きま)ったし」〈...
ひょうとく‐ごう【表徳号】
徳行をあらわす号。また、雅号・あだ名など。
ひょう‐ど【表土】
1 土壌の最上層部。風化が進んで有機物に富み、黒色を呈するのが普通。表層土。 2 考古学で、遺跡の上を覆っている土層。
ひょう‐どう【秤動】
《「しょうどう」の慣用読み》天体が自転・公転するとき、回転が完全には一定にならず、ある角度内を振動する現象。釣り合...
ひょう‐どう【馮道】
[882〜954]中国、五代の政治家。景城(河北省)の人。字(あざな)は可道。五代の乱れた世に5朝11人の君主に仕...
ひょう‐どう【氷洞】
一年中、氷が溶けない洞窟。ふつう、寒冷地や冷涼地の溶岩洞や鍾乳洞にみられるものをさすが、氷河内のトンネル状の構造を...
ひょうねんず【瓢鮎図】
水墨画。如拙筆。応永22年(1415)以前の作。将軍足利義持の命により、瓢箪(ひょうたん)で鮎(なまず)を押さえる...
ひょう‐のう【氷嚢】
氷片や水を入れて患部を冷やすのに用いるゴム製などの袋。こおりぶくろ。
ひょう‐の‐せん【氷ノ山】
兵庫・鳥取県境にある山塊。主峰は須賀ノ山(せん)で標高1510メートル。
ひょうのせんうしろやまなぎさん‐こくていこうえん【氷ノ山後山那岐山国定公園】
兵庫・鳥取・岡山の3県境一帯の国定公園。中国山地の蘇武岳・氷ノ山・三室山・後山・那岐山や高清水高原などからなる。
ひょう‐の‐やま【標の山】
大嘗祭(だいじょうさい)のとき、大嘗宮の前に悠紀(ゆき)・主基(すき)の両国の役人が立ち並ぶ位置を示すための目印。...
ひょう‐はく【表白】
[名](スル) 1 考えや気持ちなどを、言葉や文章に表して述べること。「心情を—する」 2 ⇒ひょうびゃく(表白)
ひょう‐はく【漂白】
[名](スル)色のついた繊維や食品などを天日にさらしたり、漂白剤を用いたりして白くすること。「布巾を—する」
ひょう‐はく【漂泊】
[名](スル) 1 流れただようこと。「小舟が—する」 2 所を定めずさまよい歩くこと。さすらうこと。流浪。「各地...
ひょうはく‐ざい【漂白剤】
漂白に使用する薬剤。酸化・還元を利用して色素を分解・変化させるさらし粉・亜硫酸・オゾンなどと、蛍光漂白剤がある。
ひょうはくしゃのアリア【漂泊者のアリア】
古川薫の伝記小説。大正〜昭和期のオペラ歌手、藤原義江の生涯を描く。平成2年(1990)刊行。同年、第104回直木賞受賞。
ひょうはくのきば【漂泊の牙】
熊谷達也の小説。平成11年(1999)刊。翌年、第19回新田次郎文学賞を受賞。東北の山地を舞台に、獣と人間との戦い...
ひょう‐ばい【摽梅】
《「詩経」召南・摽有梅から。梅の実が熟して落ちる意》女性の婚期を過ぎようとしていること。また、婚期にある男女。
ひょう‐ばく【氷瀑】
1 滝が氷結すること。また、氷結した滝のこと。 2 ⇒アイスフォール
ひょう‐ばん【評判】
[名・形動](スル) 1 世間の人が批評して是非を判定すること。また、その判定。「—の高い作品」「—を落とす」 2...
ひょう‐ばん【氷盤】
広範囲に張りつめた氷の面。《季 冬》
ひょうばん‐き【評判記】
ある物事のうわさ・世評を書いた書物。江戸時代、明暦(1655〜1658)ごろから遊女評判記が流行し、それにならって...
ひょうばん‐だおれ【評判倒れ】
評判の高い割に、実質の伴わないこと。評判ほどではないこと。「—の三つ星レストラン」
ひょうばん‐リスク【評判リスク】
⇒レピュテーションリスク
ひょう‐ひ【表皮】
1 高等植物の表面を覆う1層または多層の細胞からなる組織。表皮組織。 2 動物の皮膚の最表層の組織。真皮の外側にあ...
ひょうひ‐こうか【表皮効果】
高周波の電流が導体を流れるとき、電流が導体の表面付近に集中する現象。実効的な抵抗は著しく増す。
ひょうひ‐せいちょういんし【表皮成長因子】
⇒上皮成長因子
ひょうひせいちょういんし‐じゅようたい【表皮成長因子受容体】
⇒上皮成長因子受容体
ひょうひ‐だに【表皮蜱】
ヒョウヒダニ科のダニの総称。体長0.3ミリほど。室内のちりの中にすみ、その死骸や糞が気管支喘息(きかんしぜんそく)...
ひょう‐ひゃく
[名・形動]《「表白(ひょうびゃく)」がわけのわからない文句を並べたてるところから。近世語》ざれごとを言うこと。ま...
ひょう‐びゃく【表白】
《「ひょうひゃく」とも》法会(ほうえ)または修法(しゅほう)の始めに、その趣旨を仏前で読みあげ、仏法僧の三宝(さん...
ひょう‐ひょう【飄飄】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 風の吹くさまや、その音を表す語。「耳元で風が—と鳴り続けた」〈火野・土と兵隊〉...
ひょう‐ひょう【飆飆】
[ト・タル][文][形動タリ]風の激しく吹くさま。「—として吹く北天の風」〈独歩・愛弟通信〉
ひょうひょう‐こ【飄飄乎】
[ト・タル][文][形動タリ]「飄飄4」に同じ。「—とした、いかにも東洋的な諦めのよさをもった」〈里見弴・今年竹〉
ひょうひょう‐ろうろう【飄飄踉踉】
[ト・タル][文][形動タリ]目的もなくふらふらと歩くさま。「—たる旅の空」
ひょう‐び【豹尾】
暦注の八将神の一。計都星(けいとせい)の精で、この方角に畜類を探したり、大小便をしたりすることを忌む。
ひょう‐びょう【縹渺/縹緲/瞟眇】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 広くはてしないさま。「—たる雪の広野を隔てて」〈鏡花・註文帳〉 2 かすかでは...
ひょう‐ふう【飄風/飆風】
急に激しく吹く風。つむじかぜ。はやて。「僕は唯—に遇ったように、烈しく強く引きずり廻されているんだ」〈有島・宣言〉
飄風(ひょうふう)は朝(ちょう)を終(お)えず驟雨(しゅうう)は日(ひ)を終(お)えず
《「老子」二三章から》つむじ風が朝の間じゅう吹きつづけることはないし、にわか雨が一日じゅう降りつづけることもない。...
ひょう‐ぶ【兵部】
「兵部省」の略。
ひょうぶ‐きょう【兵部卿】
兵部省の長官。
ひょうぶ‐しょう【兵部省】
1 律令制で、太政官(だいじょうかん)八省の一。諸国の兵士・軍旅・兵馬・城・兵器などに関することをつかさどった。つ...
ひょう‐ぶん【表文】
君主などに上奏する文章。
ひょう‐へき【氷壁】
氷河の末端や氷山などの絶壁。また、氷におおわれた岩壁。《季 冬》