ひざ‐ぐるま【膝車】
1 「膝頭(ひざがしら)」に同じ。 2 柔道で、土踏まずを相手の膝頭にかけ、からだを反らしながら引き倒す技。
ひ‐ざけ【日酒】
毎日酒を飲むこと。また、その酒。
ひざ‐こぞう【膝小僧】
衣服などからのぞいている膝頭(ひざがしら)を擬人化していった語。
ひざ‐ざら【膝皿】
膝関節の前面にある皿に似た形の骨。膝の皿。膝蓋骨(しつがいこつ)。
ひ‐ざし【日差(し)/陽射し】
日の光がさすこと。また、その日の光。「—が強い」「—を浴びる」
ひざ‐つき【膝突き/軾】
1 神事や宮中の行事などで、地面にひざまずくとき、地上に敷いて汚れをふせぐ半畳ほどの敷物。布帛(ふはく)や薄縁(う...
ひざ‐づめ【膝詰(め)】
膝と膝とを突き合わせること。相手に強く詰め寄ること。「—で交渉する」
ひざづめ‐だんぱん【膝詰(め)談判】
相手に膝を詰め寄せて談判すること。直接会って強く掛け合うこと。
膝(ひざ)とも談合(だんごう)
《困りきった場合には自分の膝でさえ相談相手になるという意》だれとでも、相談すればしただけのことはあること。
ひざ‐なおし【膝直し】
婚礼後の新婦の里帰り。また、その時に行われる宴。
ひざ‐の‐さら【膝の皿】
ひざざら(膝蓋骨(しつがいこつ))のこと。
ひざ‐びょうし【膝拍子】
膝をたたいて拍子をとること。また、その拍子。「—を打つ」
ひざ‐ぶし【膝節】
膝の関節。ひざがしら。「—堅め踏み留むる」〈浄・大塔宮〉
ひざ‐ぼね【膝骨】
膝の骨。ひざざら。膝蓋骨(しつがいこつ)。
ひざ‐まくら【膝枕】
人の膝を枕にして横になること。「—で寝る」
膝枕(ひざまくら)に頰杖(ほおづえ)
美人の膝を枕に寝るのと、ひとりでぼんやり頰杖をついているのとでは、大変な違いがあるということ。また、のんきなことの...
ひざ‐まず・く【跪く】
[動カ五(四)]地面や床などに膝をついて身をかがめる。多く、敬意を表す動作にいう。「神前に—・く」 [可能]ひざまずける
ひざまる【膝丸】
源氏累代の鎧(よろい)の一。千頭の牛の膝の皮で威(おど)してあったという。平治の乱で紛失。 源氏累代の宝刀。源満仲...
ひざ‐まわし【膝回し】
俳諧の運座の方法の一。半紙半折(はんせつ)に出された題各人1句ずつ書いて回し、最後の人が浄書して互選するもの。→袋回し
ひざ‐まわり【膝回り】
1 膝のまわり。膝のあたり。 2 貴人の前から退くとき、ひざまずいたままからだの向きを変えて立ち上がること。詰め開き。
ひざ‐もと【膝元/膝下】
1 膝のすぐそば。「—にうずくまる猫」 2 身に近いところ。特に、父母など保護してくれる人のそば。膝下(しっか)。...
ひざ‐よろい【膝鎧/膝甲】
1 日本古代の鎧の一部品。大腿部(だいたいぶ)に装着したもの。大阪府長持山古墳から出土した一例があるが、人物埴輪に...
ひ‐ざら【火皿】
1 その上で火を燃やすための皿。 2 キセル・パイプのタバコの葉を詰めるところ。 3 こんろや暖炉・ストーブなどの...
ひざら‐がい【火皿貝/石鼈/膝皿貝】
1 多板綱の軟体動物の総称。体は小判形で、背面中央に8枚の殻が縦に並び、周縁は固い肉帯で覆われる。目・触角はない。...
ひ‐ざらし【日晒し/日曝し】
日光にさらすこと。また、日光が当たるままにしておくこと。
膝(ひざ)を抱(だ・いだ)・く
1 自分の膝をかかえる。ひとりでさびしくいるようすにいう。 2 嘆願する。頭を下げて願う。「中へ入って挨拶をするか...
膝(ひざ)を容(い)・れる
《陶淵明(とうえんめい)「帰去来辞」から》足を入れる。その中に身を置く。転じて、狭い家に住む。
膝(ひざ)を打(う)・つ
急に思いついたときや感心したときの動作にいう。ひざをたたく。「うまい、と思わず—・つ」
膝(ひざ)を折(お)・る
1 膝を折り曲げて、かがんだり正座したりする。「—・って座る」 2 相手の前に身を屈する。また、相手に頭を下げる。...
膝(ひざ)を抱(かか)・える
自分の膝を両腕でかかえこむ。ひとりでさびしくしているさまや、考えこんでいるさまにいう。膝を抱く。
膝(ひざ)を屈(かが)・める
膝を折って、身をかがめる。また、屈服する。膝を屈(くっ)する。「力の前に—・める」
膝(ひざ)を崩(くず)・す
楽な座り方をする。楽な姿勢で座る。足を崩す。「どうぞ—・して下さい」
膝(ひざ)を屈(くっ)・する
「膝を屈(かが)める」に同じ。
膝(ひざ)を組(く)・む
1 あぐらを組む。「—・んで車座になる」 2 同席する。対等に交際する。膝を交える。「ただ上意をおもくして、肩をな...
膝(ひざ)を進(すす)・める
1 座ったまま相手に近づく。前へにじり出る。「—・めて小声で話す」 2 強い興味を感じる。身を乗り出す。「もうけ話...
膝(ひざ)を正(ただ)・す
きちんと座る。正座する。「—・して謝辞を述べる」
膝(ひざ)を突(つ)き合(あ)わ・せる
互いの膝が触れあうほど近くに向き合って座る。また、腹蔵なくじっくり話し合う。「—・せて談判する」
膝(ひざ)を突(つ)・く
倒れ込んだりして膝を地面や床に着ける。また、敬意を表してひざまずく。
膝(ひざ)を乗(の)り出(だ)・す
強い興味や関心をもつ。身を乗り出す。膝を進める。「遊びの計画に—・す」
膝(ひざ)を交(まじ)・える
親しく同席する。うちとけて語り合う。「—・えて話し合う」
ひし
災いのもと。災難。破滅。「浮き名に沈む水底の、皆身の—とは知りながら」〈浄・五人兄弟〉
ひし【菱/芰】
1 ミソハギ科の水生の一年草。池や沼に生え、茎は細長く、泥水中を伸びる。葉は菱状三角形で、葉柄の一部にふくらみがあ...
ひし【魚杈/籗】
柄の先端に二またの鉄の刃を付け、水中の魚を突き刺して捕る漁具。やすの一種。
ひ‐し【皮脂】
皮脂腺から分泌される半流動性の油脂状の物質。肌や髪をうるおし、乾燥を防ぐ役をする。
ひ‐し【彼此】
あれとこれと。あちらとこちらと。「—相俟(ま)って始めて全豹を彷彿する事が」〈芥川・きりしとほろ上人伝〉
ひ‐し【秘史】
世間に知られていない歴史。隠された歴史上の事実。また、それを記した書物。「大戦—」
ひ‐し【悲史】
悲しい歴史。悲しい史実の記録。哀史。
ひ‐し【斐紙】
雁皮紙(がんぴし)の古名。〈和名抄〉
ひ‐し【罷市】
市場を開かないこと。特に、近代中国で、都市の商人が同盟していっせいに店を閉め、営業を停止すること。商人のストライキ...
ひじ【洲】
《「ひし」とも》海の中にできる洲(す)。「花散らふこの向(むか)つ峰(を)の乎那(をな)の峰の—に付くまで君が齢(...