ぶん‐ぼう【文房】
読書や執筆のための部屋。書斎。「書籍を買い—の具を求めて」〈福沢・学問のすゝめ〉
ぶん‐ぼう【蚊虻】
蚊(か)と虻(あぶ)。また、弱小なもの、つまらないもののたとえ。「彼等が目には雀—の前を過ぐるとや見ん」〈一茶・文...
ぶんぼう‐ぐ【文房具】
ものを書くのに必要な道具。紙・ノート・鉛筆・定規など。文具。
ぶんぼう‐しほう【文房四宝】
筆・硯(すずり)・紙・墨のこと。
ぶん‐ぼく【文墨】
詩文を作ったり、書画をかいたりすること。学問・芸術に関する方面のこと。文筆。
ぶんぼくよだん【文墨余談】
市島春城による随筆。昭和10年(1935)刊行。
ぶんぼ‐ちょう【蚊母鳥】
ヨタカの別名。
ぶん‐ぽう【分包】
[名](スル)粉薬(こなぐすり)などを分けて一包みずつにすること。「散薬を—する」
ぶん‐ぽう【分封】
[名](スル) 1 領地を分け与えて支配させること。また、その領地。「家臣に所領を—する」 2 越冬したミツバチの...
ぶん‐ぽう【文法】
1 文章を構成するきまりや規範。また、文章を書く上でのきまりや書き方。 2 言語を構成する諸要素の間にみられる法則...
ぶんぽう【文保】
鎌倉後期、花園天皇・後醍醐天皇の時の年号。1317年2月3日〜1319年4月28日。ぶんぽ。
ぶんぽう‐エラー【文法エラー】
⇒シンタックスエラー
ぶんぽう‐ろん【文法論】
言語学の部門の一。文法2について研究する分野。普通は単語論(品詞論)と構文論(統語論)の2分野を設ける。
ぶん‐まい【分米】
1 中世、荘園・公領から徴収された年貢米。 2 近世、検地によって定められた耕地の石高。
ぶん‐まつ【文末】
文・文章の終わりの部分。⇔文頭。
ぶん‐まわし【ぶん回し】
1 コンパス1のこと。 2 歌舞伎で、回り舞台のこと。
ぶんみつ‐とう【分蜜糖】
砂糖の結晶から糖蜜を分離してつくった純度の高い砂糖。
ぶん‐みゃく【分脈】
血脈・山脈・水脈などの、主脈から分かれ出た脈。
ぶん‐みゃく【文脈】
1 文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあい。多くは、文と文の論理的関係、語と語の意味的関連の中にある。文章の...
ぶん‐みょう【分明】
[名・形動]《「ふんみょう」とも》「ぶんめい(分明)1」に同じ。「三千代の過去を—に認めた」〈漱石・それから〉
ぶん‐みん【文民】
《civilian》軍人でない者。職業軍人の経歴をもたない者。「内閣総理大臣その他の国務大臣は、—でなければならな...
ぶんみん‐とうせい【文民統制】
職業軍人でない文民が、軍隊に対して最高の指揮権を持つこと。軍部の政治への介入を抑制し、民主政治を守るための原則。シ...
ぶん‐めい【分明】
[名・形動](スル)《古くは「ふんめい」とも》 1 他との区別がはっきりしていること。あきらかなこと。また、そのさ...
ぶん‐めい【文名】
作家としての名声。詩文にすぐれているという評判。「—を馳(は)せる」
ぶん‐めい【文明】
人知が進んで世の中が開け、精神的、物質的に生活が豊かになった状態。特に、宗教・道徳・学問・芸術などの精神的な文化に...
ぶんめい【文明】
室町中期、後土御門(ごつちみかど)天皇の時の年号。1469年4月28日〜1487年7月20日。
ぶんめい【文明】
《原題、(フランス)Civilisation》デュアメルの小説。1918年刊。同年、ゴンクール賞受賞。第一次大戦に...
ぶんめいいっとうき【文明一統記】
室町中期の政論書。1巻。一条兼良著。成立年未詳。将軍足利義尚(あしかがよしひさ)の求めに応じて政道を論じたもの。
ぶんめい‐かいか【文明開化】
世の中が開けて生活が便利になること。特に明治初期、西洋文明を積極的に模倣し、急速に西洋化・近代化した現象。
ぶんめい‐し【文明史】
人類の文明の変遷・発展の歴史。また、それを記述したもの。
ぶんめい‐の‐りき【文明の利器】
物質的文化の発達によりもたらされた、便利な機械・器具。
ぶんめい‐ひひょう【文明批評】
文明の諸現象を研究・分析し、その価値を論じること。また、その評論。
ぶんめい‐びょう【文明病】
1 物質文明の発達に伴って生じる病症、また社会的障害。ノイローゼなど。 2 性病の俗称。
ぶんめいろんのがいりゃく【文明論之概略】
福沢諭吉の著書。6巻。明治8年(1875)刊。西洋・日本の文明の特徴を論じ、日本のとるべき道を示した明治初期啓蒙思...
ぶん‐めん【文面】
文章、特に手紙で、その表現が直接示している事柄や趣意。「—から察するに…」
ぶん‐や【分野】
人間の活動における、分化した一つの領域。物事のある方面・範囲。「新しい—の研究」
ぶんや【文弥】
⇒岡本文弥 「文弥節」の略。
ぶんや【文屋】
歌舞伎舞踊。清元。松本幸二作詞、初世清元斎兵衛作曲。五変化舞踊「六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)」の一つと...
ぶん‐や【聞屋】
《「新聞屋」の略》新聞記者をいう俗語。
ぶんやごろし【文弥殺し】
歌舞伎狂言「蔦紅葉宇都谷峠(つたもみじうつのやとうげ)」の通称。
ぶんや‐ぶし【文弥節】
1 古浄瑠璃の流派の一。延宝(1673〜1681)のころ、大坂の岡本文弥が創始。哀調を帯びた旋律が特徴で、泣き節と...
ぶん‐ゆう【分有】
[名](スル)一つのものをいくつかに分けて所有すること。「権利を—する」
ぶん‐ゆう【文友】
文学を通じての友人。詩友。
ぶんゆう【文雄】
⇒もんのう(文雄)
ぶん‐よ【分与】
[名](スル)分けて与えること。「土地を兄弟各人に—する」
ぶん‐らい【蚊雷】
蚊が群がり飛ぶ音のうなり。雷に似るところからいう。蚊鳴り。
ぶんらく【文楽】
「文楽座」の略。 《大正中期以降、文楽座が唯一の専門劇場となったところから》人形浄瑠璃芝居の通称。→人形浄瑠璃
ぶんらく‐ざ【文楽座】
人形浄瑠璃の劇場および劇団。寛政年間(1789〜1801)、淡路の植村文楽軒が大坂高津橋南詰に開いた浄瑠璃小屋が母...
ぶんらく‐にんぎょう【文楽人形】
文楽の操り芝居に使う人形。
ぶん‐らん【紊乱】
[名](スル)「びんらん(紊乱)」に同じ。「社会の秩序を—せんとし」〈鉄腸・花間鶯〉