やなぎ‐らん【柳蘭】
アカバナ科の多年草。高原の日当たりのよい地に群生し、高さ約1.5メートルに達する。茎は直立し、枝分かれしない。葉は...
やなぎ‐わら【柳原】
柳が多く生えている野原。やなぎはら。「—河風吹かぬかげならば暑くや蝉の声にならまし」〈山家集・中〉
やなぎわら【柳原】
東京都千代田区北東部、神田川南岸の万世橋から浅草橋に至る地域。もとは古着屋が並び、現在は繊維・雑貨の問屋街。柳原土手。
柳(やなぎ)を折(お)・る
《古代中国の風習から》旅立つ人を見送る。
やな‐ぐい【胡簶/胡籙】
矢を入れ、右腰につけて携帯する道具。奈良時代から使用され、状差し状の狩胡簶(かりやなぐい)と幅の広い平胡簶(ひらや...
やな‐す【梁簀】
竹や葦(あし)を編んで作った簀。梁の魚道に張る。《季 夏》
やな‐せ【梁瀬】
梁をしかけてある瀬。《季 夏》
やなせ【柳瀬】
姓氏の一。 [補説]「柳瀬」姓の人物やなせたかし柳瀬尚紀(やなせなおき)柳瀬正夢(やなせまさむ)
やなせ【魚梁瀬】
高知県東部、安芸(あき)郡馬路(うまじ)村北東部の地区名。奈半利(なはり)川上流に位置し、秋田杉・吉野杉とならんで...
やなせ‐たかし
[1919〜2013]漫画家・絵本作家。東京の生まれ。本名、柳瀬嵩(たかし)。漫画や子供向けの挿絵・絵本などで着実...
やなせ‐なおき【柳瀬尚紀】
[1943〜2016]英文学者・翻訳家。北海道の生まれ。キャロルの「不思議の国のアリス」のほか、実験的な文体で知ら...
やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】
[1900〜1945]洋画家。愛媛の生まれ。本名、正六。前衛芸術のグループ「マヴォ」を結成。のちプロレタリア美術運...
やなだ‐ぜいがん【梁田蛻巌】
[1672〜1757]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は邦美(くによし)。字(あざな)は景鸞(けいらん)。山崎闇斎に...
や‐なみ【矢並】
箙(えびら)に差した矢の列。また、その並びぐあい。「武士(もののふ)の—つくろふ籠手(こて)の上に霰たばしる那須の...
や‐なみ【家並(み)/屋並(み)】
1 立ち並んでいる家。また、その並び方。いえなみ。 2 家ごと。また、どの家もみな。軒並み。「—に配って歩く」
や‐なり【家鳴り】
家が鳴り動くこと。また、その音。「地震で—がする」
ヤナル‐ダグ
アゼルバイジャンの首都バクーの北西約25キロメートル、ビナガディン地区にある山。名称はアゼルバイジャン語で「炎の山...
ヤナル‐ダー
⇒ヤナルダグ
梁(やな)を打(う)・つ
梁の仕掛けを作る。
ヤナーチェク
[1854〜1928]チェコの作曲家。民族音楽と近代音楽の語法を統合し、多くの歌劇を発表。作品に「利口な女狐の物語...
やに【脂/膠】
1 樹木の分泌する粘液。また、その固まったもの。樹脂。 2 タバコを吸ったときにキセルやパイプにたまる褐色の粘液。...
野(や)に遺賢(いけん)無(な)し
《「書経」大禹謨から》すぐれた人物はすべて官について民間に残っていない。人材が集まって正しい政治が行われていること...
野(や)に下(くだ)・る
官職を離れて民間の生活に入る。下野(げや)する。「官を辞して—・る」 [補説]「野(や)」は民間の意。「のにくだる...
やに‐こ・い【脂こい】
[形][文]やにこ・し[ク] 1 やにの成分が多い。粘りけが多い。「—・い材質」 2 しつこい。くどい。「—・い男...
やに‐さが・る【脂下(が)る】
[動ラ五(四)]《2が原義》 1 気取って構える。得意になってにやにやする。「色男ぶって—・る」「—・った顔つき」...
クセナキス
[1922〜2001]ギリシャの作曲家。ルーマニア生まれ。レジスタンス運動に参加し、のちパリに亡命。数学を音楽作品...
やにっ‐こ・い【脂っこい】
[形]《「やにこい」の音変化》 1 「やにこい1」に同じ。「—・いたき木」 2 「やにこい2」に同じ。「—・い目つ...
ヤニナ
⇒イオアニナ
やにょう‐しょう【夜尿症】
排尿の抑制を調節できる4歳以上で、睡眠中に無意識に尿をもらしてしまう状態。
やに‐ろう【脂蝋】
松やにを細長く固めてつくった蝋燭(ろうそく)。松蝋燭。松脂蝋燭。
や‐にわ【矢庭/矢場】
矢を射ているその場所。「或いは—に射臥せ、或いは家に籠めながら焼き殺し」〈今昔・二五・五〉
や‐にわ【家庭】
人家のある所。人里。「百千足(ももちだ)る—も見ゆ国の秀(ほ)も見ゆ」〈記・中・歌謡〉
やにわ‐に【矢庭に】
[副] 1 その場ですぐ。たちどころに。「—暴漢をやっつける」 2 いきなり。突然。だしぬけに。「—走りだす」
や‐ぬし【家主】
1 貸し家の所有者。いえぬし。おおや。 2 一家の主人。あるじ。
ヤヌス
ローマ神話で、門の守護神。また、物事の始まりの神。頭の前後に反対向きの顔を持つ双面神として表される。ヤーヌス。 土...
ヤヌス‐グリーン
ミトコンドリアを青緑色に染色する染色液の一。化学式 C30H31N6Cl
やぬち【家内/屋内】
《「やのうち」の音変化》いえのうち。屋内。「櫛(くし)も見じ—も掃(は)かじ草枕旅行く君を斎(いは)ふと思(も)ひ...
や‐ね【屋根/家根】
1 雨・風・日射などを防ぐために建物の最上部にあるおおい。「—を葺(ふ)く」「藁葺(わらぶ)き—」「—瓦(がわら)...
やね‐いし【屋根石】
板などで葺(ふ)いた屋根の押さえにのせる石。屋重(やおも)。
やね‐いた【屋根板】
屋根を葺(ふ)くのに用いる板の総称。葺(ふ)き下地となる野地板・杮板(こけらいた)など。サワラ・杉などの木材を薄く...
やね‐うま【屋根馬】
テレビ用のアンテナなどを屋根の上に設置するための台。
やね‐うら【屋根裏】
1 屋根の裏側。また、天井と屋根の間の空間。 2 西洋建築で、直接屋根の下にある部屋。屋根裏部屋。
やねうら‐べや【屋根裏部屋】
⇒屋根裏2
やね‐がえ【屋根替え】
屋根を葺(ふ)き替えること。《季 春》「—の埃の上の昼の月/虚子」
や‐ね‐せん【谷根千】
東京都文京区東部から台東区西部にかけての称。谷中・根津・千駄木(せんだぎ)を中心とする地域。
やね‐づたい【屋根伝い】
屋根から屋根へ伝わっていくこと。「容疑者が—に逃げる」
やねのうえのカールソン【やねの上のカールソン】
《(スウェーデン)Lillebror och Karlsson på taket》スウェーデンの女性作家、リンドグ...
やね‐ふき【屋根葺き】
屋根を葺くこと。また、その職人。
やね‐ぶ【屋根船】
「やねぶね」の略。「—から刷毛先(はけさき)いぢりいぢり出る」〈柳多留・一四〉
やね‐ぶね【屋根船】
屋根板が葺(ふ)いてある小船。大型の屋形船(やかたぶね)と区別した江戸での呼称。やねぶ。