あおくさ‐かめむし【青臭亀虫】
カメムシ科の昆虫。体は緑色。稲・野菜・果樹の汁を吸う害虫。
あおくさ‐ずり【青草摺り】
「藍摺(あいず)り1」に同じ。
あお‐くちば【青朽葉】
1 染め色の名。青みを帯びた朽葉色。 2 襲(かさね)の色目の名。表は青、裏は黄または朽葉色。また一説に、表は薄萌...
青(あお)くな・る
心配や恐怖などで顔に血の気がなくなる。「財布をなくして—・った」
あお‐くび【青首/青頸】
1 「青首家鴨(あおくびあひる)」の略。 2 マガモの雄。頭部が緑色をしているのでいう。
あおくび‐あひる【青首家鴨】
アヒルの一品種。羽色は原種のマガモとほとんど同じ。
あおくび‐だいこん【青首大根】
根の上部が緑色をした大根。
あお‐くも【青雲】
《「あおぐも」とも》青みを帯びた灰色の雲。「—のたなびくきはみ、白雲のおりゐ向伏(むかぶ)す限り」〈祝詞・祈年祭〉
あおくも‐の【青雲の】
[枕] 1 雲がわき出る意から、「出(い)づ」にかかる。「—出で来(こ)吾妹子(わぎもこ)」〈万・三五一九〉 2 ...
あお・ぐ【仰ぐ】
[動ガ五(四)] 1 上を向く。上方を見る。あおむく。「星空を—・ぐ」 2 尊敬する。敬う。「師と—・ぐ」 3 教...
あお・ぐ【扇ぐ/煽ぐ】
[動ガ五(四)]うちわなどを動かして風を起こす。「—・いで火を起こす」 [可能]あおげる
あお‐ぐま【青隈】
「藍隈(あいぐま)」に同じ。
あお‐ぐろ【青黒】
1 青みがかった黒い色。 2 襲(かさね)の色目の名。表は濃い青、裏は青。 3 馬の毛色の名。黒に青みを帯びたもの。
あお‐ぐろ・い【青黒い/黝い】
[形][文]あをぐろ・し[ク]青みを帯びた黒色である。「腕に—・いあざをつくる」
あお‐げ【青毛】
馬など獣の毛色の名。濃い青みを帯びた黒色。
あお‐げいとう【青鶏頭】
アオビユの別名。
あお‐げら【緑啄木鳥】
キツツキ科の鳥。全長約30センチ。背が緑色で、頭が赤いが、雌は後頭部のみ赤い。日本の特産種で本州から屋久島・種子島...
あお‐こ【青粉】
1 青海苔(あおのり)を粉末にしたもの。 2 クロオコックス科の藍藻(らんそう)。単細胞で寒天質中に群をなし、沼な...
あお‐さ【石蓴】
アオサ科の緑藻。海岸の岩石に着生し、濃緑色で平たく、ところどころに穴がある。あなあおさ。《季 春》「—つく石にかな...
あお‐さぎ【青鷺】
1 サギ科の鳥。全長約95センチ。背面が青灰色、目の後方と冠羽が黒い。水田や湖沼で魚・ザリガニ・カエルなどを食べ、...
あお‐さび【青錆】
緑青(ろくしょう)。
あお‐さぶらい【青侍】
1 身分の低い若侍。あおざむらい。「一重に薄き—通りかかるを走り寄り」〈浄・彦山権現〉 2 《青色の袍(ほう)を着...
アオザイ
《長い服の意》ベトナム女性の民族衣装。上衣は体にぴったりして丈が長くわきに腰までのスリットがあり、クアンというゆっ...
あお‐ざかな【青魚】
背の色の青い魚。サンマ・イワシ・サバなど。
あお‐ざし【青緡/青繦/青差】
青く染めた麻縄の銭差(ぜにさし)。また、それに差した銭。江戸時代、特に公儀から下賜するときに用いた。
あお‐ざめ【青鮫】
ネズミザメ科の海水魚。全長約4メートル。尾びれは半月形。体色は暗青色。性質は獰猛(どうもう)。太平洋・インド洋・大...
あおざめたうまをみよ【蒼ざめた馬を見よ】
五木寛之の短編小説。昭和41年(1966)発表。同年、第56回直木賞受賞。旧ソ連を舞台に、一編の小説をめぐる陰謀を描く。
あおざめたほしのうま【蒼ざめた星の馬】
堀晃によるSF短編小説。「情報サイボーグ」シリーズの作品のひとつ。昭和55年(1980)、雑誌「S-Fマガジン」に...
あお‐ざ・める【青褪める/蒼褪める】
[動マ下一][文]あをざ・む[マ下二]青くなる。特に、顔色が青白くなる。「恐怖で—・める」
あお‐し【襖子】
「襖(あお)3」に同じ。
あお‐しお【青潮】
赤潮のうち、比較的緑色に見えるもの。また、有機物の分解に酸素が消費され、酸素の乏しくなった海水が水面に上昇し、青白...
あお‐しぎ【青鷸】
シギ科の鳥。全長約30センチ。上面は黒褐色。日本には冬鳥として渡来し、山間部の渓流などにみられる。ぼとしぎ。
あお‐しぐれ【青時雨】
青葉の木立から落ちる水滴を、時雨に見立てた語。《季 夏》
あお‐しば【青柴】
葉の青々とした柴。生柴(なましば)。
あおしば【青芝】
日野草城の第2句集。昭和7年(1932)発表。昭和2年(1927)から昭和5年(1930)にかけての作品を収める。
あお‐しま【青島】
宮崎市南東の小島。奇岩「鬼の洗濯板」やビロウなどの亜熱帯植物の群落がある。周囲約1.2キロ。
あおしま‐ゆきお【青島幸男】
[1932〜2006]政治家・小説家・俳優。東京の生まれ。放送作家としてテレビの脚本などを手がけ人気を集めた後、タ...
あお‐しょせい【青書生】
年が若く、学問や技芸などが未熟な書生。また、学生を軽蔑していう語。
あお‐しろつるばみ【青白橡】
1 装束の色の名。染め色では、紫根(しこん)と刈安(かりやす)を染料として染めた灰色がかった黄緑色。織り色では、縦...
あお‐しんごう【青信号】
1 進行しても安全であることを示す、青または緑色の交通信号。 2 安全であるしるし。事を進めてよいというしるし。「...
あお‐じ【青地】
織物などの地色の青いもの。
あお‐じ【青磁/青瓷】
平安時代に焼かれた、緑色の釉(うわぐすり)を表面にほどこした陶器。
あお‐じ【青鵐/蒿雀】
ホオジロ科の鳥。全長16センチくらい。背面は緑褐色で、腹面は黄色。北海道・本州の山地で繁殖し、冬季は平地に下りてく...
あお‐じく【青軸】
梅の一品種。枝・若葉・萼(がく)が緑色をし、花は一重または八重で純白。
あお‐じそ【青紫蘇】
シソの一品種。葉は両面とも緑色で、花は白色。葉と実は香りがいいので、日本では刺身のつまなどに用いる。西洋では観賞用...
あお‐じま【青縞】
紺色で無地の木綿織物。法被(はっぴ)・腹掛け・足袋などに用いる。
あお‐じゃしん【青写真】
1 露光により青色に発色する鉄塩類などを塗った感光紙に、原図をのせて焼き付ける複写技術。また、それで得られる青地に...
あお‐じる【青汁】
1 青い汁。生の緑葉野菜のしぼり汁。 2 ほうれんそうなどをゆでてすりつぶし、白味噌をまぜてこし、煮出し汁で伸ばした汁。
あお‐じろ・い【青白い/蒼白い】
[形][文]あをじろ・し[ク] 1 青みがかって白い。「—・い月の光」 2 血の気がない顔色である。「—・い顔」
青白(あおじろ)きインテリ
理屈ばかり多くて、実行力に乏しい知識人をあざけっていう言葉。昭和10年(1935)ごろ流行。