ささ‐ら【細】
[名]「細形(ささらがた)」の略。「—の御帯(みおび)の結び垂れ」〈継体紀・歌謡〉 [語素]《「さざら」とも》細か...
ささら【簓】
《さらさらと音がするところから》 1 日本の民俗楽器の一種。長さ約30センチの竹の棒の約3分の2を細かく割った簓竹...
ささら‐いし【細石】
小石。さざれいし。
ささら‐えおとこ【細愛壮子】
《小さくて愛らしい男の意》月の異称。つくよみおとこ。「山のはの—天の原門(と)渡る光見らくし良しも」〈万・九八三〉
ささら‐おどり【簓踊(り)】
民俗芸能で、簓をすりながらおどる踊り。
ささら‐がた【細形】
こまかい文様。また、その織物。ささら。「—錦(にしき)の紐(ひも)を解き放(さ)けて」〈允恭紀・歌謡〉
ささら‐ぎ【簓木】
⇒編木(びんざさら)
ささら・ぐ
[動ガ五(四)]流れる水がさらさらと音を立てる。「谷川の—・ぐように」〈紅葉・多情多恨〉
ささら‐げた【簓桁】
階段の段板を受け支える、両側の登り桁。
ささら‐こ【簓子】
1 壁板などを張るときに、羽重(はがさね)にした下見板の押縁(おしぶち)として、縦に打ちつける細長い木材。裏側には...
ささらこ‐じたみ【簓子下見】
木造家屋で、1尺(約30.3センチ)ほどの間隔で簓子を打ちつけた下見。
ささらこ‐べい【簓子塀】
細い角材で押さえた下見板を取り付けた塀。
ささら‐さっぽう【簓先穂】
1 ささらの先端。また、先端がささくれているもの。 2 《ささらの先がすりへるところから》財産をすりへらしてしまう...
ささら‐さんぱち【簓三八】
疫病や疱瘡(ほうそう)よけに板や紙に書いて門戸に貼りつけたまじないの文句。簓三八孫。簓三八宿。簓三助。
ささら‐すり【簓摺り】
簓をすりながら雑芸を演じること。また、その人。門説経(かどぜっきょう)の類。
ささら‐だに【簓蜱】
ササラダニ亜目のダニの総称。黒褐色ないしは黒色をしたものが多く、堅い表皮に覆われ、一見微小な甲虫を思わせる。土壌表...
ささら‐でんしゃ【簓電車】
札幌・函館市電で用いられる、路面電車の除雪車。前面にささら状の竹製ブラシを取り付けた筒をもち、これを回転させてレー...
ささら‐なみ【細波】
こまかくたつ波。さざなみ。さざれなみ。「風は吹かねども、や、—ぞ立つ」〈梁塵秘抄・二〉
ささら‐め【簓目】
瓦の裏に滑り止めのためにつけてある横筋。焼く前に、簓3で筋目を刻みつける。