つき‐つ・める【突(き)詰める】
[動マ下一][文]つきつ・む[マ下二] 1 ひたすら思い込む。思いつめる。「そんなに—・めて考えるな」 2 物事を...
つき‐づき【月月】
月ごと。毎月。副詞的にも用いる。「—の支払い」「—積み立てる」
つき‐づき【付き付き】
そば仕えの者。付き添いの者。「—の女も哀れにいたましく思ふうちにも」〈浮・五人女・一〉
つきづき・し【付き付きし】
[形シク]いかにもぴったりしていてふさわしい。似合っている。「いと寒きに、火など急ぎおこして、炭もてわたるもいと—...
つき‐てあて【月手当】
毎月支給される手当。
つき‐ていきどう【月低軌道】
月を周回する探査機などがとる軌道の一つ。月面から約100キロメートル未満の高度をめぐる円軌道で、月の重力の影響によ...
つき‐でっぽう【突(き)鉄砲】
⇒紙鉄砲(かみでっぽう)
つき・でる【突(き)出る】
[動ダ下一] 1 突き破って出る。「釘が板から—・でる」 2 ある部分が外側や前方に出っ張る。「桟橋が海に—・でる」
つき‐とお・す【吐き通す】
[動サ五(四)]あくまでも口に出して言う。「うそを—・す」
つき‐とお・す【突(き)通す】
[動サ五(四)] 1 突いて裏まで通す。つらぬく。「千枚通しで束ねた紙を—・す」 2 意見・主義などを最後まで主張...
つき‐とお・る【突(き)通る】
[動ラ五(四)]一方から他方へ突いて抜ける。貫き通る。つきぬける。「銃弾が—・る」
つきとかに【月と蟹】
道尾秀介の長編小説。平成22年(2010)刊行。同年、第144回直木賞受賞。
月(つき)と鼈(すっぽん)
月もスッポンも同じように丸いが、比較にならないほどその違いは大きいこと。二つのものがひどく違っていることのたとえ。...
つき‐とば・す【突(き)飛ばす】
[動サ五(四)]激しく突いたり、ぶつかったりしてはね飛ばす。「相手を—・して逃げる」
つき‐と・める【突(き)止める】
[動マ下一][文]つきと・む[マ下二] 1 不明な点や疑問点などを、徹底的に調べて明らかにする。また、調べてさがし...
つき‐とも‐な・い【付きとも無い】
[形][文]つきともな・し[ク]《近世語》ふさわしくない。不都合だ。つきなし。「節季でもあることか、—・い今日に限...
つきとろくペンス【月と六ペンス】
《原題The Moon and Sixpence》モームの長編小説。1919年刊。画家になるために妻子を捨て、タヒ...
つき‐な【付き無】
[連体]変な。おかしな。「—事を言ふまいぞ」〈洒・辰巳之園〉
つき‐なか【月中】
月の中ごろ。中旬。つきなかば。
つき‐なかば【月半ば】
月の中ごろ。中旬。つきなか。
つき‐なし【月済し】
借金を月ごとにいくらかずつ返済すること。「—金(がね)」「私は到頭その—の金を払う力もなくなってしまった」〈百閒・...
つき‐な・し【付き無し】
[形ク] 1 不案内なさま。どうしていいかわからない。「逢ふ事の今ははつかになりぬれば夜ふかからでは—・かりけり」...
つき‐なみ【月並(み)/月次】
[名] 1 毎月きまって行われること。月に一度ずつあること。毎月。月ごと。「—の会」 2 「月並俳句」の略。 3 ...
つきなみ‐え【月次絵】
1年12か月の行事や風俗を自然の景趣を背景に描いた絵。平安時代以降の大和絵の主要なジャンルの一つで、障子絵や屏風(...
つきなみ‐かい【月並(み)会】
毎月きまって開く会合。多く和歌・連歌・俳句の会などにいう。
つきなみ‐こう【月次講】
毎月定期的に催される講。
つきなみ‐ちょう【月並調】
1 陳腐で、新鮮みのない俳句や俳諧の調子。正岡子規が旧派の俳風を批判していった語。 2 ありきたりで、新しさのない...
つきなみ‐の‐まつり【月次の祭】
陰暦6月と12月の11日に、神祇官(じんぎかん)で行われていた神事。伊勢神宮をはじめ304座の全国主要神社に幣帛(...
つきなみ‐は【月並派】
月並み会を催して陳腐・卑俗な俳句を作りつづけている旧派の俳人たちをあざけっていう語。
つきなみ‐はいく【月並俳句】
正岡子規が俳句革新の立場から、伝統的な旧派の俳句を排撃していった語。転じて、古臭くて平凡な俳句。月並発句(ほっく)。
つき‐な・む【着き並む】
[動マ四]ならんで座る。居ならぶ。「上むしろ敷きなべて、公達—・み給へり」〈宇津保・吹上上〉
つきにいく【月に行く】
長嶋有の句集。平成9年(1997)、私家版として刊行。
月(つき)に異(け)に
月ごとに。月ごとにまして。「—日に日に見とも」〈万・九三一〉
つきにつかれたピエロ【月に憑かれたピエロ】
《原題、(フランス)Pierrot lunaire》シェーンベルクの連作歌曲。1912年作曲。ベルギーの作家アルベ...
つきにほえる【月に吠える】
萩原朔太郎の第1詩集。大正6年(1917)刊。近代人の精神的孤独や憂鬱(ゆううつ)を鋭い感受性をもって表現し、音楽...
月(つき)に磨(みが)・く
月光を浴びて、景色がいっそう美しく見える。「雪降れば峰の真榊(まさかき)うづもれて—・けるあまのかぐ山」〈新古今・冬〉
月(つき)に叢雲(むらくも)花(はな)に風(かぜ)
世の中の好事には、とかく差し障りが多いことのたとえ。
つきぬき‐にんどう【突貫忍冬】
スイカズラ科の蔓性(つるせい)の低木。葉は対生するが、茎の先のほうでは基部が合着し、葉の中央を茎が貫く。初夏、茎の...
つき‐ぬ・く【突(き)抜く】
[動カ五(四)]突いて、反対側まで通す。突きつらぬく。「槍(やり)で—・く」 [動カ下二]「つきぬける」の文語形。
つき‐ぬけ【突(き)抜け】
1 突き抜けること。突き通ること。 2 向こう側へ通り抜けること。「—になっている路地」
つきぬけ‐うら【突(き)抜け裏】
表通りへ抜けられる裏路地。
つき‐ぬ・ける【突(き)抜ける】
[動カ下一][文]つきぬ・く[カ下二] 1 突き通って裏まで抜ける。「弾丸が壁を—・ける」 2 向こう側へ通り抜け...
つき‐の‐いきな【調伊企儺】
[?〜562]古代の武将。百済からの渡来人の子孫。欽明天皇の時、新羅(しらぎ)との戦いで捕らえられ、新羅王をののし...
つき‐の‐いでしお【月の出潮】
月が出るとともに満ちてくる潮。つきのでしお。「和歌の浦に—のさすままに夜なく鶴の声ぞかなしき」〈新古今・雑上〉
つき‐の‐いり【月の入り】
月が西に沈むこと。また、その時刻。⇔月の出。
つき‐の‐いろびと【月の色人】
月の美しいのを美人にたとえていう語。「その名も—は、三五夜中の空にまた満願真如の影となり」〈謡・羽衣〉
つきのうたげ【月の宴】
佐多稲子の随筆。また、同作を表題作とする随筆集。昭和60年(1985)刊。同年、第37回読売文学賞受賞。
つき‐の‐えん【月の宴】
月を眺めながら催す宴。観月の宴。「内裏の御所に、今宵は—あるべかりつるを」〈源・鈴虫〉
つき‐の‐おうぎ【月の扇】
⇒抱え扇
つきのおちば【槻の落葉】
江戸後期の歌文集。9巻4冊。荒木田久老(ひさおゆ)著。寛政年間(1789〜1801)の成立。和歌・随筆などを収録。