つる‐つげ【蔓黄楊】
モチノキ科の蔓性の常緑小低木。深山の木陰に生える。茎は地をはい、葉は長楕円形。7月ごろ白い小花が咲き、実は赤く熟す。
つる‐つる
[副](スル) 1 物の表面がなめらかで、つやのあるさま。「—(と)した肌」 2 なめらかで、滑りやすいさま。「雪...
つるつる‐ことば【つるつる言葉】
流行語のように使われているうちに、その言葉本来の意味や豊かなニュアンスが失われ、注意を引くことなく聞き流される言葉...
つる‐でまり【蔓手毬】
アジサイ科の落葉性の蔓植物。山地に生え、樹木などをよじ登る。葉は卵形。7月ごろ、アジサイに似た白い花を群生。後藤蔓...
つる‐でんだ【蔓連朶】
《「でんだ」はシダの古名》オシダ科の常緑、多年生のシダ。山中の日陰地や岩に生え、葉は羽状複葉で、長さ10〜25セン...
つる‐どくだみ【蔓蕺】
タデ科の蔓性の多年草。茎は他に巻きつき、葉はドクダミに似る。秋、白い小花を円錐状につける。中国の原産。塊根を漢方で...
つる‐な【蔓菜】
ハマミズナ科の多年草。海浜の砂地に生え、栽培もされる。高さ約60センチ。全体に多肉質で、茎はやや蔓状になる。葉は柄...
ツルナ‐ゴラ
⇒モンテネグロ
つるなし‐いんげん【蔓無隠元】
インゲンマメの変種。茎はまっすぐに伸びる。広く栽培され、食用。
つる‐にちにちそう【蔓日日草】
キョウチクトウ科の蔓性(つるせい)の多年草。茎は横にはい、卵形の葉を対生する。3〜6月、先の5裂した紫青色の花が咲...
つる‐にょうぼう【鶴女房】
異類婚姻譚の一。男に命を助けられた鶴が報恩のために嫁に来て、自分の羽で美しい布を織るが、やがて正体を見破られて去る...
つる‐にんじん【蔓人参】
キキョウ科の蔓性の多年草。山野に生え、根は紡錘形。茎や葉を切ると白い液が出る。葉は長楕円形。夏から秋にかけて、白緑...
つる‐の‐おなり【鶴の御成】
江戸幕府の年中行事の一。毎年寒入り後、将軍が三河島・小松川・品川・目黒などの鶴の飼い付け場で行った鷹狩り。
つるのおんがえし【鶴の恩返し】
日本の昔話。ある男に助けられたツルが、美しい女に化けて男の妻となるが、自分の羽根を抜いて機(はた)を織っているとこ...
つる‐の‐こ【鶴の子】
1 鶴のひな。また、千年も生きるという鶴のひなに託して、長寿を祝う語。 2 「鶴の子餅(もち)」の略。 3 雲孫の...
つるのこ‐いも【鶴の子芋】
サトイモの別名。
つるのこ‐もち【鶴の子餅】
蒸したもち米をつき、卵形にした紅白の餅。祝儀用。
つる‐の‐すごもり【鶴の巣籠もり】
囲碁で三子並んだ石が、相手方に駄目が詰まった形で囲まれ、三手開いているのにどうしても逃げられない状態。 尺八曲の...
つるのつぼ【鶴の壺】
町田康の短編小説。平成11年(1999)、「東京新聞」に掲載。作品集「権現の踊り子」に収録。
つる‐の‐はし【鶴の嘴】
「鶴嘴(つるはし)」に同じ。
つる‐の‐はやし【鶴の林】
「鶴林(かくりん)」を訓読みにした語。「二月の中の五日は、—にたき木尽きにし日なれば」〈増鏡・序〉
鶴(つる)の一声(ひとこえ)
多くの人の議論や意見をおさえつける、有力者・権威者の一言。「社長の—で決まる」
つる‐の‐ほうちょう【鶴の庖丁】
江戸時代、正月17日に、将軍から朝廷に献上した鶴を、清涼殿で料理した儀式。料理人が衣冠を正し、故実により調理した。
つるのまい‐はし【鶴の舞橋】
青森県西部の津軽富士見湖に架かる橋。日本一長い木製の三連太鼓橋で、全長300メートル、幅3メートル。鶴が羽を広げた...
つる‐の‐まる【鶴の丸】
紋所の名。翼を広げた鶴を円形に図案化したもの。
つるのめ【鶴の眼】
石田波郷の俳句集。昭和14年(1939)刊行。
つる‐はぎ【鶴脛】
着物の短い裾からすねが長く現れること。また、そのすね。「継の布のわわけたる—にて」〈宇津保・吹上下〉
つる‐はし【鶴嘴】
堅い土を掘り起こすときなどに用いる鉄製の工具。鶴の嘴(くちばし)のように両先端をとがらせ、木の柄をつけたもの。つる...
つる‐はじき【弦弾き】
「弓懸(ゆがけ)」に同じ。
鶴(つる)は千年(せんねん)亀(かめ)は万年(まんねん)
《「淮南子(えなんじ)」説林訓の「鶴の寿は千歳」などから》長寿で、めでたいことのたとえ。
つるはちつるじろう【鶴八鶴次郎】
川口松太郎の短編小説。昭和9年(1934)発表。著者による「芸道もの」の代表作。「風流深川唄」「明治一代女」と併せ...
つるはやみき【鶴は病みき】
岡本かの子の短編小説。昭和11年(1936)「文学界」誌に発表。登場人物の麻川荘之助は、芥川竜之介をモデルとしている。
つる‐ばしり【弦走り】
鎧(よろい)の胴の正面の部分。弓の弦が当たるのを防ぐために染め革で包んである。
つるばみ【橡】
1 クヌギ、またはその実のどんぐりの古名。〈和名抄〉 2 1の実またはその梂(かさ)を煮た汁で染めた色。灰汁(あく...
つる‐ひめ【鶴姫】
伊予の人。大山祇(おおやまつみ)神社の大宮司の娘。16歳の時、戦死した兄に代わり水軍を率いて大内氏を撃退したと伝え...
つる‐ひよどり
キク科の蔓性(つるせい)の多年草。葉は細い心臓形。秋、白い小花が集まって咲く。南北アメリカの熱帯に分布。繁殖力が非...
つるび【交尾/遊牝】
「つるみ(交尾)」に同じ。〈和名抄〉
トゥールビヨン
《渦、つむじ風の意》機械時計の機構の一。時計の面の向きにかかわらず、ぜんまいが一定の速度で動くように調整するもの。
つる‐ぴか
[形動]俗に、物の表面がなめらかで、つやがあるさま。「—な肌」
つる・ぶ【交尾ぶ/遊牝ぶ】
[動バ四]「つる(交尾)む」に同じ。「他の烏たがひに来たりて—・ぶ」〈霊異記・中〉
つる・ぶ【連ぶ】
[動バ下二] 1 つらねる。並べる。「まつきおろしの春の駒が、鼻を—・べて参りたるぞや」〈狂言記外篇・靭猿〉 2 ...
つる‐ぶくろ【弦袋】
⇒弦巻(つるまき)
つる‐ぶんかだいがく【都留文科大学】
山梨県都留市にある市立大学。昭和28年(1953)設立の山梨県立臨時教員養成所に始まり、市立都留短期大学を経て、昭...
つる‐べ【釣瓶】
《「吊(つ)る瓮(へ)」の意》井戸水をくむために、縄や竿(さお)などの先につけておろす桶(おけ)。
つるべ‐うち【連べ打ち/釣瓶打ち】
[名](スル) 1 鉄砲のうち手が並んでたてつづけにうつこと。「銃を—する」 2 野球で打者が連続して安打すること...
つるべ‐おとし【釣瓶落(と)し】
釣瓶を井戸の中へ落とすときのように、まっすぐにはやく落ちること。特に、秋の日のたちまち暮れてしまうさまをたとえてい...
つるべ‐ざお【釣瓶竿】
釣瓶を取り付けてある竿。
つるべ‐ずし【釣瓶鮨】
吉野川のアユで作った早鮨。酢でしめたアユの腹に鮨飯を詰め、釣瓶形の桶(おけ)に入れて押したもの。奈良県下市(しもい...
つる‐ぼ【蔓穂】
キジカクシ科の多年草。原野に生え、高さ約30センチ。地下の鱗茎(りんけい)から線形の葉が2枚出る。秋の初め、花茎の...
つる‐まき【弦巻】
掛け替えのための予備の弓弦(ゆみづる)を巻いておく籐(とう)製の輪。弦袋。弓弦袋。