とこ【床】
1 寝るために設けるところ。布団などの寝具を調えた場所。また、その布団など。ねどこ。「—を延べる」「—を取る」「病...
とこ【所】
《「ところ」の略》「ところ」のややくだけた言い方。「不便な—だ」「早い—かたづけよう」
とこ【常】
[語素]名詞・形容詞などに付いて、いつも変わらない、永久不変の、などの意を表す。「—夏」「—世」「—めずらし」 [...
とこ‐あげ【床上げ】
[名](スル)大病や出産のあと、体力が回復して寝ていた床をかたづけること。また、その祝い。床払い。「全快して—する」
とこ‐あしらい【床あしらい】
遊女などの、床の中での客あしらい。
とこ‐いた【床板】
床の間に張る板。
とこ‐いり【床入り】
[名](スル)寝床に入ること。特に、婚礼の夜、新夫婦が初めて同じ床で寝ること。
と‐こう【土貢】
《「どこう」とも》鎌倉・室町時代、その土地からの貢ぎ物。主に田租をさす。
と‐こう【徒行】
[名](スル)乗り物に乗らず歩いて行くこと。「群臣皆—す」〈金井之恭・東巡録〉
と‐こう【都講】
1 塾生のかしら。塾頭。 2 「尚復(しょうふく)」に同じ。
と‐こう【渡航】
[名](スル)航空機や船舶で海外へ行くこと。「イギリスに—する」「—者」
と‐こう
[副](スル)《「とかく」の音変化》あれこれ。何やかや。「—するうちに日が暮れた」「—の注意がましき事をいうなどは...
とこう‐いしょく【渡航移植】
他国へ渡航して臓器移植を受けること。海外渡航移植。
とこう‐めんじょう【渡航免状】
旅券。パスポート。
とこ‐おとめ【常少女】
いつも若々しい少女。また、永久に年をとらない少女。「河上(かはのへ)のゆつ岩群(いはむら)に草生(む)さず常にもが...
とこ‐かざり【床飾り】
床の間の飾り。掛け軸・置物・生け花など。
とこ‐がため【床固め】
河床が洗い流されるのを防ぐために、河川を横断して水底に設ける低いダム。
とこ‐がまち【床框】
床の間の前端の化粧横木。床板(とこいた)または床畳(とこだたみ)の端を隠すもの。床縁(とこぶち)。
とこ‐げいしゃ【床芸者】
芸を売るのでなく、客と床をともにするだけの芸者。ころび芸者。「木綿屋おきちなぞといふ名とりの—」〈洒・古契三娼〉
とこ‐さかずき【床杯/床盃】
婚礼の夜、新夫婦が寝室で杯を取り交わす儀式。
とこ‐ざし【床挿(し)】
挿し木の際に、畑の苗床に挿し穂を挿すこと。
とこし‐え【常しえ/長しえ/永久】
[名・形動]いつまでも続くこと。また、そのさま。永遠。永久。とこしなえ。「—の命」「この愛よ、—に続け」
とこしく‐に【常しくに】
[副]いつまでも。永久に。「すめろきの神の宮人ところづらいや—我かへり見む」〈万・一一三三〉
とこし‐なえ【常しなえ/長しなえ/永久】
[形動][文][ナリ]「とこしえ」に同じ。「驕る眼は—に閉じた」〈漱石・虞美人草〉
とこ‐しばり【床縛り】
牛車(ぎっしゃ)の屋形と車軸とを結びつける縄。
とこ‐しめ【床締め】
水漏れを防ぐために、水田の床に粘土を入れること。
とこ‐じょうず【床上手】
[名・形動]床あしらいが上手なこと。閨房の技術にたけていること。また、そのさまや、その人。「—な遊び人」
とこ‐じらみ【床虱】
半翅(はんし)目トコジラミ科の昆虫。体長約5ミリ、体は扁平な円盤状で、赤褐色。家屋内にすみ、人から吸血する。南京(...
とこ‐すずみ【床涼み】
夏の夜、屋外に床を出して涼むこと。特に、京都の四条河原での納涼をいう。
とこ‐ずれ【床擦れ】
[名](スル)長い病床生活で、腰・肩・くるぶしなど骨の出た部分が体重の圧迫によって血行不順となり、壊死(えし)に陥...
と‐こそ
[連語]《格助詞「と」+係助詞「こそ」》 1 「と」の意を強調する。「おいらかに鬼—向ひゐたらめ」〈源・帚木〉 2...
とこ‐だたみ【床畳】
床の間に敷く畳。また、床(ゆか)に敷く畳。
とこ‐だな【床棚】
床脇にある棚。床脇棚(とこわきだな)。
とこ‐つ‐くに【常つ国】
《「つ」は「の」の意の格助詞》「常世(とこよ)の国」に同じ。「やまひしあつしれて、—に至る」〈雄略紀〉
とこ‐つち【床土】
1 床の間の壁などに使う上等の土。 2 苗床用の土。
とこ‐つ‐みかど【常つ御門】
《「つ」は「の」の意の格助詞》永久に変わらず栄える宮殿。とこみや。「君ませば—と侍宿(とのゐ)するかも」〈万・一七四〉
とこ‐とこ
[副]小またで足早に歩くさま。「—(と)歩く」
とこ‐とわ【常】
[名・形動ナリ]《古くは「とことば」》永久に変わらないこと。また、そのさま。とこしえ。「わが御門(みかど)千代—に...
とこ‐とん
1 最後の最後。どんづまり。「—まで話し合う」 2 (副詞的に用いて)どこまでも。徹底的に。「—しらを切る」
とことんやれ‐ぶし【とことんやれ節】
明治初年に流行した「とことんやれとんやれな」という囃子詞(はやしことば)を添える俗謡。明治元年(1868)官軍東征...
とこ‐なか【床中】
寝床のなか。寝床の中央。「枕よりあとより恋のせめ来ればせむかた無みぞ—にをる」〈古今・雑体〉
とこ‐なつ【常夏】
1 一年中が夏であること。常に夏のような気候であること。「—の国」 2 セキチクの変種。多くの品種があり、花は濃...
とこ‐なつか・し【常懐かし】
[形シク]常に心が引かれ、親しみやすい。「なでしこの—・しき色を見ばもとの垣根を人やたづねむ」〈源・常夏〉
とこなつ‐づき【常夏月】
陰暦6月の異称。
とこなつ‐に【常夏に】
[副]夏中ずっと。また、毎年の夏ごとに。「立山(たちやま)に降り置ける雪の—消(け)ずて渡るは神(かむ)ながらとそ...
とこなみ‐たけじろう【床次竹二郎】
[1867〜1935]政治家。鹿児島の生まれ。原・高橋両内閣の内相、以後、鉄道相・逓信相を歴任。政友会を割って政友...
とこ‐なめ【常滑】
川床の岩などに水苔がついて、いつもなめらかであること。また、その場所。「見れど飽かぬ吉野の川の—の絶ゆる事なくまた...
とこなめ【常滑】
愛知県、知多半島の西岸にある市。常滑焼で知られる陶磁器の産地。中部国際空港がある。人口5.5万(2010)。
とこなめ‐し【常滑市】
⇒常滑
とこなめ‐やき【常滑焼】
常滑市およびその付近から産する陶磁器。平安後期ごろから自然釉(しぜんゆう)のかかった壺・甕(かめ)などが焼かれ、江...