とっ‐こう【篤行】
人情にあつい誠実な行為。
とっ‐こう【篤厚】
[名・形動]人情にあつく誠実なこと。また、そのさま。「是れ方正—のテンプルトンなり」〈織田訳・花柳春話〉
とっこう‐たい【特攻隊】
《「特別攻撃隊」の略》第二次大戦で、旧日本陸海軍が体当たり戦法のために、特別に編制した部隊。爆装して敵艦に体当たり...
とっこう‐ふく【特攻服】
暴走族やヤンキーとよばれる若者が集会や抗争の際などに着る服の一種。上着は一般に丈が長く、グループ名や「喧嘩(けんか...
とっこう‐やく【特効薬】
1 ある病気・症状などに対してすぐれたききめのある薬。 2 計画や事業などを進めるについての障害を解消するために優...
とっこ‐かまくび【独鈷鎌首】
論争好きの歌人。六百番歌合の時、顕昭(けんしょう)が独鈷を手に持ち、寂蓮(じゃくれん)が鎌首のように首をもたげて論...
とっこ‐しょ【独鈷杵】
「独鈷1」に同じ。
とっ‐こつ【突兀】
[ト・タル][文][形動タリ]高く突き出ているさま。高くそびえるさま。「—たる両岸の岩山は」〈木下尚江・良人の自白〉
とっこに取(と)・る
相手のささいな言動にいいがかりをつける。言質(げんち)にとる。「葉子の曽つての言葉を—・るには」〈秋声・仮装人物〉
とっこ‐の‐ゆ【独鈷の湯】
静岡県伊豆市の桂川(修善寺川)にわき出る温泉。修善寺温泉最古の湯とされ、名称は、空海が独鈷で岩をたたいたところ湯が...
とっこ‐れい【独鈷鈴】
密教で用いる、独鈷の一端に鈴をつけた法具。
とっ‐さ【咄嗟】
ごくわずかな時間。「—の判断」「—の行動」
とっ‐さか
[形動]《近世上方語》心がひねくれて、とげとげしいさま。「気の—な姑に」〈浄・宵庚申〉
とっ‐さき【突先】
とがった先端。突端。「岬の—」
とっさ‐に【咄嗟に】
[副]その瞬間に。たちどころに。「—ブレーキをふむ」
とっ‐さま【父様】
《「ととさま」の音変化》父の敬称。とうさま。「死んだ—の遺言をば」〈円朝・塩原多助一代記〉
とっ‐しゅつ【突出】
[名](スル) 1 高く、または長く突き出していること。「内海に—した半島」 2 突き破って出ること。「火口から溶...
とっ‐しん【突進】
[名](スル)目標に向かって一気に進むこと。「ゴールめがけて—する」
とっ‐たり
1 《大声で「捕ったり」と叫ぶところから》歌舞伎で、捕り手の役。また、それに扮する役者。 2 とんぼがえり。舞台で...
とっ‐たん【突端】
つき出た先端。とっさき。とっぱな。「桟橋の—」
とっち・める
[動マ下一]《「と(取)ってし(締)める」の音変化》きびしく責めたり、しかったりする。ひどくやりこめる。「いたずら...
とっ‐ちゃん【父ちゃん】
子供が父親を呼ぶ語。また、年輩の男性を親しんで呼ぶ語。
とっちゃん‐ぼうや【父ちゃん坊や】
大人でありながら、容貌やしぐさに子供っぽい一面のある人。
とっ‐ちらか・す【取っ散らかす】
[動サ五(四)]《「とりちらかす」の音変化》物をあちこちに散らかす。「部屋を—・したまま出かける」
とっ‐ちらか・る【取っ散らかる】
[動ラ五(四)]《「とりちらかる」の音変化》物があちこちに散らかる。「—・った机の上」
とっちりとん
江戸時代、文化・文政年間(1804〜1830)に流行した俗曲。三味線の前弾きの終わりに「とっちりとん」と弾くところ...
とっちり‐もん【とっちり者】
酒に酔った人。酔っぱらい。とっちりもの。「—で工左衛門が来たはな」〈滑・浮世風呂・三〉
とっ‐つかま・える【取っ捕まえる/取っ掴まえる】
[動ア下一]「つかまえる」を強めていう語。「こそ泥を—・える」
とっ‐つかま・る【取っ捕まる/取っ掴まる】
[動ラ五(四)]「つかまる」を強めていう語。「犯人が—・る」
とっ‐つき【取っ付き】
1 最初。手初め。「習い事は—が肝心だ」 2 いくつかあるうちのいちばん手前。「角を曲がった—の家」 3 初めて会...
とっつき‐にく・い【取っ付き難い】
[形][文]とっつきにく・し[ク]着手しにくい。親しみがもてない。付き合いづらい。最初に抵抗を感じるさま。「無口で...
とっつき‐やす・い【取っ付き易い】
[形][文]とっつきやす・し[ク]とりかかりやすい。理解しやすい。親しみやすい。初めてでもうまくこなせるさま。「—...
とっ‐つ・く【取っ付く】
[動カ五(四)]《「とりつく」の音変化》 1 しっかりとつかまる。とりすがる。「岩場に—・く」 2 物事を始める。...
とっ‐つけ【取付】
1 鞍(くら)の後輪(しずわ)の四方手(しおで)につけるひも。餉付(かれいつけ)。 2 刀剣の柄口(つかぐち)の金具。
とっ‐て【取っ手/把手】
手でつかんだりするために家具・器物などに取り付けたつまみ。「ドアの—」
とって
《助詞「とて」の促音添加。近世語》 [格助]句または文を受けて、引用を表す。…と言って。…と思って。「年玉にいい—...
とっ‐て【取って】
[連語] 1 数え年の年齢をいうときに用いる語。今年を数えに入れて。「当年—27になります」 2 (「…にとって」...
とっ‐てい【突堤】
港や河口などで、陸から海や川に長く突き出た堤防。防波堤・防砂堤など。
とって‐おき【取って置き】
いざという時のために、大切にしまっておくこと。また、そのもの。とっとき。「—のウイスキー」「—のいい話」
取(と)って返(かえ)・す
最初の地点へ戻る。途中からひき返す。「自宅に—・す」
取(と)って代(か)わ・る
入れ代わる。交代する。「信長に—・り秀吉が天下を統一する」
取(と)って食(く)・う
手に取って食い殺す。凶暴なことをする。「—・いはしないから、そうびくびくするな」
取(と)って付(つ)けたよう
言葉や態度などが不自然でわざとらしいようす。「—なお世辞をいう」
とって‐も
[副]「とても」を強めていう語。「—おいしい」「だめだなんて僕には—言えない」
取(と)っても付(つ)かぬ
まったく寄せつけようとしない。そっけない。「—挨拶に、重ねて返す詞(ことば)なく」〈浄・二つ腹帯〉
とっと
魚・鶏・鳥などをいう幼児語。とと。
とっ‐と
[副] 1 時間・場所などのはるかにへだたっているさま。ずっと。「—前から藤袴と契約ありと申さば」〈浄・反魂香〉 ...
とっとき【取っとき】
「とっておき」の音変化。「—の芸」
とっと‐と
[副]《「とっと」は「と(疾)くと(疾)くと」の音変化》さっさと。はやく。「—失せやがれ」
とっと‐の‐め【とっとの目】
《鳥の目の意》幼児のしぐさ遊びの一。「かいぐり、かいぐり、とっとのめ」と唱えながら両手を糸を繰るように回し、「とっ...