なだ‐ざけ【灘酒】
兵庫県の灘地方から産する清酒。古くから、良質の水と優秀な醸造技術からつくられた優良品と称されてきた。灘目酒(なだめ...
なだ・す【撫す】
[動サ四]《動詞「な(撫)ず」の未然形に尊敬の助動詞「す」がついたものの音変化。上代語》おなでになる。一説に、正(...
な‐だた・し【名立たし】
[形シク]評判になりそうである。うわさが立ちそうである。「いと清げなる相婿とり給ひてけりな。あな—・し」〈落窪・一〉
な‐だた・り【名立たり】
[動ラ変]《「なたちあり」の音変化》名が立っている。有名である。「世の中に—・り給ひつる仇人(あだびと)の」〈宇津...
な‐だたる【名立たる】
[連体]《動詞「なだたり」の連体形から》有名な。評判の高い。「景勝の—地」「世界に—音楽家」
な‐だて【名立て】
評判が立つようにすること。また、その評判。「移ろはぬ松の—にあやなくも宿れる藤の咲きて散るかな」〈貫之集〉
灘(なだ)の生一本(きいっぽん)
灘産のまじりけのない上等の清酒。
なだ‐の‐しおや【灘の塩屋】
摂津国灘のあたりで塩をつくる家。「いまさらに住みうしとてもいかならむ—の夕暮の空」〈新古今・雑中〉
なだ‐の‐しおやき【灘の塩焼き】
摂津国灘のあたりで塩をつくる人。「蘆の屋の—いとまなみ黄楊(つげ)の小櫛もささず来にけり」〈伊勢・八七〉
なだ‐ぶね【灘船】
摂津国灘付近の沖を通う船。また、江戸時代、酒や米などを積んで運んだ灘の廻船。
なだ・む【宥む】
[動マ下二]「なだめる」の文語形。
なだめ‐ざけ【灘目酒】
「灘酒(なだざけ)」に同じ。 [補説]灘目は灘地方の旧郷名。
なだめ‐すか・す【宥め賺す】
[動サ五(四)]機嫌をとって、相手の気持ちをやわらげる。また、相手の心をやわらげて、こちらの都合のいいようにしむけ...
なだ・める【宥める】
[動マ下一][文]なだ・む[マ下二] 1 怒りや不満などをやわらげ静める。事が荒だたないようにとりなす。「泣く子を...
なだ‐らか
[形動][文][ナリ] 1 傾斜の度合いがゆるやかなさま。「—な坂」 2 物の表面が角ばっていないさま。滑らか。「...
なだら・む
[動マ下二]なだらかにする。なだめる。「よろづのことに通はし—・めて」〈源・常夏〉
なだ・る【雪崩る/傾る/頽る】
[動ラ下二]「なだれる」の文語形。
なだれ【雪崩/傾れ/頽れ】
《動詞「なだる」の連用形から》 1 (雪崩)山の斜面に積もった大量の雪が、急激にくずれ落ちる現象。表層雪崩・全層雪...
なだれ‐お・ちる【雪崩落ちる/傾れ落ちる】
[動タ上一][文]なだれお・つ[タ上二]斜めにずれて落ちる。傾いて落ちる。
なだれ‐げんしょう【雪崩現象】
ある出来事がきっかけとなって、多数が一斉に同じ方向に動き出すこと。
なだれ‐こ・む【雪崩れ込む/傾れ込む】
[動マ五(四)]雪崩1のように、多くの人や物が同時にどっと入り込む。「乗客が列車にどっと—・む」
なだ・れる【雪崩れる/傾れる/頽れる】
[動ラ下一][文]なだ・る[ラ下二] 1 (雪崩れる)斜面などに降り積もった大量の雪や土砂などが、急激にくずれ落ち...
雪崩(なだれ)を打(う)・つ
雪崩1のような勢いで、大勢の人が一時にどっと移動する。「敵軍が—・って敗走する」
ナダール
[1820〜1910]フランスの写真家・風刺画家。本名ガスパール=フェリックス=トゥルナション(Gaspard-F...
なち【那智】
和歌山県南東部、東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町の地名。熊野那智大社の門前町。
ナチ
⇒ナチス
ナチェズ
⇒ナッチェス
なち‐おおたき【那智大滝】
⇒那智の滝
なち‐ぐろ【那智黒】
1 三重県の熊野地方から産出する、黒色の緻密(ちみつ)な珪質(けいしつ)粘板岩。硯石(すずりいし)・黒碁石などに加...
なち‐げんしりん【那智原始林】
和歌山県南東部、那智山にある原始林。熊野那智大社の社有林で、昭和3年(1928)天然記念物。平成16年(2004)...
なち‐さん【那智山】
和歌山県南東部、熊野那智大社周辺の山。那智の滝・那智原始林や青岸渡寺がある。
ナチス
《Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterparteiの略称ナチ(Nazi...
ナチス‐ドイツ
ナチス政権下にあったドイツ。1933年1月から1945年5月まで。第三帝国。
ナチズム
ナチスの思想・主義・支配体制。全体主義、偏狭な民族主義などを特徴とする。
なち‐の‐たき【那智の滝】
和歌山県、那智山にある滝。那智川にかかる四十八滝のうち、一の滝とよばれ、高さ133メートル。飛滝(ひろう)神社の神...
なち‐ひまつり【那智火祭】
和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町の熊野那智大社で7月14日に行われる祭礼。那智の滝へ向かう扇神輿(おうぎみ...
ナチュラリゼーション
《「ナチュラライゼーション」とも》環境への順応。土着化。また、帰化。
ナチュラリスト
1 自然に関心をもって、積極的に自然に親しむ人。また、自然の動植物を観察・研究する人。 2 自然主義者。→ナチュラリズム
ナチュラリズム
「自然主義」に同じ。
ナチュラル
[名・形動] 1 自然であること。天然であること。飾り気や誇張のないこと。また、そのさま。「—な素材」「—な生き方...
ナチュラルキラー‐ティーさいぼう【ナチュラルキラーT細胞】
ナチュラルキラー細胞とT細胞の両方の特徴を備えたリンパ球。特定の糖脂質を抗原として認識して活性化し、種々のサイトカ...
ナチュラルキラー‐さいぼう【ナチュラルキラー細胞】
《natural killer cell》感作(かんさ)されずにキラー細胞として働くリンパ球。非T・非Bリンパ球で...
ナチュラルキラーさいぼう‐かっせい【ナチュラルキラー細胞活性】
⇒NK活性
エヌケーさいぼう‐かっせい【NK細胞活性】
⇒NK活性
ナチュラル‐けんさく【ナチュラル検索】
《natural search》⇒自然検索
ナチュラル‐サイエンス
自然科学。
ナチュラル‐ショルダー
衣服の肩のラインが自然で、無理のないシルエットのこと。
ナチュラル‐セレクション
自然選択。自然淘汰(とうた)。生物は自然環境の中での生存競争の結果、わずかでもすぐれた形質をもつものが適者生存して...
ナチュラル‐ダイヤモンド
天然に産出し、カット以外の加工を施していないダイヤモンド。→トリートメントダイヤモンド
ナチュラル‐チーズ
乳を乳酸菌や酵素で発酵させたままのチーズ。さらに微生物で熟成させるものもある。⇔プロセスチーズ。