ものみ‐まど【物見窓】
1 城・家・乗り物などで、外を見るために設けた窓。 2 能舞台で、鏡の間の幕口に向かって右側の壁にある連子窓。舞台...
ものみ‐やぐら【物見櫓】
遠くを見渡すために設けた櫓。
ものみ‐ゆさん【物見遊山】
物見と遊山。見物して遊び歩くこと。
もの・みる【物見る】
[動マ上一]見物する。「宮の御達、蔵人もみな—・みむとてまかでぬ」〈落窪・三〉
もの‐むつか・し【物難し】
[形シク] 1 なんとなくいとわしい。気分がすぐれない。「髪、ひげも乱れ、—・しきけはひ」〈源・柏木〉 2 なんと...
もの‐むつかり【物憤り】
機嫌を損じて腹を立てること。「あさましう心うるはしう、—などせさせ給はざりつれば」〈栄花・玉の飾り〉
もの‐めか・し【物めかし】
[形シク]目に立つ感じである。「ゆゑある人の首途(かどで)するにも似たりと、いと—・しく覚えられけれ」〈笈の小文〉
もの‐めか・す【物めかす】
[動サ四]目に立つようにする。重々しく見えるようにする。「今、人の—・し給ふに」〈落窪・三〉
もの‐めずらし・い【物珍しい】
[形][文]ものめづら・し[シク]何かと珍しい。いかにも珍しい。「外国の習慣は—・い」 [派生]ものめずらしがる[...
もの‐めで【物愛で】
物事に深く心を動かされること。「古代の人どもは—をしあへり」〈源・手習〉
もの‐もい【物思ひ】
「ものおもい」の音変化。「夕されば—まさる」〈万・六〇二〉
物(もの)も言(い)いようで角(かど)が立(た)つ
それほどでないことでも、その話し方によって、相手の感情を傷つけることがある。
もの‐も・う【物思ふ】
[動ハ四]物を思う。物思いにふける。「—・ふと人には見えじ下紐(したびも)の下ゆ恋ふるに月そ経にける」〈万・三七〇八〉
もの‐もう【物申】
[感]《「物申す」の略》他家を訪問して案内を請うときにいう語。たのもう。ごめんください。「—。案内まう」〈虎清狂・泣尼〉
もの‐もうで【物詣で】
社寺にお参りすること。参詣(さんけい)。物参り。
物(もの)も覚(おぼ)え◦ず
どうしてよいかわからない。正気でない。夢中である。「人の言ふままに—◦で歩み給ふ」〈源・玉鬘〉
もの‐もち【物持(ち)】
1 財産を多く持っている人。財産家。「町一番の—」 2 物を大切にしていつまでも持っていること。「彼の—のいいのに...
もの‐もどき【物抵牾】
何かにつけてさからい非難すること。「—うちし、われはと思へる人の前にては、うるさければ」〈紫式部日記〉
ものもの‐し・い【物物しい】
[形][文]ものもの・し[シク] 1 重々しくきびしい。いかにもいかめしい。また、大げさである。「—・い警備」「—...
もの‐もらい【物貰い】
1 食物などを人からもらって生活すること。また、その人。乞食(こじき)。 2 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の俗称。
もの‐やみ【物病み】
やまい。病気。「—になりて死ぬべき時に」〈伊勢・四五〉
もの‐やわらか【物柔らか】
[形動][文][ナリ]態度や言葉にやわらかみがあり穏やかなさま。「—に話す」「—な応対」 [派生]ものやわらかさ[名]
ものゆえ
[接助]《形式名詞「もの」+形式名詞「ゆえ」から》活用語の連体形に付く。 1 理由・原因を表す。…だから。…ので。...
もの‐ゆか・し【物床し】
[形シク]なんとなく心がひかれるさまである。好奇心をそそられるさまである。「—・しからぬ心地に」〈源・野分〉
もの‐よし【物吉】
1 めでたいこと。祝いの言葉にいう。 2 ハンセン病のこと。〈日葡〉
もの‐よみ【物読み】
書物を読むこと。特に、漢籍を素読すること。「この客僧は、わが—のお師匠なり」〈浮・五人女・五〉
モノライン‐ほけんがいしゃ【モノライン保険会社】
単一の保険だけを取り扱う保険会社。狭義には、米国の金融保証業務だけを行う保険会社のこと。債券を発行する自治体や金融...
もの‐ら・し【物らし】
[形シク]ものものしい。大げさである。「押へてしめて馴れさする味(うま)い盛りの振袖が釣瓶鮨(つるべずし)とは—・...
モノラル
《「モノーラル」とも》一つの録音または再生装置を用いる録音・再生方式。また、その方式で録音されたレコード。立体音が...
モノラル‐レコード
ステレオレコードに対して、立体音の再生されないレコードをいう。モノラル。
モノリシック
[形動]機器・組織・構造などが、分割されず一体化しているさま。名称は、一枚岩を表す語モノリスに由来する。「—な体制」
モノリシック‐アイシー【モノリシックIC】
すべての回路部品が、1枚の半導体基板上に組み込まれた集積回路。モノリシック集積回路。
モノリシック‐しゅうせきかいろ【モノリシック集積回路】
⇒モノリシックIC
モノリス
建築・彫刻に用いる一枚岩。
モノ‐ルビ
《(和)mono+ruby》ルビの付け方の一種。一つ一つの文字に対してルビを付けるやり方。対字ルビ。→グループルビ
モノレール
1本のレールで列車を走らせる鉄道。レールから列車を吊り下げる懸垂式と、上にまたがらせる跨座(こざ)式とがある。単軌鉄道。
モノレール‐カメラ
スタジオ撮影向けのビューカメラ。大判カメラの一種で、1本のレール状の支持台で保持される。
モノローグ
1 演劇で、登場人物が相手なしにひとりで言うせりふ。独白(どくはく)。⇔ダイアローグ。 2 一人の俳優が演じる芝居...
もの‐わかり【物分(か)り】
物事を理解すること。また、その能力・程度。「—が早い」「—のいい人」
もの‐わかれ【物別れ】
話し合いなどがまとまらないままに終わること。「交渉が—になる」
もの‐わすれ【物忘れ】
[名](スル)物事を忘れること。古くは多く、悲しみや苦痛を忘れることにいう。「近ごろ—して困る」「心のかよふならば...
もの‐わびし・い【物侘しい】
[形][文]ものわび・し[シク]なんとなくわびしい。「夕暮れはいつも—・い」 [派生]ものわびしげ[形動]ものわび...
もの‐わらい【物笑い】
1 人の言動などをあざけり笑うこと。あるいは、あざけり笑われること。また、その対象。「—の種にされる」「世間の—に...
ものを
[接助]《「ものを」から》活用語の連体形に付く。 1 愚痴・恨み・不平・不満・反駁(はんばく)などの気持ちを込めて...
物(もの)を言(い)・う
1 言葉を発する。話をする。「目は口ほどに—・う」 2 効果を発揮する。効き目がある。「最後は実力が—・う」
物(もの)を言(い)わ・せる
その物事を役立てる。威力を発揮させる。「金に—・せる」
モノー
[1910〜1976]フランスの分子生物学者。細菌の適応酵素を研究。たんぱく質生成の遺伝的制御を解析し、フランソワ...
モノーラル
⇒モノラル