ゆ‐ず【柚/柚子】
ミカン科の常緑低木。また、その果実。枝にとげがあり、葉は長卵形で、柄に翼がある。初夏、白い5弁花が咲き、黄色い扁球...
ゆ・ず【茹づ】
[動ダ下二]「ゆでる」の文語形。
ゆ‐ずう【融通】
「ゆうずう(融通)」に同じ。「円頓(ゑんどん)—の法(のり)の灯かかげそひて」〈奥の細道〉
ゆ‐ずえ【弓末】
弓の上端。「大夫(ますらを)の—振り起こし射つる矢を後見む人は語り継ぐがね」〈万・三六四〉
ゆず‐こしょう【柚胡椒】
九州特産の調味料の一。唐辛子・ユズの皮をすりつぶしてペースト状にし、塩を加えたもの。九州の一部の地域では、唐辛子を...
ゆず‐ざけ【柚酒】
ユズのしぼり汁をまぜた酒。
ゆず‐ず【柚酢】
ユズの実をしぼった汁。塩や砂糖を加え、三杯酢・二杯酢として料理に用いる。
ゆず‐ぼう【柚坊】
アゲハチョウ・カラスアゲハ・クロアゲハなどの幼虫。ユズ・カラタチなどの葉を食べて育ち、初め黒色で、成長すると緑色に...
ゆず‐みそ【柚味噌】
1 練り味噌にユズの汁や皮をまぜたもの。田楽(でんがく)・和え物などに用いる。ゆみそ。 2 「ゆみそ1」に同じ。
ゆず‐もち【柚餅】
米粉などにユズの風味を加えて作った餅状の菓子。
ゆず‐ゆ【柚湯】
1 冬至の日、ユズの実を入れて沸かす風呂。ひび・あかぎれを治し、また、風邪の予防になるという。冬至湯。《季 冬》「...
ゆずり【譲り】
譲ること。また、譲られること。「親—の勝ち気」「親より—のあるにまかせ」〈浮・五人女・三〉
ゆずり‐あい【譲り合い】
互いに譲り合うこと。「席の—」「—の精神」
ゆずり‐あ・う【譲り合う】
[動ワ五(ハ四)]互いに譲る。「順番を—・う」
ゆずり‐うけ【譲り受け】
譲り受けること。また、そのもの。「—証」
ゆずり‐う・ける【譲り受ける】
[動カ下一][文]ゆづりう・く[カ下二]他人から譲られて自分のものとする。また、頼んで譲ってもらう。「土地を—・け...
ゆずり‐じょう【譲り状】
平安中期以降、所領や財産を子孫などへ譲り渡すことを記した文書。鎌倉時代、武家はこれをもとに幕府から所領の安堵を受け...
ゆずり‐は【譲葉/交譲葉/楪】
ユズリハ科の常緑高木。本州中部以西の山林に自生。葉は長楕円形でつやがあり、裏面は白緑色で、柄は赤く、枝先に集まって...
ゆずり‐わたし【譲り渡し】
譲って人に渡すこと。譲与。譲渡。
ゆずり‐わた・す【譲り渡す】
[動サ五(四)]自分のものを他人にやる。譲渡する。「土地を—・す」
ゆず・る【譲る】
[動ラ五(四)] 1 自分の物・地位・権利などを他人に与える。譲渡する。「財産を—・る」「後進に道を—・る」 2 ...
ゆずる‐は【譲葉】
ユズリハの古名。「あど思(も)へか阿自久麻山(あじくまやま)の—の含(ふふ)まる時に風吹かずかも」〈万・三五七二〉