わがそでのき【わが袖の記】
高山樗牛の随筆集。「帝国文学」「反省雑誌」「太陽」などの雑誌に掲載された随筆を集めたもの。明治30年(1897)発...
わが‐たたみ【我が畳】
[枕]幾重も重ねて敷く意から、地名「三重(みへ)」にかかる。「—三重の川原の磯の裏に」〈万・一七三五〉
わがたつ‐そま【我が立つ杣】
[連語] 1 自分が住む山。「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の仏たち—に冥加(みゃうが)あら...
わがたにはみどりなりき【わが谷は緑なりき】
《How Green Was My Valley》米国の映画。1941年作。監督はフォード。自然豊かなウェールズの...
我(わ)が田(た)へ水(みず)を引(ひ)く
自分に都合のよいように取り計らうことのたとえ。我田引水(がでんいんすい)。
わがたましいはかがやくみずなり【わが魂は輝く水なり】
清水邦夫の戯曲。劇団民芸のために書き下ろした時代劇。昭和55年(1980)「群像」誌に発表。同年2月、宇野重吉の演...
わ‐がっき【和楽器】
日本で伝統的に使われてきた楽器。和琴(わごん)・三味線・尺八・小鼓などのこと。
わがつま‐さかえ【我妻栄】
[1897〜1973]民法学者。山形の生まれ。東大教授。民法の体系的な解釈を行い、学界や実務に大きな影響を与えた。...
わ‐が‐でに【我がでに】
[副]《「でに」はそれ自身での意》自分自身で。みずから。「真実から—もよく合点して」〈難波物語〉
わが‐とう【我が党】
[名] 1 自分が所属する党。「—の総裁」 2 自分の仲間。同志。「—の士」 [代] 1 一人称の人代名詞。私。自...
わがとうそう【我が闘争】
《原題、(ドイツ)Mein Kampf》ヒトラーの著書。上巻は1925年、下巻は26年末刊。みずからの世界観・政策...
わが‐ともがら【我が輩】
自分たちの仲間。また、わたしたち。われわれ。一人称の人代名詞のようにも用いられる。「これらは愚俗の言葉にて—はとら...
ワガドゥーグー
西アフリカのブルキナファソの首都。同国の中央部に位置し、コートジボワールの港湾都市アビジャンと鉄道で結ばれる。11...
わがなはアラム【わが名はアラム】
《原題My Name Is Aram》サロイヤンの連作短編集。1940年刊。著者自身がモデルとされる少年アラムの視...
わが・ねる【綰ねる】
[動ナ下一][文]わが・ぬ[ナ下二]細長いものを曲げて輪にする。「針金を—・ねる」「枝に魚を貫(ぬ)いて—・ねて」...
わが‐はい【我が輩/吾が輩】
[代]一人称の人代名詞。男性が用いる。 1 おれさま。わし。余。尊大の気持ちを含めていう。「—にまかせておけ」「今...
わがはいはかもである【我輩はカモである】
《原題Duck Soup》米国の映画。1933年公開の白黒作品。レオ=マッケリー監督によるドタバタ喜劇。主演はチコ...
わがはいはねこである【吾輩は猫である】
夏目漱石の小説。明治38〜39年(1905〜1906)発表。中学教師苦沙弥(くしゃみ)先生の飼い猫の目を通して、近...
わがはいはねこであるさつじんじけん【「吾輩は猫である」殺人事件】
奥泉光のファンタジー小説。平成8年(1996)刊。夏目漱石の小説「吾輩は猫である」の文体を模倣しつつ、溺死したはず...
わがひとにあたうるあいか【わがひとに与ふる哀歌】
伊東静雄の第一詩集。昭和10年(1935)刊行。
我(わ)が百年(ひゃくねん)の命(いのち)を棄(す)てて公(きみ)が一日(いちじつ)の恩(おん)に報(ほう)ず
自分の一命を捨てて主君から受けた1日の恩に報いる。
わがぶんしょう【我が文章】
大町桂月の随想評論集。明治38年(1905)刊行。
わがへんれきのさんが【わが遍歴の山河】
日本画家、東山魁夷による自伝的エッセー。昭和32年(1957)刊行。新版は昭和46年(1971)に刊行。
わが‐ほう【我が方】
自分たちの方。自分の側。
わがまち【わが町】
《原題Our Town》T=N=ワイルダーの戯曲。3幕。1938年ニューヨークにて初演、刊行。同年ピュリッツァー賞...
わが‐まま【我が儘】
[名・形動]自分の思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。気まま。ほしいまま。自分勝手。「—を通す」「—な人」 ...
わ‐が‐み【我が身】
[連語]自分のからだ。また、自分の身の上。自分。「あすは—」「—を省みる」 [代] 1 一人称の人代名詞。わたし。...
我(わ)が身(み)可愛(かわい)さ
何をおいても自分の身を守ろうとするさまをいう語。保身第一。「—に見て見ぬふりをする」
我(わ)が身(み)につまさ・れる
自分の境遇にひきくらべて気の毒になる。身につまされる。「被災地の窮状を聞くにつけ—・れる」
我(わ)が身(み)を抓(つね)って人(ひと)の痛(いた)さを知(し)れ
自分の苦痛にひきくらべて、他人の苦痛を思いやれ。
わが‐もの【我が物】
自分の所有物。「—にする」
わがもの【我がもの】
端唄・うた沢節。一中節の都伝内の作曲といわれる。「我がものと思へば軽し笠の雪」という句を冒頭に、雪の夜、女のもとに...
わがもの‐がお【我が物顔】
[名・形動]それが自分のためにあるかのような態度や顔つきをすること。また、そのさま。「雑草が—にはびこる」
我(わ)が物(もの)と思(おも)えば軽(かる)し笠(かさ)の雪(ゆき)
《其角の句「我が雪と思へば軽し笠の上」から》自分のためとあれば苦労も負担に感じないことのたとえ。
わが‐や【我が家】
自分の家。また、自分の家庭。 [補説]作品名別項。→我が家
わがや【我が家】
《原題、(チェコ)Domov můj》ドボルザークの管弦楽曲。1883年作曲。チェコの劇作家・批評家・演出家ヨゼフ...
わがよ‐の‐はる【我が世の春】
何事も自分の思いどおりになる、最も得意な時期。「—を謳歌(おうか)する」
わがろうご【我が老後】
佐藤愛子のエッセー集。平成5年(1993)刊。「なんでこうなるの我が老後」「だからこうなるの我が老後」などの続編もある。
ワガー
パキスタン北東部、パンジャブ州の町。インドのアムリツァルとパキスタンのラホールを結ぶ幹線道路沿いにあり、陸路の国境...
わき【分き/別き】
1 わけること。区別。けじめ。「夜昼といふ—知らず我(あ)が恋ふる心はけだし夢(いめ)に見えきや」〈万・七一六〉 ...
わき【沸き】
沸くこと。煮え立つこと。「この風呂釜(がま)は—が早い」
わき【脇/腋/掖】
1 両腕の付け根のすぐ下の所。また、体側とひじとの間。わきのした。「本を—に抱える」 2 衣服で、1にあたる部分。...
わき【湧き/涌き】
1 現れ出ること。「今年はハゼの—がいい」 2 魚群が押し寄せて、海面が泡立ち白くなること。
わ‐き【和気】
1 のどかな陽気。穏やかな気候。「—山野に漂う」 2 なごやかな気分。「—を帯びた口調」「—靄然(あいぜん)」
わき‐あいあい【和気靄靄/和気藹藹】
[ト・タル][文][形動タリ]なごやかで楽しい気分が満ちているさま。「—とした集い」
わき‐あが・る【沸き上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 盛んに煮え立つ。沸騰する。「湯が—・る」 2 興奮した雰囲気が高まる。ある感情が激しく起こる...
わき‐あが・る【湧き上(が)る/涌き上(が)る】
[動ラ五(四)]下の方から現れて上の方へ行く。「入道雲が—・る」「煙突から蒸気が—・る」
わき‐あけ【脇明け】
1 女性・子供の洋服の、着脱を楽にするために脇部に作る明き。留め具には多くファスナーが使われる。わきあき。 2 子...
わき‐あせ【脇汗】
わきの下にかく汗。
わき‐あて【脇当】
⇒脇盾(わいだて)