あ‐じろ【網代】
《網の代わりの意》 1 定置網の漁場。また、いつも魚群が集まってくる場所。 2 湖や川に柴(しば)や竹を細かく立て...
あじろ‐あみ【網代編み】
1 網代3を編むこと。そのような形に編むこと。また、その編んだもの。網代組み。 2 編みもので、網代形に交差させる...
あじろ‐うちわ【網代団扇】
檜(ひのき)の経木や細く割った竹などを網代形に編んで作ったうちわ。
あじろ‐がき【網代垣】
細い竹や割り竹を網代形に組んで作った垣根。沼津垣。
あじろ‐がさ【網代笠】
竹を薄く削ったものを網代に編んだかぶり笠。
あじろ‐がた【網代形】
網代3のように編んだ形。編み目が斜めに表されたものをいうことが多い。
あじろ‐ぎ【網代木】
《「あじろき」とも》網代2に用いる杙(くい)。網代杙(あじろぐい)。《季 冬》「朝ぼらけ宇治の河霧絶え絶えにあらは...
あじろ‐ぐるま【網代車】
牛車(ぎっしゃ)の一。車の屋形に竹または檜(ひのき)の網代を張ったもの。四位・五位・少将・侍従は常用とし、大臣・納...
あじろ‐ごし【網代輿】
竹や檜(ひのき)の網代を屋根や両わきに張り、黒塗りの押し縁(ぶち)をつけた輿。近世、親王・摂家(せっけ)・清華家(...
あじろ‐てんじょう【網代天井】
杉や檜(ひのき)を網代に編んで張った天井。主に茶室に用いられる。
あじろ‐ど【網代戸】
木や竹を網代形に編んで作った戸。主に門の戸や、日本式庭園の木戸に用いる。編み戸。
あじろ‐ひろのり【足代弘訓】
[1785〜1856]江戸後期の歌人・国学者。伊勢外宮(げくう)の神官。号は寛居(ゆたい)。晩年に尊王を説き、古典...
あじろびさし‐の‐くるま【網代庇の車】
唐破風(からはふ)造りの屋根と庇をつけた網代車。親王・摂関・大臣・大将などの乗用。ひさしのくるま。
あじろ‐びょうぶ【網代屏風】
網代3を張った屏風。「山里びたる—などの、ことさらに事そぎて」〈源・椎本〉