にの【布】
「ぬの(布)」の上代東国方言。にぬ。「筑波嶺(つくはね)に雪かも降らる否をかも愛しき児ろが—乾さるかも」〈万・三三五一〉
に‐の‐あし【二の足】
1 二歩目。 2 《二の足を踏むの意から》ためらうこと。しりごみ。 3 太刀の鞘(さや)の帯取りを通す足金物(あし...
二(に)の足(あし)を踏(ふ)・む
一歩目は進みながら、二歩目はためらって足踏みする。思い切れずに迷う。ためらう。しりごみする。「正札を見て—・む」
ニノイアキノ‐こうえん【ニノイアキノ公園】
《Ninoy Aquino Park》フィリピンの大マニラ首都圏の都市ケソンシティーにある公園。ケソンメモリアルサ...
に‐の‐いた【二の板】
1 兜(かぶと)の錏(しころ)、鎧(よろい)の草摺(くさずり)、袖、栴檀(せんだん)の板などの、上から2枚目の板。...
に‐の‐いと【二の糸】
三味線の第2の弦。一の糸よりも細く、三の糸よりも太い。
に‐の‐うで【二の腕】
肩からひじまでの間の部分。上膊(じょうはく)。
に‐の‐うら【二の裏】
連歌・俳諧で、百韻の二の折の裏。歌仙では名残の裏にあたる。
に‐の‐おもて【二の表】
連歌・俳諧で、百韻の二の折の表。歌仙では名残の表にあたる。
に‐の‐おり【二の折】
連歌・俳諧で、百韻一巻を書くときの懐紙の2枚目の一折。裏表にそれぞれ14句を記す。歌仙では名残の折にあたる。
に‐の‐かわり【二の替(わ)り】
1 京阪の歌舞伎で、正月興行のこと。また、その上演狂言。顔見世の次の興行なのでいう。二の替わり狂言。《季 新年》 ...
に‐の‐く【二の句】
1 次に言いだす言葉。 2 雅楽で、朗詠の詩句を三段に分けて歌うときの第二段の詩句。
二(に)の句(く)が継(つ)げ◦ない
次に言う言葉が出てこない。あきれたり驚いたりして、次に言うべき言葉を失う。「あっけにとられて—◦ない」
にの‐ぐも【布雲】
布のように横になびいている雲。にぬぐも。「夕さればみ山を去らぬ—のあぜか絶えむと言ひし児ろはも」〈万・三五一三〉
にのじ‐てん【二の字点】
踊り字の一種「」のこと。
に‐の‐せん【二の線】
「二枚目」1のこと。また、役者が二枚目として売り出すこと。
に‐の‐ぜん【二の膳】
正式の日本料理で、本膳に添えて、または本膳の次に出す膳。→本膳
に‐の‐たい【二の対】
寝殿造りで、東の対・西の対に対し、東北・西北の対屋(たいのや)。
に‐の‐たち【二の太刀】
二度目に斬(き)りつけること。また、その刀。「—を浴びせる」
ニノチカ
米国の映画。1939年作。監督はルビッチ。主演はガルボ。
に‐の‐つぎ【二の次】
2番目。そのつぎ。あとまわし。「話は—にして早く片付けなさい」
に‐の‐つづみ【二の鼓】
雅楽の打楽器で、細腰鼓(さいようこ)の一種。壱鼓(いっこ)と三の鼓の中間の大きさのもの。奈良朝には唐楽に、平安朝以...
に‐の‐とり【二の酉】
11月の第2の酉の日。また、その日にたつ市。《季 冬》「—やいよいよ枯るる雑司ケ谷/波郷」→酉の市
に‐の‐ひと【二の人】
宮中での地位が一の人である摂政・関白に次ぐ人。「世の—にておはしますめり」〈大鏡・道長上〉
にのへ【二戸】
岩手県北部の市。リンゴ・葉タバコ栽培、稲作や畜産が盛ん。平成18年(2006)1月、浄法寺町と合併。人口3.0万(...
にのへ‐し【二戸市】
⇒二戸
に‐の‐ほ【丹の穂】
赤い色の目立つこと。「春されば花咲きををり秋付けば—に黄色(もみつ)」〈万・三二六六〉
に‐の‐まい【二の舞】
雅楽。唐楽。壱越(いちこつ)調で古楽の中曲。舞は二人。「安摩(あま)」に引き続いて、それを見ていた咲面(えみめん)...
に‐の‐まち【二の町】
《「町」は等級・階級の意》第二級。二流どころ。「顔は少々—だけれど」〈秋声・仮装人物〉
に‐の‐まつ【二の松】
能舞台で、橋懸かりの前の白州に等間隔に植えられた3本の若松のうち、まん中の松。袖摺(そです)りの松。
に‐の‐まる【二の丸】
城の本丸の外側を囲む城郭。
に‐の‐みや【二の宮】
1 第2皇子、または皇女。 2 諸国で、一の宮に次ぐ社格の神社。
にのみや【二宮】
姓氏の一。 [補説]「二宮」姓の人物二宮金次郎(にのみやきんじろう)二宮敬作(にのみやけいさく)二宮尊徳(にのみや...
にのみや‐きんじろう【二宮金次郎】
二宮尊徳の通称。
にのみや‐けいさく【二宮敬作】
[1804〜1862]江戸末期の蘭方医。伊予の人。号、如山。長崎でシーボルトに師事。シーボルト帰国後は宇和島藩医と...
にのみや‐そんとく【二宮尊徳】
[1787〜1856]江戸後期の農政家・思想家。相模の人。通称、金次郎。農家に生まれ、没落した家を再興。のち、諸藩...
にのみや‐ちゅうはち【二宮忠八】
[1866〜1936]日本最初の飛行機発明者。愛媛の生まれ。明治24年(1891)ライト兄弟に先んじて小型飛行機を...
に‐の‐や【二の矢】
1 2番目に射る矢。→一の矢 2 続けて次に打つ手段。次の手。
二(に)の矢(や)が継(つ)げ◦ない
続いて打つべき手段がない。「新製品は当たったものの—◦ない」