ひと‐か【人香】
人の移り香。人のにおい。「騒めく物音と共に若い—が立上った」〈森田草平・煤煙〉
ひと‐か【ヒト科】
霊長目の分類群の一つ。ヒト亜科とオランウータン亜科に分かれる。 [補説]ヒト亜科にはヒト属のほかにゴリラ属・チンパ...
ひと‐かい【人買い】
女・子供をだまして連れ去ったり買い取ったりして他に売り渡す者。
ひとかい‐ぶね【人買い船】
人買いが買った人を運ぶ船。
ひと‐かえり【一返り】
[副] 1 一とおり。一度。「いま—承りとどめてこそ」〈浜松・三〉 2 ひときわ。いっそう。「今—悲しさの数そふ心...
ひと‐かかえ【一抱え】
両腕で抱えるほどの量、または太さや大きさ。「—の薪(まき)」「—もある幹」
ひと‐かげ【人影】
1 物に映った人の影。「川面に映る—」 2 人の姿。「—もまばらな裏通り」
ひと‐かさ【一嵩】
物事の程度の一つの段階。多く副詞的に用いる。ひときわ。「先の男に—まして、仁王を作り損じたる如くなる武者の」〈太平...
ひと‐かすみ【一霞】
[名]ひとすじの霞。また、一面の霞。「明石潟(あかしがた)おき行く舟もかつ消えて—なる波の上かな」〈夫木・二〉 [...
ひと‐かず【人数】
1 人のかず。にんずう。 2 一人前の人として数えられること。「—に入らない」
ひと‐かせぎ【一稼ぎ】
[名](スル)短期間にまとまった金額を稼ぐこと。「バイトで—する」
ひと‐かた【一方】
[名] 1 「一人(ひとり)」を敬っていう語。「もうお—お乗りになれます」 2 いっぽうの人。片方。「今—の御心乱...
ひと‐かた【一肩】
1 駕籠(かご)などの一方を担ぐこと。 2 負担の一部を受け持つこと。
ひと‐がた【人形】
《「ひとかた」とも》 1 人の形。 2 「形代(かたしろ)1」に同じ。 3 人の姿をかたどったもの。にんぎょう。「...
一肩(ひとかた)入(い)・れる
「一肩脱ぐ」に同じ。「恥を忍んで泣き付いて行ったら、随分—・れて、原稿を何処かの本屋へ嫁(かたづ)けて」〈二葉亭・平凡〉
一肩(ひとかた)担(かつ)・ぐ
物事をするための負担の一部を受け持つ。「赤坂で披露目をした時も—・ぎ、着物の面倒も見てくれた」〈秋声・縮図〉
ひと‐かたけ【一片食】
1回の食事。ひとかたき。
ひとがた‐ながし【人形流し】
紙製の人形に、心身のけがれや災いなどを移して祓(はら)えをし、川や海に流す行事。→形代2 [補説]書名別項。→ひと...
一方(ひとかた)なら◦ず
普通の程度でない。ひととおりでない。「—◦ず喜ぶ」「—◦ぬお世話になった」
一肩(ひとかた)脱(ぬ)・ぐ
他人に力を貸す。助力する。一肌脱ぐ。一肩入れる。「武男君、如何(どう)だ、—・いで見ちゃア」〈蘆花・不如帰〉
ひとかた‐ひとかた【一方一方】
一人一人。それぞれ。「—につけて、いとうたてある事は出で来なむ」〈源・浮舟〉
ひと‐かたまり【一塊】
1個のかたまり。また、寄り集まって一つにまとまっている状態や、そういうもの。「—になって走る」
ひとかっぷ‐わん【単冠湾】
南千島、択捉島(えとろふとう)中部の太平洋側にある湾。第二次大戦中、真珠湾攻撃の日本艦隊の集結地。
ひと‐かど【一角/一廉】
[名] 1 ひときわすぐれていること。いっかど。「—の人物」 2 それ相応であること。一人前であること。「—の理屈...
人(ひと)必(かなら)ず自(みずか)ら侮(あなど)りて然(しか)る後(のち)に人(ひと)これを侮(あなど)る
《「孟子」離婁上から》自分で自分を尊重せず、軽々しい言動をしたり、修養を怠ったりしていると、必ず人からも侮られるよ...
ひとか‐マウス【ヒト化マウス】
人間のものと同じ血液や免疫系をもつマウス。拒絶反応を起こさない重度の免疫不全のマウス(NOGマウス)に、人間の造血...
ひと‐かまえ【一構え】
1 独立して建っている1軒の家。「高級住宅地の—」 2 一つの群れ。ひとかたまり。「—の森のうちに、きれいなる殿造...
ひと‐からげ【一絡げ】
一つの束にまとめてしばること。また、その束。「—に論じる」「十把(じっぱ)—」
ひと‐かわ【一皮】
1 1枚の皮。皮1枚。 2 本質・素質を覆い包むもの。物事のうわべの姿など。「—むけば、金の亡者だ」
一皮(ひとかわ)剝(む)・ける
技術・容姿などが、洗練されて以前よりもよくなる。「—・けた演技」
ひとかわ‐め【一皮目】
「一重瞼(ひとえまぶた)」に同じ。