ひと‐り【一人/独り】
[名] 1 人数が1であること。一個の人。いちにん。「—に一つずつ配る」「乗客の—」 2 仲間・相手がいなくて、そ...
ひ‐とり【火取り/火採り】
1 香をたきしめるのに用いる香炉。漆器の中に銀や銅または陶器で作った炉を置き、上から銀・銅のかごで覆ったもの。火取...
ひとり‐あたま【一人頭】
全体の数量を人数で割って出た、一人分の割り当て。主に、金銭についていう。一人当たり。「会費は—2000円です」
ひとり‐あたり【一人当(た)り】
「一人頭」に同じ。
ひとり‐あるき【一人歩き/独り歩き】
[名](スル) 1 連れもなく、ただ一人だけで歩くこと。「深夜の—は危険だ」 2 他人の助けを借りずに自力で歩くこ...
ひとり‐あんない【独り案内】
独学で習得できるようになっている書物。独習書。
ひとり‐い【独り居】
ただひとりでいること。ひとりだけで暮らすこと。「—の楽しみ」
ひとり‐うらない【独り占い】
自分で自分の運命を占うこと。「トランプで—をする」
ひとり‐えみ【独り笑み】
相手なしに一人で笑うこと。ひとりわらい。「—しつつ臥し給へり」〈源・若紫〉
ひとり‐おや【一人親】
両親のうち一方がいないこと。また、その残っている親。片親。
ひとりおや‐かぞく【一人親家族】
「一人親家庭」に同じ。
ひとり‐おやかた【一人親方】
建設業などで、法律上は個人事業主として取引先と契約する者。実態は労働者と同様の業務に従事している場合が多く、労働災...
ひとりおや‐かてい【一人親家庭】
父または母と未成年の子供を主な構成員とする家庭。父子家庭または母子家庭のこと。単親家庭。
ひとりおや‐せたい【一人親世帯】
「一人親家庭」に同じ。
ひとり‐かご【火取り籠】
火取り1の上にかぶせる金網状のかご。衣服を掛けて乾かしたり香をたきしめたりする。
ひとり‐が【灯蛾/火取蛾】
鱗翅(りんし)目ヒトリガ科の昆虫。翅(はね)の開張6センチくらい。前翅は黒茶褐色の地に白いすじ模様があり、後ろ翅は...
ひとり‐がち【一人勝ち/独り勝ち】
数人の中で一人だけが勝ちを得ること。「麻雀で—をする」⇔一人負け。
ひとり‐がてん【独り合点】
[名](スル)自分だけで、よくわかったつもりになること。ひとりのみこみ。ひとりがってん。「—して話を進めてしまう」
ひとり‐きょうげん【一人狂言/独り狂言】
1 「一人芝居」に同じ。 2 シテが独演する特殊な本狂言。現行曲中にはないが、番外曲として数曲伝えられている。
ひとり‐ぎめ【独り決め/独り極め】
[名](スル) 1 他の人の考えや都合を聞かずに、自分だけで決めてしまうこと。「方針を—する」 2 自分ひとりで勝...
ひとり‐ぐち【一人口/独り口】
1 「独り言」に同じ。「—ききつつ眠りに入った様な訣であった」〈左千夫・野菊の墓〉 2 ひとりだけで生計を立てるこ...
一人(ひとり)口(ぐち)は食(く)えぬが二人口(ふたりぐち)は食(く)える
生活するには、独身でいるよりも世帯をもったほうが経済的に得策であるということ。
ひとり‐ぐらし【一人暮(ら)し/独り暮(ら)し】
ひとりで生活すること。「気ままな—」
ひとり‐ご【一人子/独り子】
「ひとりっこ」に同じ。
ひとり‐ご・ちる【独り言ちる】
[動タ上一]《「ひとりごつ」(五段)の上一段化。昭和期に使われ始めた語》ひとりごとを言う。「おお寒い、と—・ちる」
ひとり‐ご・つ【独り言つ】
[動タ五(四)]《名詞「ひとりごと」の動詞化》ひとりごとを言う。「『ああ、逃がしちゃった』と…すこし上ずった声で—...
ひとり‐ごと【独り言】
聞く相手がいないのにひとりでものを言うこと。また、その言葉。独語。「ぶつぶつと—をつぶやく」 [補説]書名「ひとり...
ひとりごと【ひとり言】
室町中期の連歌論書。1冊。心敬著。応仁2年(1468)成立。連歌に関する著者の所感をつづる。
ひとりごと【独ごと】
江戸中期の俳論書。2冊。上島鬼貫(おにつら)著。享保3年(1718)刊。上下122段からなり、「まこと」を中心とす...
ひとり‐ごはん【一人御飯】
一人で食事をとること。自宅で食べることにも、外食をすることにもいう。
ひとり‐しずか【一人静】
センリョウ科の多年草。山野に生え、高さ20〜30センチ。二対の葉が対生してつき輪生状に見える。早春、葉の間から1本...
ひとり‐しばい【一人芝居/独り芝居】
1 登場人物が一人だけの芝居。また、一人で数人の役を演じ分ける芝居。 2 相手がないのに、自分の思い込みだけでいろ...
ひとり‐じかんさ【一人時間差】
バレーボールの時間差攻撃の一。相手のタイミングを外す動きをする選手が、自らスパイクを打つ攻撃。一人時間差攻撃。
ひとり‐じかんさこうげき【一人時間差攻撃】
⇒一人時間差
ひとり‐じまん【独り自慢】
他人がほめないのに、自分ひとりで自慢すること。
ひとり‐じめ【独り占め/一人占め】
[名](スル)自分または自分たちだけのものにすること。独占。「もうけを—する」「待合室のテレビを—する」
ひとり‐すぎ【一人過ぎ/独り過ぎ】
結婚せずに、独身で暮らすこと。また、その人。「—程、世にかなしきものはなし」〈浮・諸国ばなし・五〉
ひとり‐ずまい【独り住(ま)い】
結婚せずに、または家族と離れて、一人で住んでいること。
ひとり‐ずもう【一人相撲/独り相撲】
1 二人で相撲をとっているような所作を一人でしてみせること。また、その芸。神事・大道芸として行われた。 2 相手が...
ひとり‐ぜりふ【独り台詞】
演劇などで、心中の思いなどを相手なしにひとりで言うせりふ。独白(どくはく)。モノローグ。
ひとり‐たび【一人旅/独り旅】
道連れなしに旅をすること。また、その旅。
ひとり‐だち【独り立ち】
[名](スル) 1 他の助けを借りずに自分ひとりの力で立つこと。「乳児が—するようになる」 2 他の助力なしに、自...
ひとりっ‐こ【一人っ子/独りっ子】
兄弟・姉妹のない子。ひとりご。
ひとりっこ‐せいさく【一人っ子政策】
中国で1979年に施行された政策。急激な人口増加を緩和するため、一組の夫婦につき子供を一人に制限し、二人目からは罰...
ひとり‐てんか【一人天下】
《「ひとりでんか」とも》抑える人がだれもいなくて、自分ひとりで思うままに振る舞うこと。「姉達が家を出て末っ子の—だ」
ひとりであるいていったねこ【一人で歩いていった猫】
大原まり子の短編SF小説。大学在学中に第6回ハヤカワSFコンテストに応募し佳作入選した、著者のデビュー作。
ひとりで‐に
[副]他からの力は加わっていないはずなのに、自然に。おのずから。「戸が—開いた」
ひとり‐ね【独り寝】
相手がいなくてひとりだけで寝ること。
ひとりのおんなに【ひとりの女に】
黒田三郎の詩集。昭和29年(1954)刊行。翌年、第5回H氏賞受賞。愛する女性(後の黒田の妻)に宛てた恋愛詩。
ひとり‐のみこみ【独り呑み込み】
「独り合点」に同じ。