もみじ【紅葉/黄葉】
[名](スル)《動詞「もみ(紅葉)ず」の連用形から。上代は「もみち」》 1 晩秋に草木の葉が赤や黄色に色づくこと。...
もみじ‐あおい【紅葉葵】
アオイ科の多年草。高さ約2メートルになり、茎は木質化する。葉は深く手のひら状に裂けていて、カエデに似る。夏、赤い大...
もみじ‐いちご【紅葉苺】
バラ科の落葉小低木。中部以北の山地に自生。枝にとげがあり、葉は卵形で手のひら状に切れ込みがある。4、5月ごろ、白い...
もみじ‐おろし【紅葉卸し】
大根に唐辛子を差し込んで一緒におろしたもの。また、大根おろしとにんじんおろしを合わせたもの。
もみじ‐からまつ【紅葉唐松】
キンポウゲ科の多年草。高山の湿った草原に生え、高さ約50センチ。根際から、手のひら状に裂けている葉を出す。夏、カラ...
もみじ‐がい【紅葉貝】
モミジガイ科のヒトデ。浅海の砂泥中にすむ。体は星形で直径約10センチ、青灰色や淡褐色。腕の縁に小さなとげが並ぶ。
もみじ‐がさ【紅葉傘/紅葉笠】
1 《古今集・秋下の「雨降れば笠取山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」から、照る笠の意》日傘。日照り傘。 2 ...
もみじ‐がさね【紅葉襲】
⇒紅葉(もみじ)3
もみじ‐がり【紅葉狩(り)】
山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観楓(かんぷう)。紅葉見。《季 秋》「大嶺に歩み迫りぬ—/久女」 [補説]曲名別項...
もみじがり【紅葉狩】
謡曲。五番目物。観世小次郎信光作。平維茂(たいらのこれもち)が戸隠山中で女に化けた鬼に紅葉狩りの宴に誘われ、命が危...
もみじ‐ぜんせん【紅葉前線】
イロハカエデが紅葉した日を結んで地図上に示したもの。10〜11月にかけて南下する。→桜前線
もみじ‐だい【紅葉鯛】
草木の葉が紅葉する晩秋にとれるタイ。春の桜鯛よりも鱗(うろこ)の赤みが強く、脂ののりがよい。→桜鯛
もみじ‐づき【紅葉月】
陰暦9月の異称。
もみじ‐どり【紅葉鳥】
シカのこと。「しぐれふる竜田の山の—もみぢの衣きてや鳴くらん」〈蔵玉集〉
紅葉(もみじ)に鹿(しか)
取り合わせのよいもののたとえ。
もみじ‐の‐が【紅葉賀】
紅葉のころに催す賀の祝宴。また、紅葉の木陰で宴を開くこと。《季 秋》「—わたしら火鉢あっても無くても/青畝」 源氏...
もみじ‐の‐にしき【紅葉の錦】
紅葉の美しさを錦に見立てていう語。「水のあやに—重ねつつ河瀬に波の立たぬ日ぞなき」〈拾遺・秋〉
もみじ‐の‐はし【紅葉の橋】
《古今集・秋上の「天の川もみぢを橋に渡せばやたなばたつめの秋をしも待つ」から》天の川に渡すという橋。《季 秋》
紅葉(もみじ)のような手(て)
幼い子の、小さくてかわいらしい手の形容。
もみじ‐はぐま【紅葉羽熊】
キク科の多年草。深山の林下に生え、高さ40〜80センチ。茎は直立し、葉は手のひら状にやや浅く裂けている。夏、花びら...
もみじ‐ば【紅葉/黄葉】
《上代は「もみちば」》紅または黄に色づいた木の葉。もみじ。《季 秋》
もみじば‐の【紅葉の/黄葉の】
[枕] 1 木の葉の色が移り変わっていく意から、「移る」「過ぐ」にかかる。「—移りい行けば悲しくもあるか」〈万・四...
もみじば‐ふう【紅葉葉楓】
フウ科の落葉高木。葉はモミジ(カエデ)に似て5〜7裂し、秋に紅葉する。公園樹や街路樹とする。北アメリカ、メキシコな...
もみじ‐ぶな【紅葉鮒】
琵琶湖でとれる鮒で、秋・冬のころ、ひれが赤くなったもの。《季 秋》「—そろそろ比良の雪嶺かな/東洋城」
もみじ‐マーク【紅葉マーク】
《紅葉のように見えることから》「高齢運転者標識」の通称。平成9年(1997)導入。平成23年(2011)に「四つ葉...
もみじ‐み【紅葉見】
「紅葉狩(もみじが)り」に同じ。《季 秋》
もみじ‐むしろ【紅葉蓆/紅葉筵】
紅葉が散り敷いたさまをむしろに見立てていう語。「草枕—に代へたらば心を砕くものならましや」〈後撰・羇旅〉
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】
江戸時代、徳川氏の文庫。初め、徳川家康が江戸城内富士見亭に設けて富士見亭文庫と称したが、3代将軍家光の時に城内西の...
紅葉(もみじ)を散(ち)ら・す
恥ずかしさや怒りなどで顔を赤らめる。「顔に—・し畳を扣(たた)いて怒鳴り立つれば」〈鉄腸・花間鶯〉