けん‐めい【顕名】
1 氏名を明らかにすること。「—で通報する」 2 世間に知れわたった名声。 3 法律で、代理人が代理意思を持ってい...
けん‐めい【懸命】
[形動][文][ナリ]力のかぎり努めるさま。全力をつくすさま。精一杯。「—な努力」「—にこらえる」「一生—」 [派...
けんめい‐しゅぎ【顕名主義】
代理人が本人(代理人に代理を委任した人)のために行う法律行為の効果を、本人に直接生じさせるためには、相手方に対して...
けんめい‐だいり【顕名代理】
代理人が、本人(代理人に代理を委任した人)の名を明らかにしたうえで、その人のために意思表示をしたり受けたりすること...
懸命(けんめい)の地(ち)
主家から与えられた、生活の基盤とする領地。一所懸命の領地。「—をぞ安堵(あんど)せられける」〈太平記・一一〉
けん‐めん【券面】
1 証券の、金額を記した面。「—額」 2 入場券や整理券などの表面。「座席番号を—で確認する」
けん‐めん【硯面】
すずりの、墨をする面。
けん‐めん【蠲免】
奈良・平安時代、課役の一部あるいは全部を免除すること。官位・職務などによる常例のものと、災害・慶事などの際に行われ...
けんめん‐がく【券面額】
⇒額面金額
けんめん‐ちょうしょ【検面調書】
⇒検察官面前調書
けん‐もつ【献物】
神仏などに奉る品物。献上品。
けん‐もつ【監物】
律令制で、中務(なかつかさ)省に属し、大蔵(おおくら)・内蔵(うちくら)などの出納を監督し、諸庫の鍵を管理していた...
けんもつ‐ちょう【献物帳】
奈良時代、寺社へ奉納する品物に添えた目録およびその趣意書。
けん‐も‐ほろろ
[形動][文][ナリ]《「けん」「ほろろ」はともに雉(きじ)の鳴き声。あるいは「ほろ」は「母衣打(ほろう)ち」から...
けん‐もん【見聞】
[名](スル)「けんぶん(見聞)」に同じ。「人間の同情に乏しい実行も大分—したが」〈漱石・吾輩は猫である〉
けん‐もん【県門】
賀茂真淵(かものまぶち)の門人の総称。真淵が県居(あがたい)と号したところからの名。
けん‐もん【検問】
[名](スル) 1 調べ問うこと。問いただすこと。「生徒の学力を—す」〈村田文夫・西洋聞見録〉 2 違反や疑わしい...
けん‐もん【権門】
1 官位が高く権力・勢力のある家。また、その家の人。「—に媚びる」「—勢家」 2 権力のある人への賄賂(わいろ)。...
けん‐もん‐かく‐ち【見聞覚知】
仏語。六識の働き。見ること(眼識)・聞くこと(耳識)・覚(さと)ること(鼻識・舌識・身識)・知ること(意識)。
けんもん‐かご【権門駕籠】
江戸時代、大名の家臣が主君の用事で他家へ行くとき乗った引き戸駕籠。主君から貸し与えられたもの。
けんもん‐しゃ【顕紋紗】
紗の地に平織りで文様をあらわした紋紗。狩衣(かりぎぬ)・水干(すいかん)・直垂(ひたたれ)などの生地に用いる。けん...
けんもん‐じょ【検問所】
警察による緊急配備などで、通行人やその所持品などの検問のために、臨時に交通の要所に設けられる施設。
けんもん‐せいか【権門勢家】
権力や勢力のある家柄。けんもんせいけ。
けんもん‐の‐さんさいじょ【県門の三才女】
賀茂真淵門下の、すぐれた三人の女性。進藤茂子(筑波子(つくばこ))・油谷倭文子(しずこ)・鵜殿余野子(うどのよのこ)。
けんもん‐の‐してんのう【県門の四天王】
賀茂真淵門下のすぐれた四人の称。村田春海(はるみ)・加藤千蔭(ちかげ)・楫取魚彦(かとりなひこ)・加藤美樹(うまき)。
けんや【乾也】
⇒三浦乾也(みうらけんや)
けん‐やく【倹約】
[名・形動](スル)むだを省いて出費をできるだけ少なくすること。また、そうするさま。「小遣いを—する」「平生(へい...
けん‐やく【兼約】
かねてから約束しておくこと。また、その約束。前約。「かさねての参会を—すべし」〈色道大鏡・二〉
けんやく‐か【倹約家】
倹約につとめる人。しまりや。
けんやく‐の‐ほうそく【倹約の法則】
⇒オッカムの剃刀(かみそり)
けんやく‐れい【倹約令】
江戸時代、幕府や大名が公布した倹約強制の法令。財政の緊縮をはじめ、日常生活における分相応の節約を命じたもの。
けんや‐やき【乾也焼】
明治初期、三浦乾也が東京向島で焼きはじめた陶器。尾形乾山の作風に倣ったもので、茶陶が多い。
けん‐ゆう【県有】
県が所有すること。「—林」
けん‐ゆう【兼有】
[名](スル)二つ以上のものをあわせもつこと。「雌雄の性質を—する」
けんゆう‐しゃ【硯友社】
明治18年(1885)、尾崎紅葉・山田美妙・石橋思案らが結成した文学結社。機関紙「我楽多文庫(がらくたぶんこ)」を...
けん‐よ【肩輿】
肩で担ぐ乗り物の総称。輿(こし)や駕籠(かご)などをいう。「—の中に、沓(くつ)を入れたり」〈折たく柴の記・中〉
けん‐よ【権輿】
1 《「権」は秤(はかり)のおもり、「輿」は車の底の部分の意で、どちらも最初に作る部分であるところから》物事の始ま...
けん‐よ【顕誉】
[名](スル)表彰すること。
けん‐よう【見様】
和歌で、対象をありのままに淡々と詠むこと。また、その歌。
けん‐よう【建窯】
中国福建省建陽県にあった陶窯。宋・元代にすぐれた天目茶碗(てんもくぢゃわん)を産出し、建盞(けんさん)とよばれた。
けん‐よう【兼用】
[名](スル) 1 一つのものを二つ以上の用途に使うこと。「晴雨—の傘」 2 一つのものを二人以上で一緒に使うこと...
けん‐よう【眷養】
目をかけて養うこと。また、その者。「御辺は未だ私の—にて、公方の御恩をも蒙らねば」〈太平記・一〇〉
けん‐よう【険要】
[名・形動]地勢がけわしくて、敵を防ぐのに都合のよいこと。また、そのような所や、そのさま。「—の(な)地に城を築く」
けん‐よう【顕要】
[名・形動]地位が高くて重要なこと。また、そのさま。「—な(の)職につく」
けん‐よう【顕揚】
[名](スル)世間に威光や評判などを広め高めること。「ここが洛北の名勝地であることを—したい」〈谷崎・乳野物語〉
けんよう‐しゅ【兼用種】
二つ以上の利用価値をもつ家禽(かきん)・家畜の品種。鶏では卵肉兼用のプリマスロック、牛では乳肉兼用のブラウンスイスなど。
けんよう‐すい【懸壅垂】
⇒口蓋垂(こうがいすい)
けんよう‐どうぶつ【牽用動物】
耕作用具や車などを引かせるための動物。牛・馬・犬などの類。
けん‐よく【謙抑】
[名](スル)へりくだって控えめにすること。
権輿(けんよ)もな・い
何も心配しないで、けろりとしているさま。気にしない。「おせさ、よいさ、と唄へど—・い顔して居る」〈浮・一代男・四〉