こと【言】
《「事(こと)」と同語源》 1 口に出して言うこと。言葉。現代では多く複合語として用いられる。「泣き—(ごと)」「...
こと【事】
《「言(こと)」と同語源》 「もの」が一般に具象性をもつのに対して、思考・意識の対象となるものや、現象・行為・性質...
こと【異】
[名] 1 別のもの。他のもの。「下の十巻を、明日にならば、—をぞ見給ひ合はするとて」〈枕・二三〉 2 名詞の上に...
こと【琴/箏】
1 箏(そう)のこと。箏が流行弦楽器となった江戸時代以後、特にいわれる。近年は「琴」の字を当てて、箏を表すことも多...
こ‐と【古都】
1 古い都。昔の都。旧都。「—奈良」 2 古都保存法および明日香村法に基づいて、わが国の往時の政治・文化の中心等と...
こ‐と【古渡】
「古渡(こわた)り」に同じ。
こ‐と【糊塗】
[名](スル)一時しのぎにごまかすこと。その場を何とか取り繕うこと。「失態を—する」
こと【古都】
川端康成の小説。昭和37年(1962)刊行。京都を舞台に、生き別れになった双子の運命を描く。昭和38年(1963)...
こと
[副]未然形に「ば」のついた仮定条件を表す句を導き、どうせ(…なら)、同じ(…なら)、の意を表す。「—放(さ)けば...
こと
[終助]《形式名詞「こと」から》活用語の連体形に付く。ただし、形容動詞・助動詞「だ」には終止形にも付く。 1 感動...
事(こと)合(あ)・う
うまく事が運ぶ。「もてかしづき聞こえ給ふさま、愚かならず、—・ひたる心地して」〈源・葵〉
こと‐あげ【言挙げ/言揚げ】
[名](スル)ことさら言葉に出して言いたてること。揚言。「葦原(あしはら)の瑞穂(みづほ)の国は神(かむ)ながら—...
こと‐あたらし・い【事新しい】
[形][文]ことあたら・し[シク] 1 今までのものと違って新しい。「—・い出品はない」 2 ことさらに取り上げる...
こと‐あまつかみ【別天つ神】
古事記で、天地開闢(かいびゃく)の初めに現れたとされる神。天つ神の中で別格とされる。天御中主神(あまのみなかぬしの...
こと‐あやまり【言誤り】
言葉のまちがい。言いあやまり。言いそこない。「小さき子どもなどの侍るが、—しつべきも、言ひ紛らはして」〈源・夕顔〉
こと‐あやまり【事誤り】
事の行き違い。事のまちがい。過失。「花の香をえならぬ袖に移しもて—と妹(いも)やとがめむ」〈源・梅枝〉
ことあり‐がお【事有り顔】
[名・形動]何かわけのありそうな顔つき。また、そのさま。「—なひそひそ話」「—で集まっている」
ことあり‐げ【事有り気】
[形動][文][ナリ]いかにも特別な事情がありそうなさま。「—にメモを渡す」
こと‐あれかし【事有れかし】
[連語]《「かし」は強めの終助詞》何か事件などが起こればいいと待ち望むようす。事が起こってくれよ。「—と待ち構える」
ことい【特牛】
「こというし」に同じ。「淡路の門(と)渡る—こそ、角を並べて渡るなれ」〈梁塵秘抄・二〉
ことい‐うし【特牛】
《古くは「こというじ」とも》頭が大きく、強健で、重荷を負うことのできる牡牛。ことい。こってい。こといのうし。「しぶ...
こというし‐の【特牛の】
[枕]特牛が租米を屯倉(みやけ)に運ぶところから、地名の「みやけ(三宅)」にかかる。「—三宅の潟(かた)にさし向か...
こと‐い・ず【言出づ】
[動ダ下二] 1 言い出す。ことず。「おほなおほな—・づる事を物憂くはもてなすべきぞ」〈源・早蕨〉 2 楽器の音を...
こと‐いた【琴板】
琴占(ことうら)に用いる檜(ひのき)の板。長さ約75センチ、幅約30センチ、厚さ約3センチ余りのもので、笏(しゃく...
こと‐いと【琴糸】
琴に張る糸。琴の緒。琴の弦。
ことい‐の‐うし【特牛】
「こというし」に同じ。「—を二疋(ひき)までただ一月に見殺(たを)し」〈浮・沖津白波〉
こと‐いみ【言忌み】
不吉な言葉を使うのを避けること。「—もえしあへず、もの嘆かしげなるさまの」〈源・浮舟〉
こと‐いみ【事忌み】
不吉なことを忌み慎むこと。「世の人のする—などもせぬ所なればや、かうはあらむ」〈かげろふ・中〉
こ‐とう【戸頭】
律令制で、一戸の長のこと。戸主。
こ‐とう【古刀】
1 古い刀剣。 2 特に、慶長年間(1596〜1615)以前に作られた刀剣の称。→新刀
こ‐とう【古塔】
古い塔。昔の塔。
こ‐とう【孤灯】
一つだけともっている灯火。
こ‐とう【孤島】
陸地や他の島から一つだけ遠く離れている島。「絶海の—」
こ‐とう【弧灯】
アーク灯のこと。
こ‐とう【胡豆】
エンドウの別名。
こ‐とう【湖頭】
湖のほとり。特に、湖に河川などの注ぎ込む所。
こ‐どう【胡銅】
《古くは「ことう」とも》青銅の一種。茶器などがこれで作られ、珍重された。
こと‐うけ【言承け】
受け答え。返答。また、引き受けること。承知。「都の人は、—のみよくて実(まこと)なし」〈徒然・一四一〉
言承(ことう)け良(よ)しの異見(いけん)聞(き)かず
よい返事をするが、実際は他人の意見を聞き入れないという意。
こと‐うた【琴歌/箏歌】
1 琴に合わせてうたう歌。 2 歌舞伎下座音楽の一。1の感じを取り入れたもので、時代物の御殿の場の幕開きなどに用い...
ことう‐ぶんじろう【小藤文次郎】
[1856〜1935]地質学者。島根の生まれ。東京帝大教授。ドイツに留学。日本岩石学・火山学・地震地質学・東亜地質...
ことう‐やき【湖東焼】
琵琶湖東岸の滋賀県彦根市付近で焼成された陶磁器。井伊家の藩窯となったが、文久2年(1862)廃窯。広義には明治28...
こと‐うら【琴占】
古代の占いの一。琴を弾いて神霊を迎え、神がかりした人の口から出る託宣によって吉凶を占った。後世は、琴の代わりに琴板...
こと‐うるわ・し【言美はし】
[形シク]言葉遣いがきちんとしていて、端正である。「若くかたちよき人の—・しきは忘れがたく」〈徒然・二三三〉
こと‐うるわ・し【事美はし】
[形シク]物事のようすがきちんとしていて、端正である。「狩衣(かりぎぬ)に青袴きたるが、いと—・しく」〈宇治拾遺・一四〉
ことえり
米国アップル社のオペレーティングシステムに組み込まれていた日本語入力システム。Mac OS、Mac OS X(テン...
こと‐えり【言選り】
用語を選択すること。言葉選び。「文を書けど、おほどかに—をし」〈源・帚木〉
こと‐おさめ【事納め】
1 物事のしおさめ。 2 「御事納(おことおさ)め1」に同じ。 3 「御事納(おことおさ)め2」に同じ。《季 冬》...
こと‐おとこ【異男】
ほかの男。夫以外の情人である男。他(あだ)し男。「別当が妻、—にかたらはれて、跡を晦(くら)うして失(うせ)ぬ」〈...
こと‐おり【異折】
別の時。ほかの機会。「いつか—は、さはしたりし」〈能因本枕・四六〉