このえ‐ふ【近衛府】
律令制の官司の一。令外(りょうげ)の官。天平神護元年(765)授刀衛を近衛府と改称、さらに大同2年(807)近衛府...
このえ‐ふみまろ【近衛文麿】
[1891〜1945]政治家。東京の生まれ。篤麿(あつまろ)の長男。昭和12年(1937)内閣を組織し日中戦争に突...
このえ‐へい【近衛兵】
宮中の警固、天皇の輿(こし)の警備などにあたった天皇の親兵。明治以降は、近衛師団所属の兵。
このえ‐ぼたん【近衛牡丹】
近衛家の家紋。牡丹(ぼたん)の花と葉を取り合わせたもの。
このえ‐もん【近衛門】
陽明門の異称。
このえ‐りゅう【近衛流】
慶長(1596〜1615)のころ、近衛信尹(このえのぶただ)に始まる和様書道の一流派。書風は力強く豪快。三藐院(さ...
このえ‐れんたい【近衛連隊】
旧日本陸軍で、皇居の守衛、儀仗(ぎじょう)のために明治7年(1874)に設置した連隊。
此(こ)の親(おや)にして此(こ)の子(こ)あり
1 このような優れた親があってこそ、はじめてこんなにりっぱな子が生まれるのだ。また、子は親の性質を受けつぐものであ...
この‐かた【此の方】
[名]過去のある時から現在に向かっての期間。それ以来。また、現在までのある年月の間。「生まれて—見たことがない」「...
こ‐の‐かみ【兄/首/氏上】
《「子の上(かみ)」の意から》 1 長男。「—を箭田珠勝大兄(やたのたまかつのおひね)の皇子と曰す」〈欽明紀〉 2...
このかみ‐ごころ【兄心】
兄らしい心。年長者らしい心遣い。「あまねく、人の—にものし給ひければ」〈源・柏木〉
この‐かん【此の間】
1 ある点からある点までの時間、または距離。このあいだ。「—約二時間が経過した」「—三日の行程」 2 ある事柄が経...
この‐きみ【此の君】
竹の別名。→此君(しくん)「—はいづれの処の種ぞ、みやびやかに子猷(しゆう)の籬(まがき)に在りき」〈菅家文草・二〉
このくにのそら【この国の空】
高井有一の小説。昭和59年(1984)刊行。同年、第20回谷崎潤一郎賞受賞。
この‐くらい【此の位】
《「このぐらい」とも》程度・分量のおよそを指し示すさま。これほど。これくらい。この程度。副詞的にも用いる。「—の大...
こ‐の‐くれ【木の暗/木の暮れ】
木が茂ってその下が暗くなること。また、その時節・所。《季 夏》
このくれ‐しげ【木の暗茂】
暗くなるほど木の茂ること。また、その茂み。「多祜(たこ)の崎—にほととぎす来鳴きとよめばはだ恋ひめやも」〈万・四〇五一〉
このくれ‐の【木の暗の】
[枕]木の茂みの暗い意から、「しげし」にかかる。「—繁(しげ)き谷辺(たにへ)を」〈万・四一九二〉
こ‐の‐こ【海鼠子】
ナマコの卵巣を干した食品。酒の肴(さかな)などにする。
こ‐の‐こうべ【兄部】
《「このかみべ(子の上部)」の音変化》 1 力仕事に当たる力者(りきしゃ)の長。 2 中世、院・門跡・武家などに仕...
この‐ご【此の期】
この大事な時。いよいよという場合。「—に及んでじたばたしない」
此(こ)の期(ご)に及(およ)んで
いよいよ物事が決まるというときになって。どうしようもない段階になって。「—なお言い訳する」
この‐ごろ【此の頃】
《上代では「このころ」》 1 少し前の時から現在にかけての期間。ちかごろ。最近。「—の若い者」「—よく物忘れする」...
このごろ‐よう【此の頃様】
当世ふう。このごろのやり方。「これは、—の事なり」〈徒然・二〇八〉
この‐さい【此の際】
今のこの時。こういう時。この機会。「—言うだけのことは言っておく」
この‐さき【此の先】
1 ここから先の方。行くさき。前方。「—のかどを右に曲がる」 2 今から先。今後。「—どうなるのやら分からない」
こ‐の‐した【木の下】
樹木が立っている下。きのした。
このした‐かげ【木の下陰】
木のもと。こかげ。「行き暮れて—を宿とせば花や今宵の主ならまし」〈平家・九〉
このした‐かぜ【木の下風】
木の下を吹く風。「桜散る—は寒からで空に知られぬ雪ぞ降りける」〈拾遺・春〉
このした‐がく・る【木の下隠る】
[動ラ四]木の下の陰に隠れる。「秋山の—・り行く水のわれこそまさめおもほすよりは」〈万・九二〉 [動ラ下二]に同じ...
このした‐がくれ【木の下隠れ】
茂っている木の陰に隠れて、見えないこと。また、その所。「すむ月の影をばよそに宮木野の—鹿や鳴くらん」〈続後拾遺・秋上〉
このした‐つゆ【木の下露】
木の枝葉から降り落ちる露。「御傘さぶらふ。げに—は雨にまさりて」〈源・蓬生〉
このした‐やみ【木の下闇】
木が茂って、その下が暗いこと。また、その所。こしたやみ。《季 夏》「霧雨に—の紙帳かな/嵐雪」
このしろ【鰶/鮗】
ニシン目ニシン科の海水魚。全長約25センチ。体は紡錘形で側扁する。背側が青色で数列の黒点が並び、肩部に黒斑が一つあ...
この‐じゅう【此の中】
このごろ。ちかごろ。「あすこなら—儂(わたし)も行きます」〈緑雨・門三味線〉
この‐じんじゃ【籠神社】
京都府宮津市にある神社。祭神は彦火明命(ひこほあかりのみこと)・豊受大神ほか。籠守(こもり)大明神。籠(もり)神社...
コノスコープ
偏光顕微鏡の集光レンズにより作られた集束光を結晶板に照射した際に生ずる干渉縞を観察する装置。
この‐せつ【此の節】
このごろ。最近。当節。「—の人は物の有り難みを知らない」
この‐たび【此の度】
今度。今回。こたび。「—はおめでとうございます」「—左記に転居しました」
この‐だん【此の段】
手紙・口上などで、前文または前言を受ける語。「—お知らせいたします」
この‐て【此の手】
1 この方法。このやり方。「今度は—でいこう」 2 この種類。この程度。「—の品物ならいくらでもある」「—の話はよ...
コノテーション
1 言外の意味。含意。含蓄。 2 論理学で、内包。⇔ディノテーション。
このて‐がしわ【児の手柏/側柏】
ヒノキ科の常緑高木。枝は手のひらを立てたように出て、うろこ状の葉を密生し、表と裏がはっきりしない。春、雄花と雌花と...
児(こ)の手柏(てがしわ)の二面(ふたおもて)
《コノテガシワの葉は表裏の区別をしにくいところから》二様または両面あることのたとえ。
この‐でん【此の伝】
この方法。このやり方。「次も—でやろう」
此(こ)の時(とき)遅(おそ)く彼(か)の時(とき)早(はや)く
ある事が行われようとするのとほとんど同時に別の事がなされるさま。
この‐ところ【此の所】
ちかごろ。最近。ここのところ。「—の雨で花が台なしだ」「—暑い日が続く」
コノドント
カンブリア紀から三畳紀までの海成層から見つかる微小な化石。魚の歯のような形をし、大きさは1ミリ前後。重要な示準化石。
このにちようび【この日曜日】
《原題、(スペイン)Este domingo》ドノソの小説。1966年刊。上流階級の夫人が、前科のある男に関わった...
この‐のち【此の後】
これからのち。以後。今後。「彼は作家になって—活躍することだろう」