すじ‐がき【筋書(き)】
1 演劇や小説などの大体の内容を書いたもの。あらすじ。「芝居の—」 2 あらかじめ仕組んだ展開。「事が—どおりに運ぶ」
筋(すじ)が立(た)・つ
首尾が一貫する。道理にかなう。筋が通る。「彼の出処進退は、—・っている」
筋(すじ)が違(ちが)・う
1 判断が違っている。見当はずれである。「私を責めるのは—・う」 2 道義にはずれている。「親切を無にしちゃ—・う...
筋(すじ)が通(とお)・る
物事が正しく行われている。首尾一貫している。筋道が通る。「話の—・っている」
すじ‐がね【筋金】
1 補強のために貼りつける細長い金属。 2 歌舞伎で、荒事の武者が使用する、筋金1を打った籠手(こて)・脛当(すね...
すじがね‐いり【筋金入り】
筋金がはいっていること。転じて、身体や思想などが十分に鍛えられていて強固なこと。「—の活動家」
筋(すじ)が悪(わる)・い
1 芸事などの素質がよくない。「—・くてなかなか上達しない」 2 性質が悪い。「何(ど)うも質(すじ)の悪い腫物(...
すじ‐きり【筋切り】
種まきのとき畑にうねを作るため、筋を引くのに用いる農具。筋引き。
すじ‐ぐま【筋隈】
歌舞伎の隈取りの一。紅隈(べにぐま)に属する。初世市川団十郎が創始、2世団十郎が完成。「暫(しばらく)」の主役、「...
すじ‐ぐも【筋雲】
巻雲(けんうん)の俗称。
すじぐろ‐しろちょう【条黒白蝶】
シロチョウ科の昆虫。翅(はね)の開張約5.5センチ、モンシロチョウに似るが、翅脈は黒色。幼虫は野生のアブラナ科植物...
すじ‐け【筋気】
筋肉がつる病気。こむらがえり。〈日葡〉
すじ‐こ【筋子】
サケ・マスなどの卵を、卵巣膜に包まれた状態のまま塩漬けにした食品。すずこ。《季 秋》→イクラ
すじじょう‐うん【筋状雲】
風向に沿って多数の対流雲の列が平行に並んだもの。冬型の気圧配置のとき、日本海上に現れるものが知られる。すじじょうぐも。
すじ‐だ・つ【筋立つ】
[動タ五(四)]筋が張る。筋張る。「—・った腕」 [動タ下二]「すじだてる」の文語形。
すじ‐だて【筋立て】
1 話や論理などの展開の仕方。また、その順序だった構成。話の骨組み、仕組み。「作品の大体の—」 2 ⇒毛筋立(けす...
すじ‐だ・てる【筋立てる】
[動タ下一][文]すぢだ・つ[タ下二] 1 話の筋道を立てる。「—・てて説明する」 2 毛髪のくせを直す。毛筋をと...
すじ‐ちがい【筋違い】
[名・形動] 1 ある物に対して斜めの方向に位置すること。すじかい。「郵便局の—に交番がある」 2 道理にはずれた...
す‐じつ【数日】
「すうじつ(数日)」に同じ。「—を経(ふ)るうち」〈魯文・高橋阿伝夜叉譚〉
すじ‐な・い【筋無い】
[形][文]すぢな・し[ク] 1 すじが通らない。道理に合わない。見当はずれだ。「一旦条約せし事を—・く破らんとす...
すじ‐にく【筋肉】
牛や豚などの、筋が集まっていて堅い肉。
すじ‐はこび【筋運び】
小説や戯曲などの、話の進め方。「巧みな—の推理小説」
すじ‐ば・る【筋張る】
[動ラ五(四)] 1 筋が表面に張り出る。筋が盛り上がっている。「—・った腕」 2 筋肉がひきつれる。筋肉がつっ張...
すじ‐ひき【筋引き】
1 筋をつけること。細い線を引くこと。また、そのための器具。 2 ⇒筋切り
すじ‐ひとつば【筋一つ葉】
ヤブレガサウラボシ科の常緑、多年生のシダ。暖地に分布、日陰地に群生し、高さ30〜60センチ。葉は栄養葉と胞子葉とが...
すじ‐べい【筋塀】
定規筋(じょうぎすじ)と呼ばれる白い水平線を入れた土塀。御所や門跡寺院などに用い、格式により数を増し、5本を最高とする。
すじ‐ほしむし【筋星虫】
ホシムシ科の星口動物。浅海の砂泥中にすむ。体長約20センチ。体は円筒形で、赤みを帯びた乳白色。釣りの餌にする。
すじ‐ぼう【筋棒】
⇒毛筋立(けすじた)て
すじ‐ぼね【筋骨】
1 すじと、ほね。筋肉と骨格。転じて、体格。きんこつ。 2 軟骨。
筋骨(すじぼね)を抜(ぬ)かれたよう
体力・気力がなくなり、ぐったりするようす。
すじ‐ぼり【筋彫(り)/条彫(り)】
1 下絵を画面に当て、上から鋭い刃物などで傷をつけて図様を写すこと。釘彫(くぎぼ)り。 2 ⇒毛彫(けぼ)り 3 ...
すじ‐まき【筋播き/条播き】
「条播(じょうは)」に同じ。
すじ‐みち【筋道】
1 物事がそうなっているわけ。事の条理。道理。「—を立てて話す」 2 物事を行うときの正しい順序。「—を踏んで事を...
すじ‐むかい【筋向(か)い】
斜めに向かい合っていること。また、その場所。はすむかい。すじむこう。「—に店がある」
すじ‐むこう【筋向こう】
「筋向かい」に同じ。
すじ‐め【筋目】
1 折り目・切れ目・刻み目などの、はっきりした線。「ズボンの—」 2 家代々の血筋。家柄。「—の正しい家柄」 3 ...
すじ‐もみ【筋揉み】
筋に沿って、からだをもみ柔らげること。
す‐じゃく【朱雀】
⇒すざく(朱雀)
す‐じょ【数女】
《「数」は多数。転じて下等の意》下級の遊女。「分里(ぶんり)(=遊里)の—」〈浮・一代女・二〉
す‐じょう【素性/素姓/素生/種姓】
1 血筋。家柄。また、生まれ育った境遇。生まれ。育ち。「—を明かす」「氏(うじ)—」 2 来歴。身もと。 3 出所...
す‐じょう【衆生】
《「す」は「しゅ」の直音表記》「しゅじょう(衆生)」に同じ。
す‐じょうゆ【酢醤油】
酢をまぜ合わせた醤油。ゆでたカニやところてんなどにかける。
す‐じょうるり【素浄瑠璃】
人形や俳優を伴わないで、浄瑠璃だけを語って聞かせること。また、その浄瑠璃。素語り。
すじり‐もじり【捩り捩り】
[副] 1 曲がりくねっているさま。また、ひねくれているさま。「—した厭味(いやみ)と聞かるるほどに」〈露伴・寝耳...
すじり‐もじ・る【捩り捩る】
[動ラ五(四)] 1 曲がりくねる。乱れもつれる。「可笑しく葛藤(もつ)れた縁の糸の—・った間柄」〈二葉亭・浮雲〉...
すじ・る【捩る】
[動ラ四]からだをくねらせる。身をよじる。「黒くきたなき身を肩抜ぎて、目も当てられず—・りたるを」〈徒然・一七五〉
すじ‐ろん【筋論】
物事の筋道を通すことを第一義とする考え方。
筋(すじ)を通(とお)・す
首尾を一貫させる。また、道理にかなうようにする。「終わりまで—・す」「—・して申し入れる」
すじん‐てんのう【崇神天皇】
記紀で、第10代の天皇。開化天皇の皇子。名は御間城入彦五十瓊殖(みまきいりひこいにえ)。御肇国天皇(はつくにしらす...
すす【煤】
1 有機物の不完全燃焼によって生じる炭素の黒い微粒子。「ストーブから—が出る」 2 煤煙とほこりが一緒になって天井...