つくし【土筆/筆頭菜】
早春に出るスギナの胞子茎。筆状で淡褐色、節に「はかま」とよぶ葉がつく。頂部から胞子を出すと枯れる。食用。筆頭菜(ひ...
つくし【筑紫】
古く、九州地方の称。また、特に筑前・筑後にあたる九州北部の称。さらに、大宰府をさすこともある。
つくし‐えびら【筑紫箙】
木材を曲げたり、水牛の角(つの)などで作った軽便な箙。主に北九州で用いられた。
つくし‐かん【筑紫館】
古代、外国使節接待のために大宰府に設けた館。のち、鴻臚館(こうろかん)と改称。
つくし‐がく【筑紫楽】
雅楽の一種で、室町時代に九州久留米の善導寺を中心に行われていたもの。箏曲(そうきょく)の筑紫流を生む母体となった。
つくし‐がた【筑紫潟】
有明海の異称。
つくし‐がも【筑紫鴨】
カモ科の鳥。全長63センチくらい。体は白く、頭・くびは黒色で緑色の光沢があり、肩から胸に栗色の帯がある。ユーラシア...
つくし‐ぐし【筑紫櫛】
筑紫で産した櫛。「別るれば心をのみぞ—挿して逢べき程を知らねば」〈拾遺・別〉
つくし‐こいし【筑紫恋し】
ツクツクボウシの別名。
つくし‐ごと【筑紫箏】
1 「筑紫流」に同じ。 2 筑紫流箏曲(そうきょく)で用いる箏。また、俗箏(ぞくそう)は筑紫流から生じたので、これ...
つくし‐さんち【筑紫山地】
《「ちくしさんち」とも》九州北部をほぼ北東から南西に走る山地。福岡・佐賀・長崎の3県にまたがる。平均標高400〜9...
つくし‐じ【筑紫路】
1 筑紫へ行く道すじ。 2 筑紫を通る道。また、その道筋の国々。
つくし‐じろう【筑紫二郎/筑紫次郎】
筑後(ちくご)川の異称。坂東(ばんどう)太郎(利根川)・四国三郎(吉野川)に対していう。
つくし‐そうりょう【筑紫総領】
律令制以前、九州地方を管轄した官。のちの大宰帥(だざいのそち)にあたる。
つくし‐たんだい【筑紫探題】
⇒九州探題
つくし‐の‐うみ【筑紫の海】
有明海の異称。
つくしのおく【筑紫奥】
狂言。道連れになった筑紫の奥の百姓と丹波の百姓とが、一緒に都の領主に年貢を納め、作っている田の分だけ笑えと命令され...
つくし‐の‐しま【筑紫の島】
九州の古称。「天地(あめつち)の神を祈りてさつ矢貫(ぬ)き—をさして行く我は」〈万・四三七四〉
つくし‐びわ【筑紫琵琶】
⇒筑前琵琶(ちくぜんびわ)
つくし‐ぶね【筑紫船】
筑紫地方へ往来する船。筑紫地方で使われた船。「—いまだも来ねばあらかじめ荒ぶる君を見るが悲しさ」〈万・五五六〉
つくし‐へいや【筑紫平野】
福岡・佐賀の両県にまたがり、有明海に面する筑後(ちくご)川流域の平野。米作地帯。福岡県側を筑後平野、佐賀県側を佐賀...
つくし‐りゅう【筑紫流】
箏曲(そうきょく)の流派の一。室町末期に九州久留米の善導寺の僧であった賢順が創始。主として佐賀藩に伝承され、江戸時...
つくしん‐ぼ【土筆坊】
ツクシの別名。