つくり‐まなこ【作り眼】
1 わざといつもと違う目つきをすること。「臂(ひぢ)を張り、—する者にてぞあるらんと覚えたる武士七八人」〈太平記・...
つくり‐まゆ【作り眉】
まゆをそり落として、墨でまゆの形をかくこと。また、そのまゆ。昔、既婚の女性が行ったもの。
つくり‐み【作り身】
1 魚の切り身。 2 刺身。つくり。
つくり‐みず【作り水】
一度沸かしたうえでさました水。湯ざまし。におもい。〈和名抄〉
つくり‐みち【作り道】
新しくつくった道。新道。「廻廊あり、楼門あり、—十余町見くだしたり」〈平家・八〉
つくり‐みょうが【作り冥加】
農作物に対する神仏の加護。「商ひ冥加、—、よろづの幸ひあらする釣り針を」〈虎明狂・夷毘沙門〉
つくり‐もの【作り物】
1 人の手で実物そっくりに作ったもの。まがいもの。人造物。模造品。「—のダイヤの指輪」 2 事実に基づかず、虚構に...
つくり‐ものがたり【作り物語】
1 仮作の物語。つくりばなし。 2 平安時代の物語の一種。古来の民間伝承や漢文にみる伝奇などから発展した、虚構性・...
つくり‐やまい【作り病】
1 いつわって病気のふりをすること。仮病(けびょう)。「ある時、—をして、隠れ家にてみづから食物を調へけるに」〈咄...
つくりやま‐こふん【作山古墳】
岡山県総社市にある前方後円墳。全長約270メートルで、吉備(きび)地方で2番目の規模。5世紀ごろの築造。さくざんこ...
つくりやま‐こふん【造山古墳】
岡山市新庄下にある前方後円墳。全長約350メートルで、吉備(きび)地方で最大の規模。5世紀ごろの築造。ぞうさんこふ...
つくり‐やまぶし【作り山伏】
山伏の姿をよそおった、にせの山伏。「判官殿十二人の—となって、奥へおん下りのよし」〈謡・安宅〉
つくり‐わらい【作り笑い】
[名](スル)おかしくもうれしくもないのに、わざと笑うこと。そら笑い。「—してその場をつくろう」
つく・る【作る/造る/創る】
[動ラ五(四)]ある力を働かせて、新しい物事・状態を生みだす。まとまった形のあるものにする。 1 材料・原料・素材...
つくろい【繕い】
1 つくろうこと。補修。なおし。 2 (多く、名詞の下に付けて「づくろい」の形で用いる)きれいに整えること。よそお...
つくろい‐ぐさ【繕い草】
ヨモギの別名。
つくろい‐た・つ【繕ひ立つ】
[動タ下二]手入れをする。また、美しく装う。「とかく—・てて、目やすきほどにて過ぐし給へる」〈源・桐壺〉
つくろい‐もの【繕い物】
衣服の破れなどをつくろうこと。また、その衣服。
つくろ・う【繕う】
[動ワ五(ハ四)]《動詞「つく(作)る」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「つくらふ」の音変化》 1 衣服な...
つ・ぐ【次ぐ/亜ぐ】
[動ガ五(四)]《「継ぐ」と同語源》 1 すぐそのあとに続く。引き続いて起こる。「不幸に—・ぐ不幸に見舞われる」「...
つ・ぐ【注ぐ】
[動ガ五(四)]《「継ぐ」と同語源》容器に物を満たす。特に、液体を容器にそそぎ入れる。「御飯を—・ぐ」「お茶を—・...
つ・ぐ【継ぐ/続ぐ】
[動ガ五(四)] 1 (「嗣ぐ」とも書く)前の者のあとを受けて、その仕事・精神・地位などを引き続いて行う。続けてす...
つ・ぐ【告ぐ】
[動ガ下二]「つげる」の文語形。
つぐない【償い】
つぐなうこと。また、そのための金銭や行為。「罪の—をする」
つぐない‐きん【償い金】
損害の賠償として支払う金銭。あがないきん。
つぐな・う【償う】
[動ワ五(ハ四)]《「つぐのう」の音変化》 1 金品を出して、負債や相手に与えた損失の補いをする。弁償する。「修理...
つぐのい‐きん【償い金】
「つぐないきん」に同じ。「商いを妨げる—を、出すべしと、外国流の掛合に」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
つぐのい‐びと【償い人/客作児】
古代、官庁に雇用され労役に当たった者。つくねひと。
つぐ‐の‐き【桄榔子】
クロツグの別名。
つぐのはだれか【継ぐのは誰か?】
小松左京によるSFミステリー小説。昭和43年(1968)「S-Fマガジン」誌に連載。
つぐみ【鶫】
1 ヒタキ科ツグミ属に分類される鳥。全長約24センチくらい。上面は暗褐色で不規則な模様があり、腹は白色に黒斑が散在...
つぐみ【ツグミ/TUGUMI】
(ツグミ)いぬいとみこの児童文学作品。昭和29年(1954)、第4回児童文学者協会新人賞受賞。 (TUGUMI)吉...
つぐら
わらを編んで作った容器。保温のために飯櫃(めしびつ)を入れたり、幼児を入れたりする。いずめ。
ツグリグ
⇒トグログ
ツグルク‐ちょう【ツグルク朝】
《Tughluq》インド、デリー‐スルターン朝の一。1320年、トルコ系のツグルクがハルジー朝に代わって建国。14...
つけ【付け/附け】
[名] 1 支払い請求書。勘定書き。書きつけ。「会社に—を回す」 2 その場で支払わないで店の帳簿につけさせておき...
つけ‐あい【付合】
1 連歌・俳諧で、五・七・五の長句と七・七の短句を付け合わせること。先に出される句を前句、これに付ける句を付句とい...
つけ‐あが・る【付(け)上(が)る】
[動ラ五(四)]相手が寛大なのをいいことにして、わがままを言ったり、思いあがったことをしたりする。「—・ってあれこ...
つけ‐あげ【付(け)揚(げ)】
1 揚げ物。てんぷら。 2 鹿児島地方で、さつま揚げのこと。
つけ‐あわせ【付(け)合(わ)せ】
1 主となる料理に添えるもの。肉料理に添える野菜など。 2 他のものを加え添えること。また、そのもの。「せつ子はま...
つけ‐あわ・せる【付(け)合(わ)せる】
[動サ下一][文]つけあは・す[サ下二] 1 あるものに取り添える。添えあしらう。「ステーキにポテトを—・せる」 ...
つけ‐いし【付(け)石】
金(かね)付け石(試金石)のこと。
つけ‐いた【付(け)板】
1 (ふつう「ツケ板」と書く)歌舞伎で、ツケを打つときに用いる板。 2 魚のすり身をかまぼこなどに仕上げるのにつける板。
つけ‐いだ・す【付け出だす】
[動サ四]見つけ出す。探り出す。捜し出す。「志賀の里にて早広を—・し」〈浄・蝉丸〉
つけ‐い・る【付(け)入る】
[動ラ五(四)]相手の弱点やすきなどをつかんで巧みに利用する。つけこむ。「人の弱みに—・る」「—・るすきもない」
つけ‐いれ【付け入れ】
つけいること。機会に乗じて攻め入ること。「門を開き城中へ入れたけれども、—に逢うては、難儀の難儀」〈浄・今国性爺〉
つけ‐うお【漬(け)魚】
「つけざかな」に同じ。
つけ‐うた【付(け)歌】
神楽歌・催馬楽(さいばら)・今様(いまよう)などで、主な唱者の独唱に続いて他の人が和して歌うこと。また、その歌。
つけ‐うま【付(け)馬】
遊興費が不足したり、払えなかったりした客について、その家まで代金を取りに行く者。つきうま。うま。「—がついてくる」
つけ‐うめ【漬(け)梅】
1 漬物にする梅の実。 2 梅干し。