つよ・む【強む】
[動マ下二]「つよめる」の文語形。
つよ・める【強める】
[動マ下一][文]つよ・む[マ下二]勢いを増すようにする。強くする。「語気を—・めて話す」「火力を—・める」⇔弱める。
つよ‐ゆみ【強弓】
弦(つる)の張りの強い弓。また、それをひきこなす人。ごうきゅう。「いかなる—が射けれども矢一つもなかりけり」〈太平...
つより【強り】
《動詞「つよる」の連用形から》頼りになるもの。頼り。「母宮をだに動きなきさまにしおき奉りて、—にとおぼすになむあり...
つよ・る【強る】
[動ラ四]強くなる。ふるいたつ。「御方(みかた)の軍勢は皆兵粮(ひゃうらう)に疲れ、敵陣の城にはいよいよ—・り候は...
つら【面/頰】
1 顔。顔つき。現代では、やや乱暴な言い方で、多くはいい意味では用いない。「どの—下げて来た」「ちょっと—を貸せ」...
つら【連/列】
1 つらなること。行列。「くれはどりあやにかしこく織るはたの越路の雁の—をなしける」〈夫木・一二〉 2 仲間。連れ...
つら【蔓】
つる(蔓)の古名。「定めなくなるなる瓜の—見ても立ちやよりこむこまのすき者」〈拾遺・雑下〉
つら‐あかり【面明(か)り】
「差し出し3」に同じ。
つら‐あて【面当て】
快く思わない人の面前で、わざと、あてこすりを言ったり意地悪をしたりすること。また、その言動。あてつけ。「—に皮肉を言う」
面(つら)あ見(み)ろ
憎らしく思っている人に災いが及んだのをみて、いい気味だとあざける言葉。ざまあ見ろ。
つら・い【辛い】
[形][文]つら・し[ク] 1 他人に対して冷酷である。非情である。むごい。「—・いしうち」「—・く当たる」 2 ...
ツライフ
サウジアラビアの町ディライヤにある地区名。
つら‐うち【面打ち】
「面当(つらあ)て」に同じ。「嫁を憎んで去りし故、子は—に自害せし」〈浄・宵庚申〉
面(つら)から火(ひ)が◦出(で)る
「顔から火が出る」に同じ。「—◦出る思いをする」
つら‐がくし【面隠し】
1 初期の操り人形芝居で、上演中、人形遣いの姿が観客から見えないように舞台上部から垂れ下げた幕。 2 厩(うまや)...
つら‐がまえ【面構え】
顔つき。特に、強そうな顔のようすにいう。「えらそうな—」「不敵な—」
つら‐がまち【輔/輔車】
1 上下のあごの骨。かまち。ほほ骨。〈名義抄〉 2 顔のようす。顔つき。「からめ捕って候と引き出す—、筋骨高く頰骨...
ツラギ‐とう【ツラギ島】
《Tulagi》フロリダ諸島の島。天然の良港をもち、島と同名の町ツラギには1896年から1942年まで英国保護領ソ...
つら‐ずもう【連相撲】
《勝ちまたは負けが「連なる」意という》相撲で、勝ちだすと勝ちが続き、負けだすと負けが続くこと。東または西の力士だけ...
つら‐だましい【面魂】
《「つらたましい」とも》強い精神・気迫の現れている顔つき。「不敵な—」
つら‐だし【面出し】
[名](スル)顔を出すこと。あいさつに行くこと。顔出し。
つら‐つき【面付き/頰付き】
1 顔のようす。顔つき。「貧相な—」 2 ほおの様子。「—ふくらかに」〈源・若紫〉
つら‐つら【熟/熟々/倩】
[副]念を入れて物事を考えたり、見たりするさま。よくよく。つくづく。「—考えてみるに」
つらつら‐つばき【列列椿】
並んで数多く咲いている椿の花。「巨勢山(こせやま)の—つらつらに見つつ偲(しの)はな巨勢の春野を」〈万・五四〉
つら‐づえ【頰杖/面杖】
「ほおづえ」に同じ。「その片端に、巨勢は—つきたり」〈鴎外・うたかたの記〉
面(つら)で人(ひと)をき・る
傲慢(ごうまん)な態度で、他人の気持を傷つける。
つらなり【連なり/列なり】
つらなっていること。また、つらなっているもの。「稜線(りょうせん)の—」
つら‐な・る【連なる/列なる】
[動ラ五(四)] 1 たくさんのものが1列に並んで続く。切れずに続く。「車が道路に—・る」「遠く—・る山々」 2 ...
連(つら)なる枝(えだ)
《「連枝(れんし)」を訓読みにしたもの》本(もと)を同じくするところから、兄弟のこと。特に、貴人の兄弟をいう。「兄...
つら‐にく・い【面憎い】
[形][文]つらにく・し[ク]顔をみるのも憎らしい。「生意気で—・い奴」
面(つら)に似(に)せて巻子(へそ)を巻(ま)く
《巻子は丸く巻いた紬(つむぎ)糸》人は各々の性質によってすることも異なる。
つら・ぬ【連ぬ/列ぬ】
[動ナ下二]「つらねる」の文語形。
つら‐ぬき【貫き/頰貫】
1 毛皮製の浅沓(あさぐつ)。袋状に作り、縁に貫緒(ぬきお)を通して、足の甲の上で引き締めて結ぶところからいう。武...
つらぬき‐とお・す【貫き通す】
[動サ五(四)] 1 物の端から端まで、また反対側まで突き抜いて通す。「釘(くぎ)が板を—・す」 2 最初の考えや...
つら‐ぬ・く【貫く】
[動カ五(四)] 1 こちら側から反対側まで突き通る。貫通する。「弾丸が壁を—・く」 2 端から端まで通る。貫通す...
つらね【連ね/列ね】
1 中世の猿楽・延年舞の演目の一つで、言葉や歌謡を朗唱するもの。連事(れんじ)。つらねごと。 2 歌舞伎で、主に荒...
つらね‐うた【連ね歌】
1 しりとりで詠み続ける和歌。前の歌の最後の言葉をとって、次の歌の初めに詠み込むもの。 2 「連歌(れんが)」に同...
つら・ねる【連ねる/列ねる】
[動ナ下一][文]つら・ぬ[ナ下二] 1 1列に、また順番に並べる。「軒を—・ねる家々」「翼を—・ねて飛ぶ」 2 ...
つら‐の‐かわ【面の皮】
顔面の表皮。めんぴ。
面(つら)の皮(かわ)が厚(あつ)・い
恥を恥とも思わない。ずうずうしい。厚かましい。「また金の無心とは—・い奴だ」
面(つら)の皮(かわ)が千枚張(せんまいば)り
きわめて厚かましく恥を知らないことのたとえ。
面(つら)の皮(かわ)を剝(は)・ぐ
ずうずうしく振る舞う人の正体をあばいて、面目を失わせる。面の皮をひんむく。
つら‐はじ【面恥】
面目を失うような恥。赤恥。「大勢の真ん中で親に—かかせおる」〈浄・八百屋お七〉
つら‐び【面火】
「差し出し3」に同じ。
つら‐ぶち【面扶持】
江戸時代、家族の人数によって与えられた扶持米(ふちまい)。めんぶち。
つら‐ぼね【頰骨】
「ほおぼね」に同じ。〈和英語林集成〉
つらま・える【捉まえる】
[動ア下一]つかまえる。とらえる。「行きなり伯母の袂を—・えて」〈三重吉・小鳥の巣〉
つらま・る【捉まる】
[動ラ五(四)] 1 とらえられる。つかまる。「泥棒が—・ったんだって」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 すがる。とり...
つら‐み【辛み】
つらいこと。つらい気持ち。→恨(うら)み辛み