つら‐みせ【面見世】
「顔見世3」に同じ。
つ◦らむ
[連語]《完了の助動詞「つ」の終止形+推量の助動詞「らむ」》…てしまっているだろう。…ただろう。「橘の照れる長屋に...
つらゆきしゅう【貫之集】
紀貫之の家集。成立年は未詳で、10世紀中頃とされる。三十六人集の一つ。
つら‐よごし【面汚し】
その人の属する社会や仲間の名誉を傷つけること。面目を失わせること。「旅の恥はかき捨てでは日本人の—になる」
つらら【氷柱/氷】
1 水のしずくが凍って、軒下や山の岩などに棒状に垂れ下がったもの。垂氷(たるひ)。《季 冬》「みちのくの町はいぶせ...
つらら【氷柱】
森荘已池(もりそういち)の短編小説。昭和15年(1940)刊行の作品集「店頭」に収録。同年の第12回芥川賞の候補作...
つらら【列ら】
[形動ナリ]つらなるさま。「海人(あま)の娘子(をとめ)は小舟(をぶね)乗り—に浮けり」〈万・三六二七〉
つらら‐いし【氷柱石】
鍾乳石(しょうにゅうせき)の異称。
つらら・く【列らく】
[動カ四]並びつづく。つらなる。「沖へには小舟—・く」〈記・下・歌謡〉
つらり
[副]全体に行き渡るさま。ずらり。「『綺麗だことネー』と云って、—と見亘すのみ」〈二葉亭・浮雲〉
つら・れる【釣られる】
[動ラ下一]《動詞「つる」の未然形+受身の助動詞「れる」から》 1 誘い出される。誘惑される。「景品に—・れて買う...
面(つら)を膨(ふく)ら・す
不服な顔つきをする。ふくれつらをする。「からかわれて—・す」
面(つら)を見返(みかえ)・す
自分を辱めた人に仕返しをする。「いつかあいつの—・してやる」
つり【吊り】
1 つるすこと。引っかけてぶらさげること。また、つりさげるのに用いるもの。「ズボン—」 2 相撲の手の一。相手のま...
つり【釣(り)】
《「吊り」と同語源》 1 魚を釣ること。また、その方法。さかなつり。「—の名人」「鮒(ふな)—」 2 「釣り銭(せ...
つり‐あい【釣(り)合い】
1 つりあうこと。かねあい。調和。均衡。バランス。「色の—が悪い」「—のとれたカップル」「—を保つ」 2 物体に二...
つりあい‐おもり【釣(り)合い錘】
機械の自重や機械に作用する外力とつりあわせるために用いる錘。バランスウエート。
つりあい‐しけん【釣(り)合い試験】
回転体の質量分布が軸対称(釣り合い)になっているかどうかを調べ、調整する試験。自動車のタイヤなどに行う。
つりあい‐にんぎょう【釣(り)合い人形】
弥次郎兵衛(やじろべえ)のこと。
釣(つ)り合(あ)いを取(と)・る
つりあうようにする。「輸入品目を拡大して、貿易収支の—・る」
つり‐あ・う【釣(り)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 二つ以上のものの平均がとれている。「左右が—・う」「収入と支出とが—・う」 2 色や材質な...
つり‐あが・る【釣(り)上(が)る/吊り上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 物がつられて上へあがる。「建材とともに道具まで—・る」 2 (釣り上がる)釣り針で釣られて引...
つり‐あげ【釣(り)上げ/吊り上げ】
1 つり上げること。「—磁石」 2 歌舞伎で、大道具の仕掛けにより、登場人物を舞台上部へつり上げること。また、その...
つり‐あ・げる【釣(り)上げる/吊り上げる】
[動ガ下一][文]つりあ・ぐ[ガ下二] 1 物をつって上へあげる。「クレーンで資材を—・げる」 2 (釣り上げる)...
つり‐あぶ【吊虻/釣虻/長吻虻】
双翅(そうし)目ツリアブ科の昆虫の総称。飛びながら長い口吻(こうふん)を出して花の蜜を吸う。はねを速く動かして飛ぶ...
釣(つ)り合(あ)わぬは不縁(ふえん)の基(もと)
身分のつりあわない男女の結婚はうまくいかず、離縁などをすることが多いということ。
つり‐あんどん【釣(り)行灯/吊り行灯】
商家の店先などにつり下げた行灯。竹で大きく輪形をつくり、すげ笠のように縦に骨を組んで紙を張ったもの。つりあんどう。
つり‐いと【釣(り)糸】
魚を釣るのに用いる糸。てぐす・絹・麻・馬素(ばす)(馬の尾の毛)などが用いられたが、現在はナイロンやテトロンなどの...
ツリウム
希土類元素のランタノイドの一。単体は銀白色の金属。存在量は希土類中最も少なく、ガドリン石などに少量含まれる。元素記...
つり‐え【釣(り)餌】
魚釣りに用いるえさ。つりえさ。
つり‐えさ【釣(り)餌】
「つりえ」に同じ。
つり‐えだ【釣(り)枝/吊り枝】
歌舞伎の大道具の一。舞台前方の上部から、作り物の木の枝や花を横1列に並べてつり下げたもの。
つり‐おとし【吊り落(と)し】
相撲のきまり手の一。相手を正面または背後からつって下へ落とすようにして倒す技。
釣(つ)り落(お)とした魚(さかな)は大(おお)きい
「逃がした魚は大きい」に同じ。
つり‐おと・す【釣(り)落(と)す】
[動サ五(四)] 魚を釣り上げる途中で落とす。「大物を—・す」
つり‐おまえ【釣り御前】
掛け軸に仕立て上げた絵像の持仏。
つりおんな【釣女】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。河竹黙阿弥作詞、6世岸沢古式部作曲。明治16年(1883)常磐津・岸沢両派の和解の...
つり‐かえ【釣(り)替え】
《「つりがえ」とも》とりかえること。交換。「金子(かね)と—でなければ議案を通さないという暴利屋(ぼりや)だから」...
つり‐かご【釣(り)籠/吊り籠】
1 つるすように作った籠。また、つるしてある籠。 2 (釣り籠)釣った魚を入れる籠。びく。
つり‐かびん【釣(り)花瓶】
柱や壁面などにつり下げて用いる花瓶。つりはないけ。
つり‐かわ【吊り革/釣(り)革】
電車やバスで、立っている客がからだを支えるためにつかまる、上からつるされた輪。 [補説]もとは革製。現在では主に合...
つり‐がき【釣(り)柿】
「吊(つ)るし柿」に同じ。
つり‐がき【釣(り)書(き)/吊り書(き)】
1 縁談にあたり、双方で取り交わす身上書(しんじょうしょ)。つりしょ。 2 系図。つりぶみ。「代々楠が—、家に伝へ...
つりがさき‐かいがん【釣ヶ崎海岸】
千葉県南東部、九十九里浜南端にある海岸。サーフィンの盛んな場所として知られ、大会も多数開催されている。
つり‐がね【釣(り)鐘】
寺院の鐘楼などにつるしてある大きな鐘。青銅で鋳造し、つり撞木(しゅもく)でつき鳴らす。梵鐘(ぼんしょう)。
つりがね‐ずみ【釣(り)鐘墨】
松煙(しょうえん)に蝋(ろう)をまぜ、釣鐘を扁平(へんぺい)にしたような形に固めた墨。質がやわらかく、乾拓(かんた...
つりがね‐そう【釣鐘草】
釣鐘形の花をつける草。ツリガネニンジン・ホタルブクロなど。《季 夏》
つりがね‐どう【釣(り)鐘堂】
寺の梵鐘(ぼんしょう)をつるしておく堂。鐘楼。
つりがね‐にんじん【釣鐘人参】
キキョウ科の多年草。山野に生え、高さ60〜90センチ。根は白く太い。葉は輪生し、長楕円形。秋、青紫色の釣鐘形の花を...
つりがね‐マント【釣(り)鐘マント】
《着た形が釣鐘に似ているところから》軍人・学生などが用いた、丈の長いマント。