な‐ぞ【謎】
《「何(な)ぞ」の意から》 1 「なぞなぞ」に同じ。 2 遠回しに言ってそれとなくさとらせようとすること。 3 内...
な‐ぞ【何ぞ】
《「なにぞ」の音変化》 [副]《古くは「なそ」》どうして。なぜ。「—かう暑きにこの格子はおろされたる」〈源・空蝉〉...
なぞ
[副助]《「なんぞ」の音変化》副助詞「なんぞ」に同じ。「そば—取ろうか」「医者に—行くもんか」
なぞ・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ下二]《古くは「なそふ」とも》見立てる。くらべる。なぞらえる。「愛(うるは)しみ我が思ふ君はなでしこが花に—...
なぞえ
ななめ。はすかい。また、斜面。「青い竹垣を—に向の方へ廻り込んで」〈漱石・永日小品〉
なぞえ【準へ/准へ/擬へ】
《動詞「なぞう」の連用形から》比較すること。区別すること。「あふなあふな思ひはすべし—なく高き卑しき苦しかりけり」...
なぞ‐かけ【謎掛(け)】
言葉遊びの一つ。相手が出したお題に対し、臨機応変に他の言葉を挙げ、次いでそれらの共通点を説く。「大辞泉(お題)とか...
なぞ‐かんばん【謎看板】
文字や絵などに意味をもたせ、その謎を解かせる看板。焼き芋屋の看板に「十三里」と書いて「九里四里(栗(くり)より)う...
なぞ‐ことば【謎言葉】
謎になっている言葉。質屋のことを一六銀行、片思いのことを鮑(あわび)という類。→一六銀行 →鮑の片思い
なぞ‐ぞめ【謎染(め)】
謎の意味を寓した絵模様を染め出した布地。斧(よき)・琴・菊をあしらって「善き事を聞く」の意を表しているなど。
なぞ‐づけ【謎付け】
前句付(まえくづ)けの一種。謎掛けのような題に、答えとなる句を付けるもの。寛保(1741〜1744)のころ流行。
なぞ‐とき【謎解き】
謎を解くこと。
なぞ‐なぞ【謎謎】
《「何(な)ぞ何(な)ぞ」の意から》 1 とんちが必要な問題を出し、相手に答えさせるクイズ、言葉遊び。 2 ⇒謎掛...
なぞなぞ‐あわせ【謎謎合(わ)せ】
物合わせの一。左右二組みに分かれて互いに謎を出題し合い、その解き方の優劣を競う遊び。謎合わせ。
なぞなぞ‐ものがたり【謎謎物語】
謎々2を言うこと。謎々を言い合って遊ぶこと。「—しける所に」〈拾遺・雑下・詞書〉
なぞのおとこトマ【謎の男トマ】
《原題、(フランス)Thomas l'obscur》ブランショの小説。1941年に初版刊行、1950年に改訂版刊行。
なぞのへんそうきょく【謎の変奏曲】
エルガーの「創作主題による変奏曲」の通称。→エニグマ変奏曲
なぞ‐め・く【謎めく】
[動カ五(四)]謎のようにみえる。「—・いた私生活」
なぞ‐も【何ぞも】
[連語]「なぞ」を強めた語。いったいどうして。またなぜ。「をととしの先つ年より今年まで恋ふれど—妹に逢ひかたき」〈...
なぞ‐や【何ぞや】
[連語]《連語「な(何)ぞ」+係助詞「や」》 1 どうしたことだろう。なんだろう。「かからぬ世にも経べき身を、—」...
なぞら・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ四]「なずらう」に同じ。「見ぬ人に形見がてらは折らざりき身に—・へるいろにかさねば」〈片仮名本後撰・春中〉 ...
なぞら・える【準える/准える/擬える】
[動ア下一][文]なぞら・ふ[ハ下二] 1 ある物事を類似のものと比較して、仮にそれとみなす。擬する。なずらえる。...
なぞり‐がき【なぞり書(き)】
[名](スル)文字や絵などをなぞってかくこと。また、そのかいたもの。
なぞ・る
[動ラ五(四)] 1 すでにかかれた文字や絵などの上をたどって、そのとおりにかく。「手本を—・る」 2 すでに行わ...
謎(なぞ)を掛(か)・ける
1 なぞなぞの題を出して問いかける。 2 遠回しにわからせようとする。「—・けて報酬を暗に要求する」
謎(なぞ)を解(と)・く
1 なぞなぞの答えを当てる。 2 遠回しに言われたことの意味を理解する。 3 むずかしい問題などを解決する。「事件...