にごりえ
樋口一葉の小説。明治28年(1895)発表。酌婦お力を通して、下層社会の暗い宿命観を写実的に描く。
にごり‐え【濁り江】
水の濁っている入り江。「—の澄まむことこそ難(かた)からめいかでほのかに影を見せまし」〈新古今・恋一〉
にごり‐ぐち【艙口】
船の貨物を船倉から揚げ卸しするために、上甲板に設けた四角い穴。そうこう。
にごり‐ざけ【濁り酒】
麹(こうじ)の糟(かす)を漉(こ)してない、白く濁った酒。どぶろく。だくしゅ。《季 秋》「藁の栓してみちのくの—/青邨」
にごり‐てん【濁り点】
濁音を表す記号。だくてん。
濁(にご)りに染(し)・む
世のけがれに染まる。「世々をへて—・みしわが心清滝川にすすぎつるかな」〈玉葉集・釈教〉
にごり‐みず【濁り水】
濁った水。澄んでいない水。だくすい。→濁度
にご・る【濁る】
[動ラ五(四)] 1 液体・気体などに他の物質がまじりこんで透明でなくなる。「水が—・る」「煙で空気が—・る」⇔澄...
に‐ごろ【煮頃】
1 煮て食うのにちょうどよいころあい。 2 「煮頃鮒(にごろぶな)」の略。
にごろ‐ぶな【煮頃鮒】
フナの一亜種。全長約40センチ。体高が低く、体は筒形に近い。琵琶湖特産で、鮒鮨の材料として珍重。まるぶな。
に‐ごん【二言】
1 二度ものを言うこと。ふたこと。「一言、—」 2 前に言ったことと違うことを言うこと。「武士に—はない」
ニゴンボ
スリランカ西部の都市。コロンボの北約40キロメートル、インド洋につながる潟湖(せきこ)に面する。オランダ統治時代に...
ニサ
《Nuclear and Industrial Safety Agency》⇒原子力安全・保安院
ニサ
《Gadymy Nusaý》トルクメニスタン南西部にある都市遺跡。首都アシガバットの西約15キロメートルに位置する...
に‐さい【二歳/二才】
1 生まれて2年目のもの。また、満2年たったもの。 2 青二才。「—の分際として甚だ不埒の申状じゃ」〈木下尚江・良...
にサイクル‐きかん【二サイクル機関】
内燃機関で、燃料や空気の吸入・圧縮・燃焼・排気の4行程を2行程で、すなわちピストン1往復で行う形式の熱機関。二行程...
に‐さばき【荷捌き】
1 荷物の処理・整理をすること。 2 入荷した商品を売りさばくこと。
にさばき‐しゃ【荷捌き車】
商品の配送、回収をする自動車。
に‐さん【二三】
ふたつみつ。数の少ないことをいう。いくつか。「—質問をしたい」
にさん‐か【二酸化】
酸素2原子と化合していること。
にさんか‐いおう【二酸化硫黄】
硫黄や硫黄化合物を燃やすと得られる、刺激臭のある無色の気体。粘膜を冒し、有毒。石炭・石油の燃焼後の排ガスに含まれ、...
にさんか‐ウラン【二酸化ウラン】
褐色の粉末。原子炉燃料として、タバコのフィルター状にプレスして焼き固めたものを使う。化学式UO2
にさんか‐けいそ【二酸化珪素】
珪素の酸化物。天然には水晶・石英・瑪瑙(めのう)・オパールなどとして産出。純粋なものは無色の結晶。弗化(ふっか)水...
にさんか‐さんたんそ【二酸化三炭素】
3個の炭素と2個の酸素が結合した炭素の酸化物。常温常圧で無色透明の気体。有毒で強い刺激臭がある。空気中で燃焼すると...
にさんか‐たんそ【二酸化炭素】
炭素や炭素化合物の完全燃焼、生物の呼吸や発酵、火山の噴火などのときに生成される、無色・無臭の気体。空気中に約0.0...
にさんかたんそ‐こてい【二酸化炭素固定】
⇒炭酸同化作用
にさんかたんそ‐せん【二酸化炭素泉】
泉質の一。二酸化炭素を多く含む温泉。血行を良くするなどの効能があるほか、飲用もされる。炭酸泉。
にさんかたんそはいしゅつ‐けん【二酸化炭素排出権】
⇒炭素排出権
にさんかたんそはいしゅつ‐げんたんい【二酸化炭素排出原単位】
製品の生産量・売上高、事業所の延べ床面積など、一定の経済活動量あたりの二酸化炭素排出量。
にさんか‐チタン【二酸化チタン】
チタンの酸化物の一、酸化チタン(Ⅳ)。チタンの酸化物の中で最も安定で、天然には金紅石(きんこうせき)(正方晶系)、...
にさんか‐ちっそ【二酸化窒素】
一酸化窒素が空気または酸素と反応して生成する、刺激臭のある赤褐色の気体。有毒。常温では一部が重合して無色の四酸化二...
にさんか‐なまり【二酸化鉛】
一酸化鉛や鉛丹などを塩素水や過酸化水素で処理するとできる、黒褐色の粉末。酸化鉛(Ⅳ)。酸化剤で、鉛蓄電池の正極など...
にさんか‐マンガン【二酸化マンガン】
マンガンの酸化物の一。灰黒色の粉末。天然には軟マンガン鉱として産出。酸化剤のほかマッチ・乾電池の材料、塗料・ガラス...
にさんざい‐こふん【ニサンザイ古墳】
大阪府堺市北区百舌鳥西之町(もずにしのちょう)にある、5世紀の古墳。百舌鳥古墳群を構成する大型の前方後円墳で、長さ...
にさんだん‐の‐わざ【二三段の技】
剣道で、ある部位を攻撃し、相手がそれにひるんだりすきができたりした瞬間、他の部位を連続して攻撃する技。
に‐ざかな【煮魚/煮肴】
魚を味付けして煮たもの。
にざ‐だい【仁座鯛】
スズキ目ニザダイ科の海水魚。全長約40センチ。体は卵形で側扁が著しく、吻(ふん)がとがる。尾柄部に3〜5個の鋭い突...
にざ‐はいいし【二座配位子】
⇒多座配位子
に‐ざまし【煮冷まし】
いったん煮たものを冷ますこと。また、そのもの。にびやし。
ニザーミー‐どおり【ニザーミー通り】
《Nizami küçəsi》アゼルバイジャンの首都バクーにある目抜き通り。海岸に平行して東西に延びる。商店やカフ...
ニザーミー‐びょう【ニザーミー廟】
《Nizami məqbərəsi》アゼルバイジャン共和国の都市ギャンジャにある霊廟。中世ペルシアの詩人ニザーミー...
に‐ざんしょう【煮山椒】
山椒の実を、みりん・塩あるいは醤油・酒・砂糖などを加えて煮つめたもの。にざんしょ。
ニザーム‐アル‐ムルク
[1018〜1092]イラン系ムスリムの政治家。セルジュークトルコのスルターンに宰相として仕え、事実上の実権を握っ...
ニザームッディーン‐びょう【ニザームッディーン廟】
《Nizamuddin Dargah》インド北部の都市デリーにある霊廟。市街中心部、ジャムナ川沿いに位置し、フマー...
にし【西】
1 太陽の沈む方角。西方。⇔東。 2 西洋。「—に航せし昔の我ならず」〈鴎外・舞姫〉 3 西風。「—が吹く」 4 ...
にし【西】
札幌市の区名。平成元年(1989)手稲区を分区。
にし【螺/辛螺】
巻き貝の一群。アカニシ・ナガニシ・タニシなど。
に‐し【二死】
野球などで、アウトカウントが二つであること。ツーアウト。ツーダン。「—満塁」
に‐し【二至】
夏至と冬至。
にし【西】
さいたま市の区名。市西部、荒川両岸を占める。