ひとつめ‐こぞう【一つ目小僧】
額に目が一つしかない妖怪。関東・東北地方では事八日(ことようか)の夜に来るといって、目の多いかごを門口に高く立てて...
ひとつ‐もん【一つ紋】
背に一つだけつけた紋。また、その紋服。略装用。一所紋(ひとところもん)。
ひとつ‐や【一つ家】
1 同じ一つの家。「—に寝泊まりする」 2 人里はなれた所に1軒だけある家。一軒家。
一(ひと)つ屋根(やね)の下(した)
一つの家の中。家族、または家族同然の暮らしをしていることにいう。「こんなに元気なものがうようよ—に暮していては」〈...
ひと‐つら【一連/一行】
1 ひと続きに並ぶようす。また、そのもの。ひとつらなり。1列。「—の雁(かり)」「—の並木」 2 同じ程度。同列。...
ひと‐づえ【人杖】
1 杖がわりに人の肩によりかかって歩くこと。また、その杖がわりになる人。 2 人を杖のように軽々とあしらうこと。「...
ひと‐づかい【人使い】
1 人を使うこと。また、その使い方。「—が荒い」 2 使いの者。使者。「—がなくば旦那寺へは身が行かう」〈浄・盛衰記〉
ひと‐づかれ【人疲れ】
[名](スル)人との応接や人込みなどのために疲れること。「来客が多くて—する」
ひと‐づき【人付き】
1 他人とのつきあいぶり。人づきあい。 2 他人の気受け。ひとうけ。「なるほど—の悪い。愛想気の無い」〈紅葉・二人女房〉
ひと‐づきあい【人付(き)合い】
他人とのつきあい。交際。「—がよい」「—を好まない」
ひと‐づて【人伝】
直接にでなく、他人を通して話を伝えたり、聞いたりすること。「—に消息を聞く」
人伝(ひとづて)に聞(き)・く
直接ではなく、他人を通して話を聞く。「友人の消息を—・く」
ひと‐づま【人妻/他妻】
1 他人の妻。また、結婚している女性。 2 (「他夫」と書く)他人の夫。「つぎねふ山背道(やましろぢ)を—の馬より...
ひとづま‐ころ【人妻児ろ】
《「ころ」は人、特に女性を親しんでいう語》人妻である女性。「あずの上に駒を繋ぎて危ほかど—を息に我がする」〈万・三...
ひと‐て【一手】
1 他人に分担させずにひとりですること。独占すること。いって。「仕事を—に引き受ける」 2 碁・将棋などでの一勝負...
ひとて‐はんばい【一手販売】
「いってはんばい(一手販売)」に同じ。
ひと‐てま【一手間】
通常の処理の仕方に付け加える、よりよく仕上げるためのちょっとした工夫。また、それに必要な手数や時間。「—を加える」...
ひと‐で【人手】
1 人の手。人間のしわざ。「—の加わっていない原生林」 2 働く人。働き手。「—が余る」 3 他人の力。他人の働き...
ひと‐で【人出】
人が多く出てそこに集まること。「海水浴場には多くの—が見込まれる」
ひと‐で【海星/人手/海盤車】
1 ヒトデ綱の棘皮(きょくひ)動物の総称。ふつう5本の腕をもち、扁平な星形の五角形をし、外面は多数の小骨板からなり...
ひと‐で‐なし【人で無し】
[名・形動]人間らしい心を持たず、恩義や人情をわきまえないこと。また、その人や、そのさま。「—な(の)仕打ち」
人手(ひとで)に掛(か)か・る
1 他人に殺される。「—・って死ぬ」 2 他人に助けられる。他人に養育される。
人手(ひとで)に掛(か)・ける
1 他人に殺させる。 2 他人に養育させる。
人手(ひとで)に渡(わた)・る
他人の所有物となる。自分の持っていたものが他人の手に渡る。「先代からの家屋敷が—・る」
人(ひと)と入(い)れ物(もの)は有(あ)り次第(しだい)
人と器物とは、多ければ多いほど便利であるが、たとえ少なくても使い方しだいで用が足りる。
ひと‐とおり【一通り】
1 一つの種類。一つの組合わせ。「治療法は—しかない」 2 物事の程度が普通であること。尋常。「あの苦しさは—では...
ひと‐とき【一時】
1 しばらくの間。いっとき。「憩いの—」 2 過去の、ある時。いちじ。いっとき。「—は栄華を誇った」「—はやった歌...
ひと‐ところ【一所/一処】
1 一つの所。同じ場所。ひとつところ。「—に落ち着けない性分」 2 「ひとり」を敬っていう語。おひとり。おひとかた...
ひと‐とせ【一年】
1 1年間。いちねん。「—が過ぎる」 2 ある時。以前。「—欧州に遊ぶ」
ひととちょうじん【人と超人】
《原題Man and Superman》バーナード=ショーの戯曲。4幕。1903年作。「哲学的喜劇」という副題をも...
ひと‐と‐なり【人となり/為人】
生来の性質。人柄。「誠実な—」
人(ひと)と成(な)・る
1 おとなになる。成人する。一人前の人間になる。「親にさんざん苦労をかけた末に—・る」 2 人心地を取り戻す。気が...
ひととなるみち【人となる道】
江戸後期の仏教書。1巻。慈雲飲光(じうんおんこう)著。天明元年(1781)成立。「十善法語」の再校本。
ひと‐とび【一飛び】
1 一度飛ぶこと。また、一度飛んだぐらいの短い時間や距離。ひとっとび。「太平洋を—でアメリカに行ける」 2 いっぺ...
人(ひと)と屏風(びょうぶ)は直(すぐ)には立(た)たず
屏風は折らなければ立たないように、人も道理に縛られず、適当に妥協しないと、世間を渡って行けない。
ひと‐とり【人取り/人捕り】
1 二組に分かれて、敵方の人をじゃんけんなどで奪い合う子供の遊び。 2 人を捕らえて食ったりするという怪物。「この...
ひと‐どお・い【人遠い】
[形][文]ひとどほ・し[ク] 1 人づきあいに慣れていない。人に親しまない。「至って無口な、—・い少年であったが...
ひと‐どおり【人通り】
人が行き来すること。人の通行。「—が激しい」
ひと‐どめ【人留め】
人の通行を禁止すること。「—して一人(いちにん)も通さぬ」〈浄・手習鑑〉
ひと‐なか【人中】
大勢のいる場所。衆人の中。また、世間。「—へ出る」「—でもまれる」
ひと‐なかせ【人泣かせ】
[名・形動]人に迷惑をかけて、困らせること。また、その行為や、そのさま。「—な雨」「—な注文ばかりつける」
ひと‐ながれ【一流れ】
1 一筋の流れ。一つの川。 2 一つの流派。一派。 3 1本の旗や幟(のぼり)。一旒(いちりゅう)。
ひと‐なだれ【人雪崩/人頽れ】
群衆がなだれ落ちること。また、押し合いながらなだれのように一方に動くこと。「—が狭い出口の方へと押合う間(うち)に...
ひと‐なつかし・い【人懐かしい】
[形][文]ひとなつか・し[シク]ことさら人が懐かしく思われる。人恋しい。「—・い気持ちが募る」
ひと‐なつこ・い【人懐こい】
[形]すぐに打ちとけて親しみやすい。ひとなつっこい。「—・い笑顔」
ひと‐なぬか【一七日】
死後7日目の忌日。初七日(しょなぬか)。いちしちにち。ひとなのか。
ひと‐なぶり【人嬲り/人弄り】
人をからかってなぐさみものにすること。「さすだけの大宮人は今もかも—のみ好みたるらむ」〈万・三七五八〉
ひと‐なみ【人波】
大勢の人が波のように押し合って動くこと。「—にのまれる」「—を縫って進む」
ひと‐なみ【人並(み)】
[名・形動]世間一般の人と同じ程度であること。また、そのさま。世間並み。「—な(の)暮らし」
人並(ひとな)み勝(すぐ)・れる
普通よりもかけ離れて優秀である。「—・れた記憶力」