もの‐はかな・し【物果無し】
[形ク]どことなく頼りない。「忘れねどなにぞもしるし夢の中に—・くてやみにし物を」〈古今六帖・四〉
物(もの)は考(かんが)えよう
物事は考え方しだいで、よくも悪くも受け取ることができる。
もの‐はじ【物恥ぢ】
恥ずかしいと思うこと。「あなあぢきなの御—や」〈宇津保・蔵開上〉
もの‐はじめ【物始め】
物事を始めること。事始め。手始め。
もの‐はずか・し【物恥づかし】
[形シク]なんとなく恥ずかしい。きまりが悪い。「あいなく—・しうて、わが御方にとく出でて」〈源・少女〉
物(もの)は相談(そうだん)
1 物事は相談してみるものである。人と相談すれば、思わぬ名案が浮かぶこともあるということ。 2 相談を持ち掛けると...
物(もの)は試(ため)し
物事はやってみなければ、その成否やよしあしはわからない。実際に試してみるのがよいということ。
物(もの)は使(つか)いよう
物は使い方ひとつで、役に立ったり立たなかったりするものである。
ものは‐づくし【物は尽(く)し】
「物尽(ものづ)くし」に同じ。
ものは‐づけ【物は付け】
雑俳の一。点者が出す「…のものは」「…するものは」などの題に対して、機知に富んだ答えの句を付けるもの。寛保(174...
もの‐はみ【物食み/膆】
鳥の胃袋。えぶくろ。〈和名抄〉
物(もの)は宜(よろ)しき所(ところ)有(あ)り材(ざい)は施(ほどこ)す所(ところ)有(あ)り
《「韓非子」揚権から》物にはそれ相応の使い道がある。人材も、適した地位や仕事を与えなければ役に立たない。適材適所と...
もの‐はり【物張り】
洗い張りや染め物・裁縫などの仕事をすること。また、その人。「おのれは故宰相殿の—にてなん侍りし」〈今昔・二四・二七〉
もの‐び【物日】
1 祝い事や祭りなどが行われる日。 2 江戸時代、遊里で定めていた五節句などの特別の日。この日遊女は必ず客をとらね...
モノフィラメント
1本の長繊維(フィラメント)からできている糸。より合わせずに単独で使用する。ナイロン製の釣糸、歯ブラシなどがある。...
モノフィン
足にひれを付けて泳ぐフィンスイミングで使う、両足が一体になったひれ。
モノフォニック
「モノラル」に同じ。
モノフォニー
一つの旋律線のみからなる音楽。グレゴリオ聖歌など。単音楽。→ホモフォニー →ポリフォニー
もの‐ふか・し【物深し】
[形ク]《「ものぶかし」とも》 1 奥まっている。奥深い。「鳥の声も…口を籠めながら鳴けばいみじう—・く遠きが」〈...
もの‐ふ・る【物古る/物旧る】
[動ラ上二] 1 どことなく古くなる。古びる。「いたう—・りぬ檜皮葺(ひはだぶき)の屋に」〈枕・八九〉 2 年寄り...
モノフルオロメタン
⇒フルオロメタン
モノブロック‐ストロボ
電源部をもつ大型ストロボ。スタジオでの撮影などに用いられる。モノブロックフラッシュ。
モノブロック‐フラッシュ
⇒モノブロックストロボ
ものべ‐がわ【物部川】
高知県東部を流れる川。四国山地中央部の白髪(しらが)山東斜面に源を発して南西流し、穀倉地帯の香長(かちょう)平野(...
もの‐ほし【物干し】
洗濯物を干すこと。また、そのための場所。
もの‐ほし・い【物欲しい】
[形][文]ものほ・し[シク]なんとなくほしい。何かほしい。「—・い顔つきをする」 [派生]ものほしげ[形動]もの...
ものほし‐ざお【物干し竿】
洗濯物などをかけて干すのに使う竿。
ものほし‐そう【物欲しそう】
[形動][文][ナリ]いかにも欲しそうなさま。いかにももらいたそうなさま。ものほしげ。「—に立っている少年」
ものほし‐ば【物干し場】
洗濯物などを干すための場所。
モノポリー
1 専売。独占。また、専売権。専売品。 2 盤上に描かれた会社や不動産を売買するゲーム。最終的に一人が独占するとこ...
モノポール
単極子。通常、磁気単極子をさす。磁石のNまたはSだけの単独の磁荷をもつ素粒子。1931年にディラックは理論的にその...
もの‐まいり【物参り】
「物詣で」に同じ。
物(もの)参(まい)・る
1 食事を差し上げる。「女房八人—・る」〈栄花・初花〉 2 《「まいる」は「食う」の尊敬語》食事を召し上がる。「大...
もの‐まえ【物前】
1 いくさが始まる直前。「—にて腰立たず無性になる人は本の臆病者とて」〈甲陽軍鑑・一四〉 2 正月・盆・節句などの...
もの‐まなび【物学び】
物事を学ぶこと。学問。
モノマニア
「偏執狂(へんしゅうきょう)」に同じ。
モノマニアック
[形動]極端な凝り性であるさま。偏執狂的。「—なファン」
もの‐まね【物真似】
1 人や動物などの身ぶり・しぐさ・声音などをまねること。また、その芸。 2 能・狂言その他の芸能で、ある役に扮(ふ...
もの‐まねび【物学び】
物事のまねをすること。ものまね。「ただ片端許をだにとてある、—なるべし」〈栄花・御賀〉
もの‐まめやか【物忠実やか】
[形動ナリ]まじめで実直であるさま。誠実であるさま。「—にむべむべしき御物語はすこしばかりにて」〈源・藤裏葉〉
もの‐もうし【物申し】
《古くは「ものまをし」》 1 神や天皇など高貴な方に申し上げること。あるいは取り次いで伝えること。また、その職の人...
もの‐もう・す【物申す】
[動サ五(四)]《古くは「ものまをす」。「物言う」の謙譲語》 1 要求や反対意見などを言う。注文をつける。「役所に...
モノマー
⇒単量体(たんりょうたい)
もの‐み【物見】
[名] 1 物事を見ること。見物すること。「—に出かける」 2 戦陣で、敵情を探ったり見張りをしたりすること。また...
ものみ‐ぐさ【物見草】
マツの別名。
ものみ‐ぐるま【物見車】
祭礼などの行事を見物するときに乗る牛車(ぎっしゃ)。「かねてより、—、心づかひしけり」〈源・葵〉
ものみ‐だい【物見台】
遠くを見渡すために設けた高い台。
ものみ‐だか・い【物見高い】
[形][文]ものみだか・し[ク]何でも珍しがって見たがるさま。好奇心が強い。「—・い群集に取り巻かれる」
ものみ‐だけ・し【物見猛し】
[形ク]「物見高い」に同じ。「女の—・くて」〈浮・一代女・六〉
ものみ‐ぶね【物見船】
見物のために乗る船。