やまい【病】
1 病気。わずらい。「胸の—」 2 欠点。短所。悪い癖。「酒を飲みすぎるのが彼の—だ」 3 気がかり。心配。苦労の...
やま‐い【山井】
「やまのい」に同じ。「限りなく解くとはすれどあしひきの—の水はなほぞ凍れる」〈拾遺・雑秋〉
やま‐い【山居】
山に住むこと。また、その居所。やまずみ。さんきょ。「あしひきの—はすとも踏み通ふ跡をも見ぬは苦しきものを」〈後撰・恋二〉
やまい【山藍】
「やまあい(山藍)」の音変化。「あしひきの—に摺(す)れる衣をば神につかふるしるしとぞ思ふ」〈拾遺・雑秋〉
やま‐い【山藺】
カヤツリグサ科の多年草。山地や平地の湿った所に生え、高さ30〜40センチ。茎は針金状で、つやのある細長い葉がつく。...
病(やまい)革(あらた)ま・る
病気が重くなる。危篤状態になる。
やまい‐け【病気】
病気らしい気配。病気の気味。「—の無い匂ひなり菊の花/千梅」〈俳諧新選〉
病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)・る
《「膏」も「肓」も、病気がそこに入ると、治療しにくい所。中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、病気の精が二人...
やまいぞうし【病草紙】
12世紀末ごろに制作された絵巻。種々の奇病や治療法を描いたもの。現在21段が残存する。
やまい‐だ【病田】
耕作したり所有したりすると、病気になるとか不幸になるとかいわれる田。
やまい‐だれ【病垂れ】
漢字の垂れの一。「病」「疲」などの「疒」の称。
やまい‐づ・く【病付く】
[動カ四]《古くは「やまいつく」》病気になる。病みつく。「母に侍りし人は、やがて—・きて程も経ず隠れ侍りにしかば」...
やまい‐づか・す【病付かす】
[動サ四] 1 病気にかからせる。また、悩ます。苦します。「何ぢゃい、おどれ—・しくさるな」〈滑・膝栗毛・八〉 2...
病(やまい)に主(ぬし)なし
病気は貴賤上下を問わずだれにでも取りついていくことのたとえ。病にしゅうなし。
やま‐いぬ【山犬/豺】
ニホンオオカミの別名。また、山野にすむ野生化した犬。野犬。《季 冬》
やま‐いぬ【病犬】
《「やまいいぬ」の意》悪いくせのある犬。また、狂犬病などにかかっている犬。
病(やまい)は気(き)から
病気は、その人の心の持ち方しだいで軽くもなるし、また重くもなるということ。
病(やまい)は口(くち)より入(い)り禍(わざわい)は口(くち)より出(い)ず
病気は飲食物とともに入り、災いは言葉とともに出る。口は慎まなければいけないということ。
やまい‐はちまき【病鉢巻(き)】
歌舞伎および人形浄瑠璃で、病人または病的状態にある人物が用いる鉢巻き。ふつう紫縮緬(むらさきちりめん)で、頭の左側...
やま‐いも【山芋】
「やまのいも」に同じ。
やまい‐もの【病者】
病人。びょうしゃ。「あのやうなる—をおこして、迷惑をさしゃる事ぢゃ」〈狂言記・緡縄〉
やまい‐よわ・い【病弱い】
[形][文]やまひよわ・し[ク]病気に抵抗する力が弱い。「めったに寝つくほどの病気をしたことがないだけに、…馬鹿々...
病(やまい)を◦得(え)る
病気になる。病気にかかる。「—◦得てこの地で亡くなる」
病(やまい)を押(お)して
病気をがまんして無理に物事を行うさま。「—出席する」
病(やまい)を養(やしな)・う
病気の養生をする。「少女は布施町の姉婿の家に—・って居たが」〈花袋・春潮〉