や‐づつ【矢筒】
矢を入れる筒。
や‐づま【屋端】
軒先。軒端。「見渡せば葺(ふ)かぬ—もなかりけり淀野の沼に引ける菖蒲を」〈夫木・二四〉
や‐づり【穴釣(り)】
穴にひそむウナギを釣る漁法。餌をつけた釣り針と釣り糸を竿の先にひっかけ、穴に差し入れてから竿だけを抜き、手釣りする...
や‐てい【野体】
やぼな風体。「忍べばこそ供をも連れず、風俗も—にて出(い)でしに」〈浮・一代男・五〉
や‐てい【野亭】
野中の小屋。「道すがらの山館—を御覧ぜらるるにも」〈太平記・三九〉
や‐てん【夜天】
夜の空。
やてん‐こう【夜天光】
月のない晴れた夜の自然光。星野光(せいやこう)・黄道光(こうどうこう)・大気光の3種からなり、俗に星明かりといわれる。
矢(や)でも鉄砲(てっぽう)でも持(も)って来(こ)い
どんな手段を使ってもかまわないからかかってこい。腹を据えた場合や半分やけになった場合などに発する言葉。
やと【谷】
「やつ(谷)」に同じ。
や‐と【野兎】
野生のウサギ。のうさぎ。
やとい【雇い/傭い】
1 雇うこと。また、雇われた人。「臨時—」 2 官公庁で、臨時に雇われた、官吏の身分をもたない職員。雇員(こいん)...
やといいれじ‐けんこうしんだん【雇入(れ)時健康診断】
事業者が常時雇用する労働者を雇い入れる際に行う健康診断。労働安全衛生法に基づく一般健康診断の一つ。労働安全衛生法に規定。
やとい‐い・れる【雇い入れる】
[動ラ下一][文]やとひい・る[ラ下二]新たに雇う。「新卒者を—・れる」
やとい‐ど【雇ひ人】
《「やといびと」の音変化》雇われた人。やといにん。「—を朝な朝な呼ぶ田植かな」〈境海草〉
やとい‐どめ【雇い止め】
有期労働契約の期間満了時に事業主が契約の更新を拒否し、一方的に契約を終了させること。→派遣切り [補説]労働者保護...
やといどめ‐ほうり【雇い止め法理】
有期労働契約において使用者が客観的・合理的な理由なく契約更新を拒否すること(雇い止め)を違法とする考え方。労働者保...
やとい‐にん【雇い人】
1 雇われて働く人。使用人。 2 雇い主。
やとい‐ぬし【雇い主】
人を雇って使う人。使用者。雇用主。
や‐とう【夜盗】
1 夜、物を盗みに入ること。また、その者。「—を働く」 2 ⇒夜盗虫(よとうむし)
や‐とう【野党】
政党政治において、政権を担当していない政党。オポジションパーティー。⇔与党。
や‐とう【野盗】
山野にいる盗賊や、追いはぎ。
やと・う【雇う/傭う】
[動ワ五(ハ四)] 1 賃金を払って人を使う。また、料金を払って乗り物などを使う。「人を—・う」「ハイヤーを—・う...
やとうしゅう【夜濤集】
高安月郊の詩集。明治33年(1900)刊。
やとう‐とういつめいぼ【野党統一名簿】
⇒統一名簿方式
やとせ‐ご【八年子】
8歳の子。幼い子。「葦屋(あしのや)の菟原処女(うなひをとめ)の—の片生ひの時ゆ」〈万・一八〇九〉
やと‐な【雇仲居/雇女】
(京阪地方で)臨時に雇われる仲居(なかい)。
やと‐びょう【野兎病】
野兎病菌によりノウサギ・ネズミ・リスなどの間で流行する病気。人間にも感染し、悪寒・発熱・関節痛・嘔吐(おうと)・リ...
やとみ【弥富】
愛知県西部にある市。伊勢湾に面し、海抜0メートルの平地が広がる。稲作なども盛んだが名古屋市のベッドタウン化が進む。...
やとみ‐し【弥富市】
⇒弥富
やとわ‐れ【雇われ】
他人に雇われること。「—の身」「—マダム」
や‐ど【宿/屋戸】
《「屋の処(と)」の意か。または「屋の戸」「屋の外(と)」の意か》 1 家。すみか。「埴生(はにゅう)の—」 2 ...
やど‐あずけ【宿預け】
1 江戸時代、江戸に出府した被疑者を公事宿(くじやど)に預けたこと。 2 江戸時代、主人の家で不正を働いた召使いな...
やど‐いり【宿入り】
「藪入(やぶい)り」に同じ。「今年は、お盆の—に行かない代り」〈万太郎・露芝〉
や‐どうな【矢だうな】
矢をむだに射ること。「ただ今の矢一つでは、敵(かたき)十人は防がんずるものを。罪つくりに、—に、とぞ制しける」〈平...
やど‐おや【宿親】
若者宿や娘宿を引き受けた家の主人。監督・指導の責任者であり、また、仮親や結婚の仲人となることも多い。
やど‐おり【宿下り】
「宿下がり」に同じ。
やどかし‐どり【宿貸し鳥】
カケスの別名。一説に、ツバメまたはウグイスともいう。「山路分け花をたづねて日は暮れぬ—の声もかすみて」〈西行家集〉
やど‐かり【宿借り】
1 (「寄居虫」とも書く)十脚目ヤドカリ科・ホンヤドカリ科・オカヤドカリ科などの甲殻類の総称。エビとカニの中間に位...
やど‐がえ【宿替え】
[名](スル)居所を替えること。転居。引っ越し。「アパートから一戸建てに—する」
やど‐ぐるま【宿車】
車宿で客の依頼を待つ人力車。また、その車夫。
やど‐こや【宿小屋】
住まいとする小さい家。「世間晴れて—持ち」〈浄・今宮の心中〉
や‐どころ【矢所】
「矢壺(やつぼ)」に同じ。
やど‐さがり【宿下(が)り】
[名](スル)奉公人が暇をもらい、親元などへ帰ること。やどおり。《季 新年》
やど・す【宿す】
[動サ五(四)] 1 内に含み持つ。「大志を—・す」 2 とどまらせる。「水面に月影を—・す」「往時の面影を—・す...
やど‐せん【宿銭】
「宿賃(やどちん)」に同じ。
やど‐ちゃ【宿茶】
新しい借家人が、家主や近所の人々を招いて饗応すること。「これはわたしが—の餅(あも)」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記〉
やど‐ちょう【宿帳】
旅館で、泊まり客の住所・氏名・職業などを書く帳面。
やど‐ちん【宿賃】
宿屋の宿泊料。宿銭。
やど‐なし【宿無し】
住居や泊まる家がないこと。また、その人。「—の犬」
やど‐ぬし【宿主】
1 宿の主人。また、家の主人。 2 ⇒しゅくしゅ(宿主)