ゆき‐かぐ・る【行きかぐる】
[動ラ下二]語義未詳。行って求婚する意、または、行って寄り集まる意か。「湊(みなと)入りに舟漕ぐごとく—・れ」〈万...
ゆき‐かご【雪籠】
劇場で、細かく切った紙片を入れて舞台天井につるす竹籠。綱で揺り動かして紙片を落とし、降雪に見せる。
ゆき‐かぜ【雪風】
雪と風。また、雪まじりの風。《季 冬》
ゆきかぜはしずまず【雪風ハ沈マズ】
豊田穣による戦記文学作品。副題「強運駆逐艦栄光の生涯」。太平洋戦争中に活躍し、不沈艦とたたえられた駆逐艦「雪風」の...
ゆき‐かた【行(き)方】
1 ある場所に行く方法・道順。いきかた。「電車での—を教える」 2 物事を進める方法。やり方。いきかた。「堅実な—」
ゆき‐か・つ【行きかつ】
[動タ下二]行くことができる。「橘の美袁利(みをり)の里に父を置きて道の長道(ながち)は—・てぬかも」〈万・四三四一〉
ゆき‐かわ・る【行き変はる】
[動ラ四]物が時がたって改まる。年月が移り変わる。「年の内—・る時々の花紅葉」〈源・薄雲〉
ゆき‐かよい【行(き)通い】
行きかようこと。往来。ゆきき。「恁(こ)う娘と—をすると、愛情が其方(そっち)へばかり傾くから」〈紅葉・二人女房〉
ゆき‐かよ・う【行(き)通う】
[動ワ五(ハ四)]行ったり来たりする。行き来する。いきかよう。「師のもとに—・う」
ゆき‐がかり【行(き)掛(か)り】
1 物事との関係のぐあいで、すでに手を引くことができない状態にあること。なりゆき。いきがかり。「—上引き受ける」 ...
ゆき‐がき【雪垣】
「雪囲(ゆきがこ)い1」に同じ。
ゆき‐がけ【行(き)掛け】
どこかへ行くついで。また、行く途中。いきがけ。「—にちょっと立ち寄る」⇔来掛け。
行(ゆ)き掛(が)けの駄賃(だちん)
馬子(まご)が問屋に荷物を取りに行く途中に、他の荷物を運んで得る駄賃。転じて、事のついでに他の事をすること。いきが...
ゆき‐がこい【雪囲い】
1 雪国で、風雪を防ぐため、家の周囲を囲うこと。また、その設備。雪垣。《季 冬》「親犬や天窓(あたま)で明ける—/...
ゆき‐がた【行き方】
行った方向。ゆくえ。いきがた。「—知れず」
ゆき‐がた【雪形】
山腹にできる残雪の形。
ゆき‐がっせん【雪合戦】
二手に分かれて、こぶし大にかためた雪を投げ合う遊び。雪投げ。雪打ち。《季 冬》「—わざと転ぶも恋ならめ/虚子」
ゆき‐がて【雪糅】
雪がまじっていること。雪まじり。「神無月時雨ばかりは降らずして—にさへなどかなるらむ」〈中院本後撰・冬〉
ゆき‐がまえ【行構え】
⇒ぎょうがまえ
ゆき‐き【行(き)来/往き来】
[名](スル) 1 行くことと来ること。また、行ったり来たりすること。往来。いきき。「車が—する道」 2 親しくつ...
ゆき‐ぎえ【雪消え】
雪がとけて消えること。また、その時。ゆきげ。「—に摘みて侍るなりとて、沢の芹(せり)、峰の蕨(わらび)など奉りたり...
ゆきぎえ‐づき【雪消え月】
陰暦2月の異称。
ゆき・く【行き来/往き来】
[動カ変]行ったり来たりする。往来する。「葦屋(あしのや)の菟原処女(うなひをとめ)の奥つ城(き)を—・くと見れば...
ゆき‐くら・す【行き暮らす】
[動サ四]《「ゆきぐらす」とも》日の暮れるまで行く。「越の海の信濃(しなぬ)の浜を—・し長き春日(はるひ)も忘れて...
ゆき‐くれ【行き暮れ】
目的地に行く途中で日が暮れること。「宿借らむ行方も見えずひさかたの天の河原の—の空」〈千五百番歌合・一四〉
ゆき‐く・れる【行(き)暮れる】
[動ラ下一][文]ゆきく・る[ラ下二]歩いているうちに日が暮れる。目的地に行く途中で日が暮れる。「道に迷って—・れる」
ゆき‐ぐつ【雪沓】
雪道を歩くときに履く、深いわらぐつ。《季 冬》「—も脱がで炉辺の話かな/子規」
ゆき‐ぐに【雪国】
雪の多い地方。《季 冬》
ゆきぐに【雪国】
川端康成の小説。昭和10〜12年(1935〜1937)、さらに昭和22年(1947)発表。雪国の温泉町を舞台に、無...
ゆき‐ぐも【雪雲】
雪を降らせる雲。俗に、乱層雲のこと。《季 冬》
ゆき‐ぐもり【雪曇(り)】
雪雲のために空が曇ること。《季 冬》「崖(がけ)の上に犬吠(ほ)えたつる—/楸邨」
ゆき‐ぐれ【雪暗れ/雪暮れ】
雪模様で空が暗いこと。また、雪が降りながら日の暮れること。
ゆき‐けむり【雪煙】
積もっていた雪が風のために煙のように舞い上がること。また、その雪。せつえん。《季 冬》
ゆき‐げ【雪気】
雪が降りそうな空模様。雪の降りそうな気配。
ゆき‐げ【雪解/雪消】
1 雪がとけること。ゆきどけ。《季 春》 2 雪がとけてできた水。雪どけ水。
ゆき‐げしき【雪景色】
雪の降っている景色。また、雪が一面に降り積もった風景。《季 冬》
ゆき‐げしょう【雪化粧】
[名](スル)あたり一面が降った雪でまっ白になり、化粧したように景色が一変すること。「うっすらと—した街」
ゆき‐げた【行桁】
橋の長い方向に沿って渡した桁。「橋の—をさらさらさらと走り渡る」〈平家・四〉
ゆき‐げた【雪下駄】
雪国で冬に用いる、すべり止めの金具を打った下駄。《季 冬》
ゆき‐ころがし【雪転がし】
雪の小さなかたまりを雪の上で転がしてだんだん大きくする遊び。ゆきまろばし。ゆきまろげ。《季 冬》
ゆき‐ごい【雪乞ひ】
雪が降るよう神仏に祈願すること。「—の一巻をぞ催しける」〈鶉衣・雪請序〉
ゆき‐さき【行(き)先】
1 「ゆくさき1」に同じ。「—を決めず旅に出る」 2 「ゆくさき2」に同じ。「息子の—を案じる」
ゆきさだ‐いさお【行定勲】
[1968〜 ]映画監督。熊本の生まれ。初の劇場公開作品「ひまわり」で頭角を現し、金城一紀原作の「GO(ゴー)」で...
ゆき‐ざお【雪竿】
1 積雪の深さを測るために立てておく目盛りをつけたさお。《季 冬》 2 積雪で道が隠れたとき、道しるべとして立てるさお。
ゆき‐ざさ【雪笹】
キジカクシ科の多年草。林下に生え、高さ約40センチ。上部は斜めに伸び、全体に粗い毛がある。葉は広楕円形で、2列に互...
ゆき‐しげこ【由起しげ子】
[1900〜1969]小説家。大阪の生まれ。本名、伊原志げ。旧姓、新飼。「本の話」で小谷剛とともに戦後初の芥川賞受...
ゆき‐しずり【雪垂り】
木の枝などに積もった雪が落ちること。また、その雪。ゆきしずれ。
ゆき‐しつ【雪質】
雪の性質および状態。新雪・しまり雪・ざらめ雪・霜ざらめ雪などがある。
ゆき‐しな【行きしな】
行くときのついで。ゆきがけ。いきしな。「—に買い物をしていく」
ゆき‐しゃく【雪尺】
雪の深さを測るための物差し。目盛を付けた柱を地面にたてたもの。